K-1グループvs.KNOCK OUTの対抗戦となる大沢(左)と大谷(C)K-1
2023年12月17日(日)東京・後楽園ホールにて17:15より開始される『Krush.156』の前日計量&記者会見が、16日(土)都内にて13:00より行われた。
セミファイナルはライト級、大沢文也(ザウルスプロモーション)と大谷翔司(スクランブル渋谷)の一戦。
KNOCK OUTから乗り込んで2戦目で元王者・大沢との対戦チャンスを掴んで燃える大谷に対し、大沢は11月末の会見で「自分がメインじゃなくていい」と発言。その後のインタビューでは「やっぱりメインで」と発言を撤回していたが、結局はセミとなった。いずれにせよ、対抗戦の空気もはらんだライト級の実力者対決であることには変わりない。
大谷が「先ほど計量で大沢選手と向き合って、明日は最高の試合になると確信しました。“Krush”らしく“KNOCK OUT”したいと思います」と意気込むと、大沢も「大谷選手が言った通り、先ほど計量で向き合って、すごく伝わるものがあったので、明日はたぶん僕らしくない戦い方になるかもしれませんので、そこらへん期待しといてください」と呼応した。
結局セミになったことについては、「僕は試合順は本当にどうでもいいんで、KNOCK OUTしたいですね」(大谷)「自分も試合順とかどうでもいいと思ってたんですけど、とある格闘家に言われて、今年最初のKrushのメインは僕だったんですよ。だから『最後も僕の方がいいな』と思って。でも、お客さんが盛り上がる、お客さんを魅了できる試合をするのはメインの岩尾力だと思ってるんで、セミファイナルで全然よかったかなと思います」(大沢)という反応。
大沢が何度も口にしている「いつもと違う戦い方」はお客さんが盛り上がる試合になるのではと問われると、「今回は(11月大会に出場した)龍華と試合が近かったのもあって、切磋琢磨できて、本当に練習してきたんですよ。自分でもビックリするぐらい。『これはさすがに負けないだろう』というぐらい、いつも以上にやってきたので、打ち合いになるかもしれないですね。伏線かもしれないですけど」と返答。
これに大谷は「僕が前回、KNOCK OUTで負けた原因が幅の狭さだなと感じたので、そこを広げる練習をずっとしてきました。どう来ても倒せるように練習してます。たださっき向き合った感じ、もうバチバチしかないんじゃないかなと思いましたけど」と反応。両者ともに打ち合い上等の様子。大沢はさらに「打ち合いになっても、僕がもらってるの見たことあります? 『打ち合いの中でもアウトボクシングはできるんだよ』っていう感じですね」と付け加えた。
両者ともに2023年最後の試合となるが、そこについては「今年最後の試合ですし、ここから僕はベルトを獲るんで、ここからスタートという試合ですね」(大谷)、「2023年ラストKrush、いろんな思いがあるんですけど、年内最後というよりも、練習したことを早く試合で出したいという思いの方が強いんで、これはたぶん大谷選手だからこういう感覚になったし、すごく練習してきたと思ってるんで、試合が楽しみです」と語った。
「明日は僕が一番盛り上げるんで、セミファイナルに一番ご注目ください」(大谷)、「僕も盛り上げるつもりはあるんですけど、どんなにいい試合してもメインの岩尾力よりはいい試合できないと思ってるんで、皆さん、メインの岩尾力で盛り上がってください」とメッセージを出すと、宮田充プロデューサーがマイクを取り、「最終的にはファンの方は試合順関係なく、『どの試合がよかった』『どのファイターがよかった』と判断されるものだと思います。ライト級はK-1が与座優貴選手、Krushは里見柚己選手がチャンピオンですけど、この2人(大沢&大谷)はキャリアのある選手なので、インパクトがある勝ちを奪った方が、どちらなのかは分からないけれどタイトルに近づくと思うし、おそらく激しい試合になって、目を離したら一瞬で決まるような試合になると思うので、そういうところを見てください。僕はこの試合が本当に、メインと同じぐらい期待していて、楽しみで仕方ありません」と語ると、大沢が「じゃあ盛り上げましょう!」と大谷に呼びかけて、2人の会見は終了した。
本来はタイプの異なる2人の激突は、果たしてどんな展開になるのか?