2023年11月18日(土)東京・後楽園ホール『RISE 173』にて、RISE QUEENミニフライ級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者erika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)と挑戦者同級2位・小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
erikaは沖縄在住の選手で2020年8月のREBELSに参戦し、平岡琴から番狂わせの勝利をもぎ取ると10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」に参戦。1回戦で寺山日葵を相手に猛攻を見せ、延長戦で敗れるも寺山を苦しめた。2021年2月には百花からNJKFミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2022年は「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」に出場し、6月の決勝ではAKARIに判定勝ちで王座に就いた。その後、肩の手術のため戦線離脱。2023年8月に地元・沖縄の『TENKAICHI 97』で復帰戦を行いビョン・ボギョンに判定勝ち。戦績は13勝(3KO)2敗。3人の子供を持つシングルマザーであり、キャッチフレーズは“3児のヒロイン”。
小林はフルコンタクト空手出身で強烈なパンチを武器に持つ。正道会館第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝など主に関西圏の大会で多くのタイトルを獲得してきた。RISEでは奥脇奈々、平岡琴、百花、祥子JSKらを次々と撃破するも、2022年5月に3度目の対決となった王者・宮﨑小雪とのタイトルマッチで敗れた。9勝(2KO)3敗1分の3敗はいずれも宮﨑に付けられたもの。12月には女子初のオープンフィンガーグローブマッチに臨み平岡を返り討ちにすると、2023年2月にはSB日本女子アトム級王者MISAKIからダウンを奪って勝利、8月には花田麻衣に判定勝ちなど4連勝中。
Erikaインタビュー『RISEミニフライ級王者の強さを見せつけて圧倒して勝ちたい』
――タイトルマッチまで3週間切りましたけど調子はいかがですか?
「バッチリです」
――自信満々ですね。
「そんなことは…とか言って(笑)バッチリですよ、自信満々です」
――RISEでの試合は実に1年5ヶ月ぶりになりますが、久しぶりって感覚ですか?
「試合自体は8月20日が久しぶりの復帰戦になるので、その後のRISEっていうのはベルトを持っている団体ですし、また違った緊張感があって楽しみです」
――今話に出た8月の地元沖縄での再帰戦は自己採点するとしたら何点でしたか?
「20点(笑)」
――残りの80点はどんなところが悪かったんですか?
「結構万全で向かったつもりではあったんですけど、久しぶりということで色々描いてたものと違った部分が何度かあったので、本当は復帰戦でKOできたらかっこいいなと思って練習してたんですけど、ダウンは取ったけど判定だったので『あーっ』て感じです」
――1戦挟んだことで今回の試合は気分的に楽な部分はありますか?
「そうですね。2ヶ月前に試合をしているのですごく楽というか、前回の反省点も含めてまた練習できてます」
――今回RISEでの復帰戦がいきなり防衛戦ですがその部分はいかがですか?
「緊張しますけど、ありがたいです。RISEの皆さんを待たせていて、ずっとベルトを保持してリハビリしていた状態なので、覚悟はしていたので頑張ります」
――その長いブランクを作るきっかけになってしまった右肩の状態は手術後どうですか?
「1回目は固める手術をしてリハビリしてもあまり柔らかくならなかったので、2回目を2月末に手術してそこからリハビリとトレーニングで戦える状態になってます」
――コンディション的にはさほど問題ないですね。
「はい、ないです」
――今回どんな防衛戦を思い描きますか?
「小林愛理奈選手は勢いに乗ってる選手で強いですけど、RISEミニフライ級王者の強さを見せつけて圧倒して勝ちたいです」
――挑戦者の小林選手は今までアトム級を主戦場に戦ってきた選手で、階級を上げて挑んでくるという部分は意識しますか?
「やりたかったって言ってくれてたし、挑戦してくるという意味でもあっちも楽しみにしていると思うので、私もそこは応えて全力で練習してぶつかろうと意気込んでます」
――小林選手の強打に対してどんな武器で対抗したいと思いますか?
「強打ですけど、ミニフライ級だと通用しないぞってことを見せつつ、自分の打撃とかを効かせて、1個上の階級ってこうなんだってことを思い知らせたいです」
――小林選手を攻略するパターンは何パターンくらい用意されてますか?
「自分のやれることをやる感じなので、自分の弱いところを伸ばしたり、強いところを伸ばしたりしているので、パターンはそんなにです」
――もう防衛戦のイメージはまとまりましたね?
「まとまってます」
――erika選手の復帰を待ち望んでいたRISEファンの人たちはどんな部分に注目したら良いですか?
「1年ぐらい離れてみんな私のことを忘れかけてると思うので、やっぱり強かったんだってことをみんなに思い出してもらえるように頑張ります」
――残り3週間、楽しみで仕方ないですね?
「楽しみと恐怖といっぱいあります」
――お子さんたちは今回のお母さんの試合にはどんな風に期待していますか?
「みんな『勝ってね』みたいな。久しぶりの東京での試合なので、勝ってまたベルトを持ち帰ってほしいってことを話してくれます」
――お子さんたちは今回沖縄で応援ですか?
