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【PANCRASE】フライ級暫定王座戴冠から一夜明けた伊藤盛一郎「サロハイディノフはすごく強いけど、自分なら全然、勝てる」、RIZINフライ級GPは「パンクラスを背負って外の舞台でも他団体の強いやつを倒したい」、透暉鷹、住村竜一朗、Ryoコメントも

2023/12/26 00:12
 2023年12月24日(日) 神奈川・横浜武道館にて、パンクラス30周年記念大会・第2弾『PANCRASE 340』(U-NEXT見逃し配信)が開催され、コメインの「フライ級暫定王座決定戦」(5分5R)で、伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST)が、有川直毅(K-PLACE)を2R リアネイキドチョークで失神させての一本勝ち。フライ級暫定王座についた。  一夜明けた伊藤に、試合での初回と2Rの2回の極め、PANCRASEのベルトへの思い、今後の対戦相手、そして試合後のケージ内での、あのサプライズについて訊いた。 まだ格闘技を続けられるんだなって ──タイトルマッチから一夜明けて、PANCRASE暫定フライ級のベルトを巻いた気持ちは? 「今回、何が何でも獲りたかったベルトを獲ることができて、試合前にはマイナスのイメージも出て来たなかで勝てて良かったです。身体も特に大きな怪我もなき元気だったので、今日も朝からみなとみらいを走ってきました。  試合前はいろんなすごいプレッシャーが……、浅見(Ryo)さんがとてつもない試合をして勝って、沙弥(子)ちゃんがすごいいい試合をして勝って、今年のグランドスラムの最後のメインの大トリが自分の試合だったんですけど、いい流れで自分に繋げてくれて、もう勝つしかないだろうと、プレッシャーで試合中もバタバタだったんですけど、無事に勝てて、とてもホッとしています。まだ格闘技を続けられるんだなと。ありがとうございました」 ──試合では、序盤から打撃で詰めて先制したことに驚きました。 「作戦はいつもそれほど考えてなくて、向かい合ってみての閃きや感覚で、普段、練習とかでもアッパーとか打たないのですが、相手が自分の組みを嫌がって頭を下げてきたのでそこに入るかなと思ってアッパーを出したら、ちょっと親指の爪が剥がれて痛いです。  打撃は、やっている感じでは力んでいたし、全然スマートじゃない、ぶさいくな試合だったと思います(苦笑)。あそこで打ち気になってパンチをもらわないように、基本組みで試合を組み立てて行こうとは思っていました」 ──テイクダウンからしっかりポジションを獲って、1Rの終わりには腕十字を極めて1回のタップを奪ったように見えましたが……。 「タップしたかなと思ったんですけど、相手が消耗していたのも分かったので、次また取るしかないなと切り替えました」 ──2R、早々に左右で詰めてシングルレッグテイクダウン、パスガードからバックでは、オタツロックからツイスターも狙いつつ、最後はリアネイキドチョーク、盤石のフィニュシュでした。 「あれは練習通りでした。あの動きがあったから相手が身体をずらして逃げ辛くなった。それでしっかり背中向けてくれて、もうちょっと殴りたかったですけど、後頭部を向けてきたので殴るのは気を付けて、セコンドの指示で2分半までキープして、最後首が入ったんで、あそこはフルパワーで“参ったしてくれ”と思いながら極めました」 ──結果的に有川選手は失神しました。 「やっと極まったと。でも今回は5Rあるし、すぐに極めに行かずにちゃんと削ろうと思っていたんです。ヒジとかも当てて、その上でフィニュシュ出来たらと思っていたんですけど……でも難しかったです」 ──早く極めに行かないのが難しかったとは……。結果的に2回極めたことになりますね。 「ベルトと同じで2本取りました(笑)」 ──今回のフライ級のベルトは、以前セコンドにもよくついていた砂辺光久選手も巻いたベルトです。ZSTからPANCRASEに来て、そのベルトを巻いたことをどう感じていますか。 「昨日、砂辺さんからLINEで『盛ちゃん、おめでとう』と連絡をいただき、『自分も砂辺さんが巻いていたベルトを獲れて嬉しいです』という話をして、砂辺さんが『俺が言うのも何だけど、俺の宝物だから。盛ちゃん、大事にしてね』という言葉をもらいました。それに打撃を教わっていたマモ(ル)さんが巻いていたベルトでもあるし、試合後にまだまだなんですけど、打撃を褒めてもらえて嬉しかったです」 ──フライ級ではもう自分を止めるものがいないという思いも? 「そこまでではないですが、でも誰とやっても何らかで仕留める、フィニュシできるんじゃないかなとは思います。