朝倉未来(ジャパントップチーム)が代表を務めるBreakingDownが2023年12月7日、「逆境を乗り越え、困難な状況で輝くBreakingDownの選手たちを表彰」する『BreakingDown Award 2023』を東京マリオットホテルにて開催した。
「BreakingDown」はスタートから2年半が経過し、11月に第10回目となるメモリアル大会を開催。節目となるこの機会に、全10回にわたる大会で困難を乗り越えて活躍した選手たちを10部門で表彰する『BreakingDown Award 2023 supported by モデルプレス』を行った。
アワード当日、会場には過去10大会に出場した選手たちやスポンサー企業、BreakingDownを拡散するインフルエンサーなど約200名が参加。13名の受賞者にトロフィーが送られ、各部門の受賞者よりスピーチが行われた。
授賞式の最後には代表取締役社長の朝倉未来が挨拶し、「今回は0回大会から10回大会までの中から受賞者を選んびました。来年からは年間のアワードを開催し、もっと豪華な会にしたいと思っているので、今日受賞されなかった方も狙っていけるように頑張っていただけたら」と、早くも次回のBrekingDown Awardについて触れ、選手たちを鼓舞した。
基本「1分1R」で争う「格闘技エンターテインメント」と銘打たれている『BreakingDown』。
当初は格闘技で様々なバックボーンを持つファイターが、短時間で強さを競う形だったが、2022年3月の第4回大会からは番組としてオーディションが導入され、「成り上がりの場、人生やり直しの場、格闘家再生の場、試合経験の場、人材発掘の場」など様々な側面を見せるようになった。
PPVを手掛けるABEMAの演出や、YouTube等SNSを駆使した試合前のオーディションでの選考試合、剥き出しの人生劇場がバズり、一般層からの人気も急上昇。結果的に格闘技に興味を持つようになったファンも少なくない。
その層が継続して格闘技のファンとなるか、また参加者が「喧嘩自慢」のみならず、どれだけの選手がより強さを求めて、プロファイターになるか。注目だ。【BreakingDown出身選手たち】
【写真】まだ「公開オーディション」が無かった2021年9月の『BreakingDown』第2回大会のライト級に1度だけ出場し、山下大希に判定勝ちした黒井海成(BRAVE)。剛柔流硬式空手で小4と小6、中3の世界大会で3度優勝し、K-1甲子園でも2019年東日本トーナメント-60kgで優勝。GRACHANでは2023年「J-MMA Rookies CUP」フェザー級で優勝している。
【写真】BreakingDownを“卒業”し、プロMMAでブレークした彩綺。2022年11月の『BreakngDown6』で土木ネキこと坂本瑠華に判定勝ち。2023年4月にDEEPでMMAデビューし、ケイト・ロータスに判定負けも、9月の竹林愛留戦でTKO勝ち。11月にトップコンテンダーの須田萌里に一本負けしているが、今後が注目されるMMAストライカーだ。
【写真】安井飛馬は、柔道8年・柔術2年の組み技ベースでBreakingDown5戦全勝。「朝倉未来チャレンジ2期生」に選出され、2023年9月のDEEPデビュー戦(アマチュアSPルール)で菅涼星に2R 腕十字で一本勝ち。12月も同じくアマチュア戦で橋本玲音夢に腕十字を極めている。【写真】“勾配ニキ”こと信原空は、2022年7月の『BreakingDown5』から参戦。朝倉海に勧められ、トライフォース赤坂(現JAPAN TOP TEAM)入りし、2023年9月と12月にDEEPアマチュア Sルールで2試合連続1R TKO勝ち。
【写真】元高校球児のエドポロキングは、2023年2月の『BreakingDown7』に出場、舞杞維沙耶に勝利すると、5月の『BreakingDown8』でも松井健に勝利と2連勝。7月の『Rumble excited ALL』で侍マーク・ハントに左フックからの鉄槌連打で1R TKO勝ちしている。12月17日の『Rumble vol.2』は怪我で欠場。
【写真】2021年『K-1甲子園』-65kg準優勝のYURAこと甲野裕頼は、2023年5月の『BreakingDown8』ライト級で外枦保尋斗をKO。プロのキックでも10戦10勝(4KO)の戦績を持っていた。12月3日の『RISE WEST』ではねぎ魔神にダウンを奪い返しての判定勝ち。
