キックボクシング
レポート

【FIGHT CLUB】YA-MANが朝倉未来を77秒でKO!西谷大成が山口裕人をTKO!木村ケルベロスと白川陸斗は決着つかずドロー、山口侑馬がダウン奪って判定勝ち

2023/11/19 17:11
FIGHT CLUB2023年11月19日(日)都内某所※ABEMA PPV ONLINEでLIVE配信 ▼第7試合 -70kg契約 3分3R〇YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王者)KO 1R 1分17秒 ※左右連打×朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)  RISEの“キングオブストリート”ことYA-MANは14歳から高校生までの6年間、ストリートファイトに明け暮れ、19歳でキックボクシングを始めた。2018年2月にRISEでプロデビューし、当初は目立たない存在だったが2021年5月にRISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると自ら名乗りをあげ、山口侑馬、北井智大にKO勝ち。11月のRISE大阪大会では中村寛とフルラウンド、バチバチの殴り合いとなる大激闘を演じて話題に。さらに大晦日RIZINに出場すると、皇治に判定勝ちして一気に名をあげた。  2022年6月の『THE MATCH 2022』では芦澤竜誠との因縁の試合をKOで制するも、10月に白鳥大珠に敗れ連勝がストップ。2023年5月にはRIZINにてMMAデビューを果たし、三浦孝太を初回TKOに仕留めた。8月に山口裕人をKOし、初代RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王座に就いている。キック戦績は13勝(6KO)4敗。 “路上の伝説”朝倉未来は、フルコンタクト空手・相撲がベース。『THE OUTSIDER』を経て、DEEP、ROAD FC等で活躍し、2018年8月にRIZIN初参戦。7連勝をマークするも、2020年11月のRIZIN初代フェザー級王座決定戦で斎藤裕に判定負けで戴冠ならず。2020年大晦日の弥益ドミネーター聡志戦で1R TKO勝ちで復活するも、2021年6月にクレベル・コイケに一本負け。2021年10月に萩原京平に、12月に斎藤裕にいずれも判定勝ちで2連勝。  2022年9月にフロイド・メイウェザー・ジュニアとボクシングルールで戦い、2R TKO負け。2023年4月、1年5カ月ぶりのMMA復帰戦で牛久絢太郎に判定勝ちも7月にヴガール・ケラモフに敗れ戦績を18勝4敗とした。  1R、朝倉の左ミドルに右ストレートを合わせるYA-MAN。さらにコーナーへ右の連打で詰めていく。前へ出るYA-MANが右ロー、左インロー、右ボディストレート。コーナーへ詰めたYA-MANが右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。  前に倒れた朝倉のダメージは深刻。それでも立ち上がった朝倉だったが、最後はYA-MANの左右フック連打、右フックでマットに沈んだ。  喜びを爆発させるYA-MANは「まずね、平本バーカ! お前いつかぶっ飛ばすからな。待っとけ」と、YA-MANが負ける予想をしていた平本蓮(リングサイドで観戦)にひとこと。  続けて「今回、俺の土俵でやったので、本当のストリートじゃないので、年末MMAでどうですかね。今の俺だったらすぐに終わると思うんですけれど年末MMAどうですかね。今日で多分、俺の時代になると思うので。平本の時代じゃないです。楽しみにしておいてください。年末も楽しみにしていてください、ノーダメージなので」とRIZIN大晦日大会への出場をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 -68kg契約 3分3R×山口裕人(道化倶楽部)TKO 1R 2分56秒 ※レフェリーストップ〇西谷大成(JAPAN TOP TEAM)  1R、まずはローの蹴り合い。サウスポーの西谷は左ミドルから右フックをヒットさせる。西谷はしっかりジャブを突き、右へ移動しながら右フックからの左ストレートを狙う。ワンツー、右フックをもらう山口だが前へ出続ける。西谷が右アッパーをヒットさせ、左フック、左ハイからの連打でダウンを奪う。立ち上がると山口はテンカオ、ワンツーの右フックをヒットさせて逆襲。西谷は左フックでグラつかせると左ハイ、さらに左フックでダウンを追加。  西谷はさらに左ハイからの左フックで畳みかけ、山口がロープにもたれたところでレフェリーがストップ。