王者チャンヒョン・リーとのタイトルマッチがついに決定した大雅
2023年11月18日(土)東京・後楽園ホール『RISE 173』の前日計量&記者会見が、17日(金)都内にて14:00より行われた。
会見の冒頭で2024年の第一弾大会となる1月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 175』の対戦カードが発表された。
RISEスーパーフェザー級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rとして、王者チャンヒョン・リー(韓国/RAON GYM)vs.挑戦者・大雅(TRY HARD GYM)が決定。
“韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破してきた。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2022年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功。10月には中村寛から2度のダウンを奪ってTKO勝ち。今年1月には常陸飛雄馬との延長戦にわたる激闘で勝利し、2度目の防衛に成功した。7月には初のオープンフィンガーグローブマッチで山口侑馬と対戦し、衝撃の一撃KO勝ちを飾っている。しかし、8月に引退試合の秀樹に敗れ今回は再起戦となる。戦績は30勝(16KO)13敗1分。
大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。2018年9月からRIZINに参戦。RISEには2019年3月から参戦し、連敗を喫したが梅野源治、奥平将太に連勝して調子を取り戻すと2023年6月にはフランスでポール・カーポウィッツに判定勝ち。8月に常陸飛雄馬に延長戦で競り勝ちして今回の挑戦権を得た。戦績は27勝(6KO)13敗2分。
王者リーからは「今回1月14日にタイトルマッチをすることになりましたが、大雅選手はこれまでマイクで私との試合アピールをたくさんしてきました。ここまで勝ち上がってきたことを祝福します。でも私の考えではタイトルは獲れないと思います。大雅選手は5Rは初めてですよね。私は大雅選手を5Rずっと苦しめたいのでよろしくお願いします」と、大雅が不慣れな5Rをフルに使って苦しめるとのコメントが読み上げられた。
これに大雅は「ようやくタイトルマッチが決まってよかった、やっと王者になれるって感じです。5Rですが、それよりもきつい1日3試合のトーナメントを何度もやってきているので大丈夫だと思います。絶対にKOして王者になります」と意気込む。
これまでリーは原口健飛、秀樹とサウスポーの相手は苦手としており、サウスポーの大雅は「試合を見ていても相性がいいかなと思うので、自分が光る試合が出来ると思っています」と自信。
すでにリーの弱点は見つけたかとの問いには「どこで試合をしても負けないと思う。近い距離でもアウトの距離でも、どっちでも勝てると思うので試合中に考えて行こうと思います」と全てにおいて自分の方が上回っているとする。
1月中旬の試合ということで正月返上となるが、「正月は関係ないですね。試合が終わったら僕の正月が来るので頑張ります」とした。
以前からリーとの対戦をアピールしていたが、リーの蹴級は「全くしてない」と意外なことを言う大雅だが、「60kgで誰にも負けてない、日本人で勝てる選手は僕以外にいない。だからこそ獲りに行きたいと思いました。王者がチャンヒョン・リーだから獲りに行きたい。チャンヒョン・リーに勝ちたい」と、リーが持っているベルトだからこそ価値があるという。
リーと言えば“鉄拳”と称される強打の持ち主だが、大雅は「打ち合いにならないと思う。殴られないようにします。もらわずに全部勝つ」と、得意の打ち合いにはせずに勝つとする。
また、同門の田丸辰が12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、世界トーナメントの決勝戦を行うことから、田丸と同じ日に自分もRISEのベルトを巻きたいとの青写真を描いていたが、「ずっと12月にやりたいと言っていたんですがスケジュールが厳しいので。でも後楽園ホールで試合をするのは久しぶりなので、このタイミングで試合をするのは意味があると思ってやりたいと思いました」と、1月に後楽園ホールでタイトルマッチが決まったのは意味があると感じているとした。