【写真】空手ベースでK-1アマチュア出身選手も多く、今回「NEXT BREAK賞」を受賞した西島恭平は『K-1カレッジ2022』-55kg準優勝者。女子選手のいわちは『K-1チャレンジ』(一般) Bクラス女子-45㎏トーナメント優勝。土木ネキこと坂本瑠華はKNOCK OUTや九州プロキックに参戦している。
[nextpage]
【年間最優秀選手賞】対象期間で最も優れた成績、評価を得た選手
受賞者:細川一颯
受賞理由:喧嘩自慢北関東代表として選抜され、その後喧嘩自慢100人企画では1000万円の契約を獲得。BreakingDown10では才賀紀左衛門にも勝利し、最もファンの印象に残った選手となった。
細川一颯「本当に色んな方々の支えがあって、短い期間でここまで来れました。来年も一発目からBreakingDownを盛り上げていきたいなと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
[nextpage]
【年間最高試合賞】対象期間で最も評価を得た試合
受賞試合:瓜田純士vs.バン仲村 戦(BreakingDown7)
受賞理由:過去に因縁のある2人が決着をつけた試合は、BreakingDownの多くのファンの心に残る試合となった。
瓜田純士「こんな賞をいただいてビックリしました。突然だったので。ご存知の通り因縁から始まって、“あの二人は何があったんだ”ってヤキモキした人もいっぱいいたと思います。結局真相は誰の口からも語られずに勝手に二人が殴り合って終わるという、後始末の二人だったんですけど、いい歳したおっさんが友情を確かめ合って、一つのケジメ、区切りをつけたことはよかったなと思っています。あらためて、光、ありがとうね」
バン仲村「ここにいる皆、10人いれば10人それぞれ(背負っている)十字架が違うと思っていて。それを清算しに、ここに純士がいたから登場させてもらったし、そうじゃなければ俺はただの経営者をやっていた可能性の方が高くて。でも、こうやって大人になってからその十字架を清算できる方法があるってことを、世の中の連中に見せてやれたことは本当に感謝しています。
ただ、俺もいい歳なのでいつまでこんなふうにいられるかわからないけど、ここからはここにいる選手たちが、十字架の清算の仕方とか、色んな意味で夢を叶えてもらって、そしてこれからの若者に夢を与えてあげるような選手に、皆さんもなって欲しいと思います。ありがとうございました」
[nextpage]
【年間BEST KO賞】対象期間で最も評価されたKO勝利を行った者
受賞者:啓之輔(BreakingDown6 vs.飯田将成 戦)
受賞理由:BreakingDownの最強の新星として現れた飯田との対戦で、下馬評を覆しKO勝利をした。
啓之輔「今回は『BEST KO賞』をいただき、ありがとうございます。もらえると思っていました。アウトサイダーで自分のストーリーが終わったと思い、指導をしていて、こんなに盛り上がっている大会に呼ばれて、また自分のストーリーができたことを嬉しく思います。これからも盛り上げるので、よろしくお願いします」
[nextpage]
【BreakingDream賞】BreakingDownに出場して最も愛され、夢を掴んだ選手
受賞者:こめお
受賞理由:刑務所から出所し、料理人を目指すためBreakingDownに参戦し、大会出場を重ねる毎にファンを増やす。2023年11月に自身の料理店「割烹こめお」をオープンさせ、見事に夢を掴んだ。
こめお「Breaking Dream賞、ありがとうございます。2年前にBreakingDownに応募して参加して、180度人生が変わりました。刑務所から出てきて、正直こんな未来は想像していなかったです。ここにいる多くの選手たちが、多くの人生を変えたと思います。これからもっと応募が増えて、人生を変える人が増えることを望んでいます。ありがとうございました」
[nextpage]
【NEXT BREAK賞】BreakingDownに新しい風を舞い込んだ次世代で期待される選手
受賞者:西島恭平
受賞理由:空手での実績を持ってBreakingDownに参戦し、現在3連勝中で今後の活躍に最も期待ができる。
西島恭平「このような賞をいただけて、とても嬉しく思っています。これからもより一層努力をしていこうと思います。来年はもっと飛躍の年になるように頑張ります。今年はありがとうございました」
[nextpage]
【BEST PHRASE賞】オーディションや大会を通して最もインパクトを残した言葉
受賞者:ぬりぼう「昇った太陽、2度と沈まなくなりますよ」
受賞理由:オーディション動画の再生数が大きく増加した要因となった。
