【RIZIN】朝倉海が必勝宣言「当日は凄いものを見せられる。必ず沈める」、王者アーチュレッタは「海に勝つことでこの階級を一掃できる」

　2023年12月31日（日）さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.45』にて行われる2大タイトルマッチの調印式が24日（日）都内にて実施された。 　RIZINバンタム級（-61.0kg）選手権試合5分3Rで対戦する、王者フアン・アーチュレッタ（米国）と挑戦者・朝倉海（JAPAN TOP TEAM）が出席。調印書にサインした。 　朝倉は「あと1週間、怪我もなく過去一の状態で仕上げることが出来たので当日は凄いものを見せられると思います。必ずアーチュレッタ選手を沈めてベルトを獲りたいと思います」と王座奪取を宣言。 　迎え撃つアーチュレッタは「クリスマスイブに（集まってくれたファンに）ありがとう。僕の家族も一緒に日本に来てくれてサポートしてくれてありがとう。今回、この試合を受けることが出来て嬉しいです。長い間この試合をやりたかったので凄くモチベーションが上がっています。海選手は素晴らしく強い選手ですが、私の方が全てにおいて上回っていることを試合で証明したい。素晴らしい試合になるし、海選手を倒して防衛して引き続き偉大な王者で居続けることを約束します」と、王座は絶対に渡さないと返答した。 　アーチュレッタは「アメリカを水曜日に出て木曜日に日本に就いた。日本に来ると（時差があるので）1日損して過去から来ましたという感じになるよ。練習は海選手に通用するために合わせた練習をやってきました。萩原京平と一緒に練習していて、カリフォルニアに来た時の彼の身体つきとアメリカを出る前では全然変わっていることが分かると思うが、そういった激しい練習をやってきています」と、ハードなトレーニングを積んできたとする。 　決戦1週間前に顔を合わせたことについて聞かれると、朝倉は「減量大丈夫かな？ 顏がやつれているように見えるけれど」とアーチュレッタを挑発。アーチュレッタは「過去一で調子がいいので余計なお世話だ」と言い放ち、「試合から逃げている選手に心配されたくないよ。試合から逃げているのはあなたの方だ。こういう機会が与えられるのはファンにとってもいいこと。前回は誰かさんが逃げてしまったのでこういう機会を与えられなかったが、ファンにとてもいいことだと思います」と、7月の試合が朝倉の怪我でなくなったことを皮肉る。 　朝倉は、公開練習で兄・朝倉未来の気持ちも背負って戦うと発言したが、そういう気持ちになったのは「今まではなかったですね」とし、「兄が上手く行っていないタイミングで僕が勝つことが、彼のモチベーションを一番上げられると思う。まずは僕がベルトを獲って来年は兄弟でベルトを巻ければ」と、朝倉兄弟で同時にベルトを巻きたいとの目標を掲げる。 　そのことについてアーチュレッタは「私はいつも1000の魂と戦っていると思います。人はそれぞれ人生の中で辛いことだったり戦わないといけないことがあるので、そういった人々の気持ちを持って戦うのは私もです。私の祖先も先祖代々やってきたことなので、その気持ちを持って戦うのは素晴らしいことだと思います。日本で、アメリカで、王者であるということを引き続き見せていく意味が増えたので、この先もそういうように戦いたいと思います」と、自分も背負うものがあると語る。 　未来とのアーチュレッタ対策は「していますね。あとはレスリングのコーチだったり、ストライキングコーチのエディやみんなで戦略を立ててくれています」とした。 　アーチュレッタには、朝倉への応援が多くなると思うがとの質問が飛んだが、「それには反対の意見がある。日本で一番実力があって人気があるのは、いま隣に座っている男（堀口恭司）だ。それに（地元の）人気者と戦うことには慣れている。そういう状況で戦ったことはあるのでそういった音は気にしていません」と、キャリアの中で経験していることだから問題ないとする。 　朝倉は「とにかくこの試合に勝ちたい。笑顔で年越しをしたい」と勝利で2023年を締めくくりたいとし、「来年はRIZIN王者として海外のトップ選手を倒していきたいと思っています」とvs.世界を進めていきたいと意気込む。 　対するアーチュレッタは「私は海選手に勝つことでこの階級を一掃できると思っている。この階級を一掃したあとは団体と話して、より大きなファイトの交渉をしたいと思っています」と、含みのある今後の展望を口にした。 　また、一緒に練習した萩原について聞かれたアーチュレッタは「萩原から練習をさせてくださいと言われたので、たまたま来ただけで今回の試合とは関係ない。私のMMAの練習方法や環境を、向上心がある人には全てシェアしたいと思っているんだ。彼は敗戦続きで先に進むべき道を迷っていたので練習方法を教えてあげて、彼はすでに自らの足で歩んでいると思う」と答えた。