もちろんたくさんやられるとも思います、やられても最後の最後に逆転できる可能性があると思っています」 ──正規王者は『ROAD TO UFC』に参戦中のの鶴屋怜選手です。どのように見ていますか。 「『ROAD TO UFC』の決勝は2月(4日)ですよね。終わってみないと分からないですけど、もし統一戦になるなら、めちゃめちゃ強いんで。自分と似たような感じじゃないですか。だから噛み合うだろうなとは思いました。ただ、自分は打撃が強い選手とやることが多かったので、あそこまで組みの強い選手とやることはあまり無かったので“どうなるかな”というのはあるし、でも自分の得意なところで負けたくない。戦うときがあれば……と思っています」 ──同じフライ級ではIMMAF世界王者のムハンマド・サロハイディノフ選手の試合もありました。 「2月次第では自分が『正規王者』になって、次、防衛となったときにサロハイディノフ選手が一番の候補なのかな、と。昨日、試合を見ていて、すごい強いですけど、自分なら全然、勝てるなという自信があります。もしやるとなっても勝ちます」 ──試合前のインタビューでは、海外選手との対戦や、海外挑戦も視野に入れていることをうかがいました。国内でも注目されているフライ級では、RIZINでフライ級GPが開催される可能性もあるかもしれません。そうなった場合の考えはいかがでしょうか。 「暫定ですけどチャンピオンになったので、いま海外の選手も来ていますが、しっかりこのベルトを守って、それからPANCRASEを背負って戦って、外の舞台でも戦いたいし、出て行ったときに、PANCRASEをナメられたくないし、しっかり他団体の強いやつを倒して、ベルトの価値を高めて、トップを獲りに行きたいなと思います」 ──昨日、ベルトを巻いたケージ上では、K-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優選手と勝利を祝福しましたね。 「そこは来年、いろいろと発表できたらと思っていますので、もうちょっと待っていただけたらと思います。タイミングを見て、発表します!」 (※次ページは透暉鷹、住村竜一朗、Ryoの一夜明け会見コメント) [nextpage] 住村「このベルトを背負ってウェルター級の強いやつをぶっ倒していく」 「TEAM ONEの住村です。クリスマスイブに林源平選手と試合させていただいて、無事に第16代ですかね、ウェルター級のキング・オブ・パンクラスになりました。本当に応援ありがとうございました。本当に応援ありがとうございました. (伊藤が試合翌日もランニングしてきたと聞き)朝ですか。自分は、いつも通りですね、昨日。夜中にUFO焼きそば食べて、もう1つカップラーメン食べて胸やけで起きるっていうのが、僕の毎回のルーティーンなんです。だから今、すごく胸やけですね。 (来場した青木真也や皇治が)試合後は、珍しく褒めていただきましたね。普段褒められるってことはあんまりないんですけど。はい。褒めていただきました。で、ヘルメットに関しては『滑ってたぞ』という言葉をいただきました(苦笑)。  珍しく褒めてくれましたけど、やっぱり、僕の隣にいる透暉鷹選手の、試合後のバク中、あれで顔面から落ちて首痛めるっていうので全部持っていかれたので、笑いでは負けたかなって感じで。それは怒られました。笑いではいつもフルマークで勝ってるつもりでしたね(笑)。  5ラウンド戦うつもりで練習してきましたし、チャンスがあれば決められたらなと思っていたので、流れの中でしっかり決められたのでよかったかなと思っています。 (フィニッシュは)いや、想定通りじゃないですね。完全に塩漬けしたことはないと思いますけど、まあまあチャンスだと。ここは決めたらかっこいいかなと思って行きました。基本、僕はもう全て塩試合です。リスクなんて背負わないです。俺が上になって、相手が下になって、勝ちたかったら動いてくれよっていう話ですね。はい、何回も言ってますね。素晴らしい試合です、はい。 (DEEP、PANCRASEのベルトを獲得し、今後は?)まだ先のことはあまり考えてないんですけど。まあね、このベルトを背負って、ちょっと強い奴らをやっつけに行こうかなと思ってますね。  本当に、応援ありがとうございました。無事にこのベルト、PANCRASEのベルトを獲ることができました。来年の目標は、このベルトを背負ってウェルター級の強いやつをぶっ倒していくんで、変わらず応援よろしくお願いします」 透暉鷹「ANCRASEを代表して、世界と戦っていきたい」 「PANCRASEを代表して河村選手と対戦して、勝ててホッとしてます。最後に、マイクで言いたいこともあったんで、言えてよかったです。1年ぶりの試合で、バンタムに変更して、正直不安もあったんですけど、バンタム級で闘って、しっかりフィニッシュできたんで、今はすごいホッとしています。皆さん、応援ありがとうございました。 (試合後のバック宙で頭から落ちかけたことについて)いやー、めちゃくちゃダメージでしたね(笑)。体操の選手ではないですね(笑)。あの時はテンション上がっちゃって。今、顔面と首がめっちゃ痛いですね。 (バンタムでの手応えは?)コンディションがすごく良くて、試合の時も“あ、これ調子いいな”っていう感じで。リカバリーの時から調子良かったんで、いけるなっていう感じでしたね。 (試合前の煽りについて)河村選手、いい選手ですしいい人なんですけど、格闘技を盛り上げるために、ああいう風にいろいろ言ってくれてたんで感謝してます。 (試合後の「PANCRASE舐めんなよ」発言は)盛り上げてくれてるんですけど、やっぱり、言ったからには責任っていうのはあると思うんで、 そこはやっぱりPANCRASEを背負って、チャンピオンにもなりましたし、フェザー級でもPANCRASEでやってきた自分としては、正直、思うところもあったんで、言わせてもらいました。  バンタム級で身体を作れて、いい感じでやれてるんで、はい、ここからPANCRASEを代表して、世界と戦っていきたいです。海外でも挑戦していきたいです。  昨日は応援本当にありがとうございました。今後のことはまだわかりませんが、バンタム級のチャンピオンとして、どんどん強い選手とやって勝っていくんで、これからも自分についてきてください。ありがとうございました」 Ryo「ベルトに挑戦するのが僕のストーリー」 「クリスマスイブは本当激闘で、新人王を取ってる栁川選手、ものすごく強くて尊敬できる選手でした。 対峙しても、あー、この勝負どうなるかなっていう、本当にそんなような展開で、本当に素晴らしい選手だったなと思います。あとは、応援してくださってる皆さんがたくさんいたんで、やっぱり最後まで1秒でも諦めないでという気持ちを試合に出せたのかなという風に思います。  それから、隣りにいる伊藤盛一郎くんが試合翌日の朝から走ってると、代表の勝村(周一郎)さんから連絡があったんで、僕も午前中は腕立てを400回と、スクワット400回やってきました。まだまだ、これからです。よろしくお願いします。 (勝利後)ケージによじ登ろうかなって思ったんですけど、目の前見たら扉がパーって開いたんです。開いたから、もう飛び出そうと思って飛び出たらセコンドが待ち構えていて、セコンドに抱きついてぱって横を見たら、グランドスラムのチームがみんなもうすごい勢いで、オー! みたいになったんで、もう飛び込みたくなっちゃって、ダイブして。大会の運営側の方は、もう必死にやめてやめてみたいな感じになっちゃって、大変ご迷惑をおかけしたんですけど、でももうなんかそんな、天にも登るような気持ちでした。 (来場した前田日明とは)細かいことは言えないですけど、細かい技術的なことですね。“あそこの場面ではもっとこういう風なことができたよ”とか。前田さんは、やっぱりそういったところですごく真面目で、しっかり僕のことも見てくれてるんで、もっとこういうことができた、次からこうしろよというようなアドバイスをいただきました。それを聞いて、また頑張りますという風な感じで話をしました。いつも厳しいお言葉が多いんですけれども、珍しくお褒めの言葉をいただきました。“いろんな試合を見ていった中で一番攻防があって、見どころもあったし、良かった”と。“ただ、それ以上にできてないことが山積みで課題が多い”と。課題に関しての話の方が数十倍多かったです。 (同じフェザー級で高橋遼伍、キム・サンウォン、平田直樹らをどうとらえている?)今やれる、自分の位置でやれる一番強い選手とやって、そして、次に次期挑戦者になってもいいだろうと周りが思う相手とやって勝って、ベルトに挑戦するというのが僕のストーリーです。  PANCRASEファンの皆さま、本当に昨日はありがとうございました。なんて言うんですかね、PANCRASEの選手が、多分みんなめちゃくちゃ頑張ってるんで、たくさんお友達とか、いろんな大切な人を連れて会場に見に来てほしい、そういう気持ちがあります。そして、僕たちの熱い戦いを見て感動してもらえたらなと、そういう風に思ってます。  僕の抱負としては、このフェザー級という階級は、ものすごく強い選手が増えてきて、空気も吸えなくなるぐらいな感覚があるんですけども、そこにどう打ち勝っていくかっていうところの戦いを見てほしいんで、 来年、ベルトに向かって一直線で頑張っていきます。よろしくお願いします!」 (※女子アトム級トーナメント決勝に進んだSARAMI(パンクラスイズム横浜)、沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)の一夜明け会見はこちら)
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