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【ムエタイ】23日は吉成名高、竜哉、士門、22日には朝陽、伊藤紗弥、羅向、小野寺楓珂とムエタイの聖地ラジャダムナンにサムライ・ムエタイ7名が出場

2023/12/20 19:12
【ムエタイ】23日は吉成名高、竜哉、士門、22日には朝陽、伊藤紗弥、羅向、小野寺楓珂とムエタイの聖地ラジャダムナンにサムライ・ムエタイ7名が出場

22日、23日にラジャダムナンスタジアムでの決戦に臨む(左から)士門、名高、伊藤、朝日、竜哉、小野寺、羅向(C)BOMプロモーション

 2023年12月23日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『Rajadamnern World Series』(RWS)にて、吉成名高(エイワスポーツジム)のラジャダムナンスタジアム3階級制覇を懸けたスーパーフライ級タイトルマッチ(暫定王座決定戦)行われるが、前日の22日(金)に同スタジアムで開催される『ROAD TO RAJADAMNERN』に朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)、伊藤紗弥(尚武会)、羅向(ZERO)が出場する。


 3選手は10月と11月の『BOM』で行われた『Road to Rajadamnern』の査定試合で勝利していることから今大会への出場権を獲得(今大会は世界各国で行われた『ROAD TO RAJADAMNERN』の査定試合の最終興行であることから、会場はラジャダムナンスタジアムであっても大会名はそのまま使用)。


 朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座などのタイトルを次々と獲得してきた。2021年12月にONE初参戦を果たしたが、のちにONEムエタイ世界ストロー級王者となるジョセフ・ラシリに初回KO負けを喫して世界の壁の厚さを痛感させられた。

 2022年9月にはBOMにてIPCC世界フェザー級(57.15kg)王座決定戦でタイ強豪ペイム・バンライカンケンドンを4RKO。同年11月には日本人選手が7人も参戦したONEシンガポール大会でただ一人勝利をものしている(ルイ・ボテーリョに判定勝ち)。2023年はONEを離れ、新たな強敵を求めてBOMに帰還。8月、10月、11月のBOMで3連続KO勝ちと勢いに乗る。

 今大会ではWMCアジアフェザー級タイトルマッチとしてスーパーマン・バンチャメーク(タイ)と対戦。サウスポーのテクニシャンタイプで、ブアカーオと同じジムの選手。朝陽は「久しぶりのタイでの試合ですがタイトルマッチを組んで下さった中川会長、タイの関係者の皆様に感謝し、絶対に日本にベルトを持って帰ります」と意気込んでいる。


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。

 2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSAという団体のベルトを新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。7月のBOMではサネガンに勝利。前戦となった9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。

 2度目のラジャダムナン出場で、RWSでも活躍中の長身で蹴りを得意とするペットプライフォン(タイ)と対戦する。


 10月の『BOM』で小清水涼太を1RKOで沈め、出場権を獲得した羅向の相手はペットダム・チョーコーユハイスズ(タイ)。ムエエクストリームなどに出場するパンチを得意とする攻撃型ファイターだという。


 なお、伊藤と羅向の試合はRWS同様に3R制、朝陽はタイトルマッチのため5R制となる。今大会の前半にはBOMスポーツジム八戸の小野寺楓珂が『RAJADAMNERN KNOCK OUT』に出場する。


 そして、翌23日(土)の『RWS』には名高だけではなく、竜哉・エイワスポーツジム(=奥柄竜哉)、士門・エイワスポーツジム(=吉成士門)とエイワスポーツジム3選手が出場。

 竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。2023年8月にはタイでスーパーチャンプから勝利を収めたが、10月のRWSではデッチャピチャイ(タイ)に判定負け。戦績は33勝(11KO)7敗2分。


【写真】タイに到着したサムライ・ムエタイの7名とタイ人コーチ

 士門は吉成名高の従兄弟で、これまでにWPMFインターナショナルスーパーバンタム級王座のほか、WMC日本フライ級王座、WMCインターコンチネンタルバンタム級王座を獲得。「Road to ONE JAPANフェザー級ムエタイ日本トーナメント」で優勝と11戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月にタイ・オムノーイスタジアムで初黒星。8月にはタイでプロムエタイ協会スーパーフェザー級王座を獲得し、11月のBOMでは梅沢武彦をTKOに破っている。戦績は14勝(5KO)1敗。

 竜哉はペイマン・ゾラファガハリ(イラン)と、士門は8月のプロムエタイ協会のタイトルマッチで勝利したワッチャラポン・シンマーウィン(タイ)との再戦となる。

 ムエタイの聖地ラジャダムナンスタジアムに2日続けて日本人選手が7名も出場することになった。TEAM JAPANは“サムライ・ムエタイ”で何勝をあげることが出来るか。なお、23日の『RWS』はU-NEXTにてLIVE配信されることも決定した。

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