ぬりぼう「とても光栄です! 嬉しいです。オーディションに出る前までは、UberEatsで配達をしていて、六本木のタワマンにマックシェイクを1個だけ届けて置き配して“何してるんだろう、俺”って感じだったんですけど。オーディションに出て人生が変わって、色んな方に応援してもらえるようになって、とても皆さまに感謝しています。ちょっと悔しいのが、『ごうけつさん、今から7キロ落とせます?』がノミネートされると思っていたので、そこだけ悔しかったです。ありがとうございました!」
[nextpage]
【GET OVER賞】BreakingDownをきっかけに逆境を乗り越え、輝いた選手
受賞者:外枦保尋斗
受賞理由:薬物中毒になってしまった自身の母親を通報するという辛い過去を乗り越え、BreakingDownで活躍。母親と再会し、第10回大会では母親が初観戦した試合で勝利を収めて見事に逆境を乗り越えた。
外枦保尋斗「僕は約10カ月前に初めてBreakingDownに応募して、その時のオーディションでスパーリングをして負けたんです。でも、朝倉未来CEOに試合を組んでもらって、YouTubeでもコラボしてもらって、色んな人に僕のことを知ってもらって、僕の目標としてたことも叶えられて、本当に人生が変わりました。僕の中で一つ人生が変わったのですが、まだまだ叶えられていない目標や夢に向かって、これからも頑張っていきたいと思います。僕も一人前の男になって与える側の人間になれるように頑張っていくので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします」
[nextpage]
【功労賞】BreakingDownの認知、躍進、大会興行に最も貢献を果たした選手
受賞者:萩原裕介
受賞理由:アウトサイダー時代から人気が高いだけでなく、会社社長としての人望も厚く、参戦により大会の認知向上やチケット販売に大きく貢献した。
萩原裕介「なんで私がこんな素晴らしい賞をいただけたのか、ちょっと分からないんですけど、この賞に恥じないように、来年ももう少し頑張ろうかなと思います。今年はありがとうございました」
[nextpage]
【技能賞】対象期間で最も技能的に評価を得た選手
受賞者:冨澤大智
受賞理由:BreakingDown10の対虎之介戦でのヒザでの攻撃は、相手のパンチに合わせた華麗なカウンター技で会場を沸かせた。
冨澤「この賞を受賞できたことを嬉しく思います。元々はKrushで試合をして、いろんな批判や賞賛も浴びながら浴びながら今も戦っているんですけど。僕がこうやって戦えるのもBreakingDownという舞台があったからで、これからも僕の力の限りBreakingDownを盛り上げていきたいので、ぜひ皆さんよろしくお願いします」
[nextpage]
【敢闘賞】対象期間で勝敗に関係なく優れた成績、評価を得た選手
受賞者:川島悠汰、10人ニキ、としぞう
受賞理由:
(川島悠汰)reakingDown第一回大会から出場し、強敵にも進んで立ち向かう姿が評価された。
(10人ニキ)BreakingDownを盛り上げ、出場を重ねるごとに強くなっていく姿が評価された。
(としぞう)強敵にも臆することなく挑み続け、どんどん強くなっていく姿が評価された。
川島悠汰「この舞台(BreakingDown)に第1回大会から出させていただいて、本当に人生を変えてもらいました。その舞台でこうして讃えていただけることをとても嬉しく思います。今年もありがとうございます。そして、来年もよろしくお願いします」
10人ニキ「BreakingDown4(オーディション)から参加していますが、まさか自分がここまで来れるとは思っていませんでした。めちゃめちゃ楽しかったです。来年もオーディションから盛り上げていくので、皆さんまた一緒に頑張っていきましょう。本当にありがとうございました」
としぞう「嬉しいの一言に尽きますね。BreakingDown5から出してもらって約1年半ですが、もっともっと人生を変えていきたいので、今後もBreaking Dreamを掴むために勝利していきます。皆さん、よろしくお願いします」
[nextpage]
朝倉未来代表「来年からは年間のアワードを開催」
「『BreakingDown Award』は急遽開催したんですけど、今回は今までのBreakingDownの歴史の中で、0回大会から10回大会まで、その中で賞を選ばせていただきました。来年からは年間のアワードを開催していきたいと思っていて、今日よりももっと豪華な会にしたいと思っているので、皆さん1年間頑張って。今日受賞されなかった方も狙っていけるように頑張っていただけたらと思います。ありがとうございました」