「そうです」
――ABEMAのライブ中継でお母さんの試合を応援するわけですね。
「はい」
――SNSを見たらerika選手沖縄で今回の自分が写ったポスター持ってかなりPR活動してたみたいですが。
「ポスターいっぱい送ってもらったんで、居酒屋とかバーとか飲食の友達も多いし、ジム関係の方々もみんな応援してくれてるんで、みんなのところにパワーを貰いながら宣伝してきました」
――今回の防衛戦は地元でも反響大ですね。
「みんな温かいのでパワーいっぱい貰えました」
――11月になりましたが沖縄はまだ暖かいですか?
「朝と夕方は涼しいです。でも日中はまだ太陽が結構あって暑いです」
――でしたら体重はストンと落ちますね。
「大丈夫です」
――最後にerika選手の復帰を待ちわびていたファンの皆さんに熱いメッセージをお願いします。
「1年半ぶりのRISEの試合なんですけど、やっぱり強かったってところを見せて、ここからがスタートだと思っているので、防衛してRISEと沖縄代表として世界に向けて戦えるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
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小林愛理奈インタビュー『向こうが一番得意なところで上回っていくことも大事』
――左ジャブがいい感じでミットを突いていましたね。
「ジャブを結構練習してます。パンチの打ち方は今回意識してミットしてます」
――今回階級がいつものアトム級より一つ上ということで調整しやすいとかはありますか?
「減量がないのでそこはいいんですけど、食べるのが今は難しく感じてます」
――小林選手といえば前に「白米が大好き」って言ってたのがすごく印象に残ってるんですが、最近白米はかなり控えめにとってるんですか?
「もう追い込みで入らなくて無理矢理詰め込んでる感じで(笑)」
――以前と調整方法というかご飯の摂り方も少しずつ変わってきたんですね。
「そうですね」
――今回ミニフライ級でチャンピオンのerika選手に挑戦する立場ですが、チャンピオンの今の印象はどうですか?
「怪我で結構休まれてたので怪我前の試合しか知らないですけど、忍耐力と気持ちがすごい強い選手やなっていう印象です」
――以前から練習とかで接点はあったんですか?
「沖縄行きたいなって思った時はあったんですけどなかなか行けなくて、練習はしたことないですね」
――今回話が来た時はどうでしたか?
「思ってたより早かったのでビックリしたのとラッキーみたいなのはありました」
――タイトルマッチでタイトル懸かってる部分がやっぱりいつもとモチベーションは違いますか?
「アトム級で一回負けてるので、モチベーションっていうか気持ち的に全然違います」
――通常の試合が3Rでタイトルマッチは5Rの部分で調整の違いはありますか?
「全然体力面も変わってくると思うのでいつも以上にやって、しかも対戦相手がerika選手なのでいつも以上にやらないとちょっと厳しい戦いになるなと思うので、そこはいつもと違います」
――階級を一つ上げたことで試合ではどんなプラス面とマイナス面があると思いますか?
「プラスやなって思うのは階級上げたことによって相手のスピードは多分落ちるので、相手のスピードが落ちたほうがやりやすいしパワー対決になると思うので自分的にはそこがやりやすくて、マイナス面で言うとナチュラルで49kgないので、当日の体重差で試合中のしんどさが倍ぐらいになるところです」
――どちらかというと増量をして試合に臨む形になりますか?
「そうですね、今もずっと増量をしています」
――逆にそこで白米が喉を通らないって感じですか?
「追い込みのせいでなんか通らなくなっちゃって(笑)」
――それだけ充実した追い込みが出来ている裏返しでもありますね。具体的にどんな追い込みをしてますか?
「基本的にはミットで坂田(実優)が追い込んでくれてそこで対策して、マスで男子とかも混ざって自分は固定って感じで回って、最後(原口)健飛くんに『出し切れ』って言われてしんどいマスをしています」
――毎日死ぬ思いをしながら身体を仕上げてるんですね。
「ミット直後とかトイレに吐きに行きます(笑)」
――毎回嘔吐してるんですか?
「毎日ではないですけど毎日吐きそうで結構吐く時もあります」
――いつも追い込みの時ってそんな感じですか?
「いや、吐いたのは初めてです」
――そこまでやってるっていうのはどうですか?
「負けて「もっとやっとけば良かった」ってなるよりは、勝って『やって良かった』ってなる方がいいので、やらないとなって感じです」
――自分がRISEのチャンピオンベルトを腰に巻いてるイメージはどうですか?
「前のタイトルマッチとかもイメージはしてたので、イメージはずっとあります」
――試合まで3週間を切りましたが、これから最後の追い込みはどうやっていきたいと思いますか?
「息上げるのは変わらずもっとハードにやっていきますけど、もう仕上げにかからないと駄目なので全体的にまとめていく感じで仕上げていきます」
――今回完全に調整でやり切ったという感じでリングインできそうですか?
「そうですね、めちゃくちゃ楽しみです」
――チャンピオンのerika選手の対策もバッチリですか?
「対策もあるんですけど向こうが一番得意なところで上回っていくことも大事かなと思うので、それが一番の対策かなって思います」
――最後に小林選手のファンそしてRISEファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「今回2回目のタイトルマッチになりますけど必ずベルトを巻くんで楽しみにしててください。応援よろしくお願いします」