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インタビュー

【RIZIN】クレベルと対戦する斎藤裕、自分の信じるMMAだから「負けるわけがない」=大晦日連続インタビュー(2)

2023/12/26 14:12

仮想クレベルに最適な相手と練習「明確にイメージができている」、日沖からアドバイスも

──その上で、その前段階のスタンドがキーになる。本誌『ゴング格闘技』NO.329では、大橋忠幸トレーナーとのボクシング練習について取材させていただきましたが、対クレベルのスタンドでの手応えはいかがですか。

「柔術+ムエタイのクレベルに対して、同じような選手はなかなか探してもいないのですが、同じような選手を見つけることができました。毎週スパーリングパートナーとしてやってきました。手足が長い長身でテイクダウンが強く、ヒザもヒジも使えるような選手……これは誰にも言っていないのですが。心強い練習ができて、かなり明確にイメージができている感じがあります」

──長身で組めてムエタイも出来る選手……その相手との練習を今までやってきたことと組み合わせることができていますか。

「はい、イメージできていて、あとは当日対峙して自分がどう動くかです」

──クレベルは34歳になって連戦していて、3カ月おきくらいに試合をしています。斎藤選手も連戦した時期がありますが、追い込んで減量してというのを繰り返した場合、ダメージが蓄積しないでしょうか。

「うーん。多分クレベルの場合、試合での怪我とかあまり無さそうなので、どちらかというと気持ちの問題じゃないかと思いますね。ただでさえノっている時とノっていない時の上下がありそうで、それは顔と体を見れば分かりますよね(苦笑)。体を見ていてもやっぱり減量きつそうだなと思います。そこが彼は一番懸念しているところではないですか。自分はまったく問題ないのでベストコンディションでいけます」

──身体にきているところで金原選手のように上下に散らされると……。

「腹と足ですね、効くと思います」

──一方、斎藤選手のコンディションはラーメンを1カ月前に断てば問題がないと。

「ベストですね、はい。ラーメン食べたのは、『RIZIN CONFESSIONS』のPRのために食べたので(笑)。11月中だったらという話をしてそうしてもらったので、まったく影響はなかったです。これもプロモーションなので」

──たしかに、今回も様々な形で試合に向けて発信していますね。大橋トレーナーとの対談でも語っていただいた通り、ここまで練習では、協栄ジムでのボクシングの練習、CUTEでの上田将勝さんとのグラップリングが中心でしたか。

「さきほどの選手との練習に加え、協栄ジムでもリーチの長い180cmのボクサーを呼んでもらっていました。体重は少し自分より重い方ですが。あとはCAVEで、柔術黒帯のジェシー(・マルンバーグ)先生のクラスで雅(駿介)くんや井村(塁)くん、(原)虎徹っちゃんとやっていました。どれだけ万全にやっても当日どう動くかは分からない。試合は水物なので。やってきたこと信じてやるだけですよね。今回も行けると思っています」

──自分の信じるMMAだから……。

「負けるわけがない。そう思っています。負けるわけがない!」

──MMAで一本負けをしたことはないですよね。秋田で一度だけ見ていますが、ピュアグラップリングでした。

「中村大介さんですね。パワーが強かった。そして体重差が結構ありましたね。QUINTETは無差別の勝ち抜き戦なので。76kgとか77kgありましたからね」

──これまでに試合で一本負けが無く、ディフェンス力の高さには自信がありますか。

「クレベルほど柔術に特化していないけれど、18歳のときから、道衣を着て練習していましたから。パラエストラグループとしての、そのときの代表に道衣を買わされて(笑)、『意味あるのかな?』なんて思いながらやってきて。そういう基礎的なものはあると思っています。あと、日沖発さんから連絡をもらって、クレベル戦のちょっとしたアドバイスとかいただいて、『陣営で立てている作戦もあると思うから、頭の片隅に入れるくらいでいいけど、こういうところを気をつけたら』という、温かいメッセージをいただいて」

──日沖選手とはそういう連絡があるほどに交流していたのですね。

「名古屋に行ったときは挨拶しに行くようにしていて、練習も2回くらいありますね」

──三角絞めの名手でもあります。

「そうでうね、すごい親身で素敵な方ですね。透暉鷹選手のPANCRASEの試合で来ると言っていたのですけど。『2週続けて楽しみがあるから、ありがとう』みたいに言われて、『いやいや、こちらこそありがとうです』と」

──先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、この大一番を越えたら、フェザー級の王座戦線にからみます。その場合、タイトルマッチは鈴木千裕戦でも、金原正徳戦戦でも?

「そうですね。ただ、鈴木選手は絶対に僕とやったほうが絶対いいと思います。早いうちに僕とやったほうがいい」

──その真意は、また試合後にうかがいます。大晦日の試合、楽しみにしています!

「はい。ぜひファンの皆様も会場で、PPVでお楽しみください。応援よろしくお願いします!」

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