西谷の圧勝KOとなった。  西谷はマイクを持つと「凄い強い選手で勝敗予想も僕が負ける感じになっていましたけれど、僕が負けると思ったファンの人はいいですね。プロ格闘家の人たち、予想外してバカばっかりやな」と悪態をついた。 [nextpage] ▼第6試合 -66kg契約 3分3R△木村“ケルベロス”颯太(NJKF心将塾)時間切れドロー△白川陸斗(JAPAN TOP TEAM)  1R、木村はジャブ&ロー、白川が入ってこようとすると前蹴りを合わせる。白川が前に出ようとするとワンツー、下がると右ローを蹴る木村。白川も踏み込んでの右ストレートを打つ。木村は左インローを蹴りながら右ボディストレートも打つ。しっかりと見て当てに行く木村。  2R、ローからの右ストレートを狙う木村に白川が右のカウンターを当てるも、すぐに木村が左の三日月。しっかりローを蹴ってからワンツーを当てに行く木村。白川の左フックはブロックする。蹴り足をキャッチした白川は左ボディも、木村のローにバランスを崩す。打ちに来た白川へ木村が右ストレートを3連続ヒット。すぐにローを蹴り、またも右ストレートをヒットさせる木村。右カーフも。  3R、白川も思い切った左フックを繰り出す。木村は冷静にブロックしての右ストレート。白川は左フック、左ボディ狙い。打ち合いに行く白川だが、右ストレートでヒットを奪うのは木村だ。白川は右ストレート、左フックで打ち合いにいくが、木村はあくまでもマイペースにジャブを突き、ローを蹴る。足を止めての打ち合いで白川が右をヒットさせる。さらなる打ち合いで白川は雄叫びをあげながら左右フック。木村も足を止めて打ち合う。  判定決着はないため時間切れドロー。木村は「すいません、会見で情けないことして戦いもこんなんで。ありがとうございました」、白川も「ドローで言うことはないです。すいませんでした。僕もっと頑張ります」と、両者とも反省コメントだった。 [nextpage] ▼第4試合 -63kg契約 3分3R〇山口侑馬(道化倶楽部)判定3-0 ※30-26×3×星野孝允(益荒男APACHE)  1R、山口は左ロー、左ミドル、右ローと蹴りを出して前へ。星野はワンツーを繰り出して前へ出ていくが、山口は右ローを蹴る。プッシュを交えながらパンチのコンビネーションを繰り出す星野に山口は右ストレート、左フックから左ボディを叩き込み、ヒザで追撃してダウンを奪う。身体を丸める星野に山口はパンチで畳み込むがKOチャンスを逃した。  2R、ノーガードでパンチを繰り出す強気な星野だが、山口の左ボディに身体を丸める。それでもアッパー&フックを繰り出して応戦。山口は左右ボディからのヒザ、テンカオも突き刺すが星野は耐えて打ち返す。ノーガードで前に出る星野へ山口が左右フックを叩き込むが星野は根性で耐える。  3R、すでにフラフラの星野だがパンチを繰り出してクリンチ。山口の右フックやボディを受けても立ち続けてパンチを返す。山口も疲労の色が濃く、星野が気迫で前へ出る。ロープを背負って人間サンドバッグ状態になる星野だがそれでも耐え、しっかり山口にパンチを打ち返す。  判定は3-0でダウンを奪った山口の大差判定勝利となったが、星野のガッツも光った。  山口は「こんな試合して何喋ったらええんやろ。はあ、きついわ。むずいな、試合。僕パニック障害ってやつでけっこう倒れちゃったりとかしんどくて。自分でこんな言うのもなんやけどけっこう頑張ってて。見ている人がちょっといつもより頑張れるような試合をしていくのでみんな応援して欲しいな。今日はできへんかったけれど俺また頑張るから。みんなが愛してくれたらもっと出来るから、もっと応援して欲しいです」と涙ながらにマイクで話した。 [nextpage] ▼第3試合 -68kg契約 3分3R〇前口太尊(飯伏プロレス研究所)TKO 2R 2分47秒 ※試合続行不可能×安彦考真(フリー)  1R、左右に動き回る安彦に前口はロー、右ボディを放って後ろ蹴り。安彦が蹴りを出そうとしたところに前口が左フックを合わせてダウンを奪う。前口の右フックに大きくバランスを崩す安彦は左三日月で応戦するが、前口は圧を懸けて左ボディ。  2R、安彦はリングを大きく使って回り込むが前口は左インロー、右ローで足を止めに行く。安彦は蹴りを出して自分から攻めにいき、ワンツーをヒットさせる。前口は左ボディ、左ボディストレート。安彦はガムシャラに蹴りから前へ出るがクリンチになる。手数が減った前口に安彦のヒザが突き刺さるが、もみ合いにところで安彦が転倒。右肩をマットに打ち、肩が外れたか苦痛にのたうち回る。  安彦の試合続行不可能により、前口のTKO勝ちとなった。