自ら放った飛びヒザ蹴りで墜落、ダウンを喫したペットソンポン(C)RWS
2023年12月2日(土)タイ・バンコクのラジャダムナンスタジアムで開催された『RWS(ラジャダムナンスタジアム・ワールド・シリーズ)』にて、珍しい“事故”が起きた。ムエタイの情報をSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が報じた。
事故が起きたのはペットソンポンvs.スラサックの一戦。サウスポーから繰り出すキレのある左ミドルにヒジ、そして飛びヒザ蹴りが得意なペットソンポン。日本でも人気が出そうなムエタイにおいては派手な戦い方をする選手だが、その身体能力の高さがこの試合では裏目に出た。
【写真】高く飛びすぎて足をすくわれたペットソンポン。身体能力の高さが裏目に(C)RWS
相手の左ミドルをスネブロックし、その足を着地させると同時に左ミドルを蹴って相手のバランスを崩したペットソンポン。ロープを背負う相手に助走をつけて得意の飛びヒザ蹴りを放ったものの、高く飛びすぎてスラサックに足をすくわれてしまい、そのままマットへ後頭部から墜落。かなりの高さから落ちたためダメージがあり、なかなか起き上がることが出来ずにレフェリーからダウンを宣告されてしまった。
その後は最後まで戦い抜いたものの、ペットソンポンの判定負けとなってしまった。この珍事は「PAIN OF THE NIGHT」(夜の苦しみ)としてRWSのInstagramでも多数の動画で紹介されている。
【写真】飛びヒザ蹴りに行ったところを鈴木に撃墜された西谷(C)RIZIN FF
飛びヒザ蹴りを放った方が敗れるというのは、今年6月の『RIZIN.43』にて西谷大成(JAPAN TOP TEAM)が“怪物くん”鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に飛びヒザ蹴りを放ったところ、空中で左フックをカウンターでもらい撃墜されたことが記憶に新しい。決まれば一発でKOすることも可能な大技だけに、それだけリスクが高いということだろう。