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【FIGHT CLUB】YA-MANが朝倉未来に勝てる4つの理由「倒しに行かないと勝てないと思う。全部奪うつもりでいるので倒す気しかない」

2023/11/14 03:11
 2023年11月19日(日)都内某所にて開催される全試合オープンフィンガーグローブ着用キックボクシングルール3分3R(勝敗はKO決着のみ、判定なし)の『FIGHT CLUB』メインイベントで、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)との対戦が決定したRISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王者YA-MAN(TARGET SHIBUYA)が13日(月)都内所属ジムにて公開練習を行った。  YA-MANは気合いの声を発しながら、ミットにジャブ、ワンツー、ワンツー・左フックとパンチを叩き込んでいき、「メチャクチャいいです。いつもよりキレがいいですね。最高です。ここ最近一番いいコンディションで来れたのかなと思っています」と、絶好調を宣言。  ピリピリとしたムードが伝わって来たと言われると「本当に殺す気で行こうと思っているので。倒すか、倒されるか。倒しに行かないと勝てないと思うので。今回、判定になったら引き分けになってしまうので、自分は相手が築き上げてきたものを食らいついて全部奪うつもりでいるので倒す気しかないですね」と、倒しに行くことしか考えていないとした。  心境は「タイマンの前って感じです。試合前というよりも明日ケンカしに行くんだ、みたいな。橋の下に向かっていくんだって気持ちですね」と昔を思い出すとし、「ここ最近は自分が赤コーナーの試合が多くて、どちらかというと受けて立つ立場だったので、今回は挑戦する立場なのでおもろいですよね。めちゃくちゃやる気があります。モチベーションが高いですね。逆に相手は格闘技に対してそんなにモチベーションがないと思うので、試合でやるだけですよね」と、自分が挑む立場であることがいいという。  その自信の源は何なのか。YA-MANは自分が「朝倉未来に勝てる理由」を具体的に上げ始めた。  ひとつめは「総合とキックの差もあると思うんですよ。総合って割と考える時間があるじゃないですか。総合は寝かされてから考えて対処できる時間があると思うんですけれど、キックは瞬発のスポーツなので一瞬の迷いが命取りになる。相手は背負うものもいっぱい出来て、守るものもいっぱいあって死にに行けないと思うんですよね。でも自分はもし仮にここでナイフを持った相手が立っていたとしたら、そのナイフの先端へ向かって顔面を思い切り近付けてフルスイング出来る、この差があると思うんですよ。一瞬の違い。相手は一瞬退くと思うんですよ。でも自分は相殺覚悟で行けるので、失うものは何もないので。その差で自分がKOすると思っていますけれどね」と、迷いが一切ないことが違いに出るとする。  ふたつめは「(朝倉は)MMAでもストライカーなので打撃のスキルはもちろん高いと思うんですけれど、でも距離が全然違う。キックとMMAでは。そこで今までやったことがない距離だったら、多分面食らうんじゃないかなと思っていますね」と、実際にキックボクシングの試合をやったことがないため距離の違いに戸惑うとした。  みっつめは「分析は今回もしましたね。あの人の癖は全部分かっている。あとは前に一緒に練習していたのもあって、自分はずっと練習のビデオを撮っているんですよ。そのビデオもありますし、相手は多分撮ってないのでそういう面で自分の方が有利かなと思いますね。だから全然、下馬評では向こうはファンが多いので朝倉未来有利だとなっているんですけれど、前に一緒に練習した感じだとキックボクシングでやったら全然負ける気がしないというか。そんな感じですね」と、研究材料の豊富さと練習して得た感覚をあげる。  朝倉の技で警戒しているのは「やっぱり左ハイですね。あとはテンカオ。それ以外は別に警戒する点はないかと。ハンドスピードもそんなに速い方ではないですし。だから警戒する点は蹴り技だけですね。左足の。そこだけ気を付けていれば大丈夫かなって感じです」と、左足での蹴り技だとする。  しかし、よっつめとして「ダウンを取られても行くのが自分なので。別にダウンを取られてもいいやって毎回思っているので。その代わり、最終的に自分が倒せばいいや、みたいな。だから今回は多分テンカオでアバラの2~3本くらい折れると思うんですよ。それは事前に思っておけばそんなに焦ることはなくなるので、本当にアバラの2~3本くらいは渡してぶっ倒そうかなと思いますね」と、最も警戒するテンカオをもらって骨が折れるのを覚悟で倒すとした。  伊藤隆RISE代表は「YA-MANが2回ダウンしての逆転KO勝ち」を予想したことを聞くと、「どうなんだろう。今回は多分ダウンの制限がないと思うので、2回以上あるかもしれないですよ(笑)」と、ダウンをとられても最後はKOすればいいという肉を切らせて骨を断つ戦法で行くようだ。  朝倉軍団の総大将でもある朝倉未来は、対抗戦の戦績を2勝1敗だと予想した。それに対してYA-MANは「それで言うと3勝だと思っています。やっぱりMMAとキックは全然違うので。確かに白川選手もストライカーで打撃が上手いですけれど、いざ中の距離でやったら出来ないと思うので3戦全勝、もしくは2勝1分ですね。負けはないと思っています」ときっぱり。誰が引き分ける可能性があるのかとの問いには「それは想像にお任せしますって感じですね」とはぐらかした。  JAPAN TOP TEAMに同じRISEの主力選手である原口健飛がコーチとして加入したことには「特に何も思わなかったです。どんなにいい選手が入ったからと言って、何年もやっているスタイルが変わるかと言ったら変わらないと思うので。そこに関してはただスパーリングパートナーを呼んだだけって認識ですね。もっと若手の子からすれば変わってくると思いますけれど、キャリアが長かったらそんなに変わらないと思うので別に恐怖でも何でもないですね」と、この試合に影響はないとの見解。  これからどんな最終調整をしていくのかと聞かれると「やれることはやりきったので、あとは身体のコンディションを整えて日サロで(肌の)黒さの調整をするだけですね」と、すでにやり切ったという。  最後にYA-MANはこの朝倉未来戦を「挑戦ですね。2年前とか3年前だったら対戦するなんて全く思っていなかったので。そういう雲の上の存在だった人を倒す挑戦ですね。“だった”なので過去形です。これからは自分の時代を作って行く試合になると思うんですね」と朝倉を超えていく試合だと位置づけ、「朝倉未来の幻想をぶち破ります」と言い放った。
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