安彦はリング上で泣き叫んだ。前口はマイクを持つと「プロレスラー強いだろって言いたかったんですが、こんな勝ち方で申し訳ありません。俺より強いプロレスラーがいるので、2に連れてきてRISEとやりたいと思います」とFIGHT CLUB2にプロレスラーを参戦させると話した。 [nextpage] ▼第2試合 -46kg契約〇平岡 琴(TRY HARD GYM)判定3-0 ※30-27×2、30-26×小林穂夏(NEXT LEVEL渋谷)  平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れた。2022年12月にはRISE女子初のOFGマッチに挑むも小林愛理奈歯に判定負け。前戦は4月に菊地美乃里に判定勝ち。衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は11勝(3KO)7敗1分。  期待のホープである小林は、幼い頃から空手とキックボクシングを学び、高校・大学時代はボクシング部に所属。高校生の時には「第17回全日本女子ボクシング選手権ジュニア(高校生)の部ピン級」(2018年)で準優勝、全日本女子ジュニアランキングでも1位にランキングされていたアマチュアボクシングの強豪選手。グローブ空手のJAPAN CUP 2022 女子-50kgトーナメントでも準優勝している。  2022年10月の『RISE 162』でプロデビュー戦を行い、3戦目では同じく女子ホープとして期待されている西原朱花(TEAM TEPPEN)との無敗対決に挑み、判定勝ちでライバルよりも一歩先へ。2023年8月の4戦目ではキャリアのある坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)と初の引き分けに終わったが、ここまで4戦無敗。  1R、平岡は右ミドルから右ストレート、右フックと右のパンチを打つ。サウスポーの小林は左ミドルと左ストレート。リーチに優る平岡は飛び込んでの右、掴んでのヒザ蹴りとどの距離でも先手をうつ。平岡はボディに狙いを定めたか右ボディストレート、三日月蹴り。小林はほとんど距離をつかめないままラウンドを終えた。  2R、ワンツーの相打ちでも強く当てるのは平岡の方。小林は右フックを思い切り振るが届かない。平岡は右フックをヒットさせるとすぐにワンキャッチしてのヒザ蹴り。平岡の連打に頭を下げて組もうとした小林にはヒザ蹴り、頭を上げるとすぐに連打と平岡の猛攻。小林も左ストレート、前蹴りで反撃し、ローも入る。小林が流れをつかみはじめた印象。  3R、小林が前蹴り、右フックと逆襲に転じるが平岡は一歩も下がらず右を打ち、組んではヒザ蹴り。頭を下げて組んでしまう小林は平岡のヒザをもらってマットに膝をつきダウンをとられる。飛びヒザ、ワンキャッチからのヒザと攻撃の手を休めない平岡は後ろ蹴りも放つ。ヒザを嫌がる小林だが左右フックを振り回して応戦したが、平岡が最後まで攻め切った。  平岡はマイクを持つと「OFGルールは女子の方こそ面白いと思うし、これからもっともっと私が盛り上げて行こうと思うので平岡琴に注目して欲しいです」とアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 -57kg契約 3分3R×Novo(TARGET SHIBUYA)KO 1R 1分51秒 ※左インロー〇夏目竜雅(TRY HARD GYM)  YA-MANと同門のNovoは2022年2月に初開催されたオープンフィンガーグローブ大会『RISE FIGHT CLUB』で初回KO勝ち。入場式では対戦相手と顔を合わせるなり乱闘するなどかなりデンジャラスなファイターだ。現在2連勝中。戦績は6勝(3KO)4敗。  夏目は2021年9月にプロデビューし、3戦全勝のホープ。  1R、Novoは前に出て右ストレート、右フックを積極的に繰り出していき、夏目も右フックをクリーンヒットさせる。Novoも負けじと打ち合いに行き、左右フックとヒザ、左アッパーを突き上げる。夏目はダッキングやヘッドスリップを駆使して打ち合いに応じるが、Novoの連打に押され気味。しかし、夏目が放った右ローからの左インローでNovoがダウン。立ち上がることが出来ず、夏目のKO勝ちとなった。  オープニングをKOで飾った夏目は「自分の格闘技人生初のマイクがこういったデカい会場で今むちゃくちゃ気分いいです。僕も強くなって上に行きたいのでこれから注目してください」とアピールした。
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