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【RISE】勝次が初参戦で常陸飛雄馬と激闘男対決「魂のこもったアツい試合を見ていただきたい」(勝次)「アツい打ち合いが出来るんじゃないかな」(常陸)、那須川龍心は龍太郎に「圧倒的に完膚なきまでにKOしたい」

2023/11/11 01:11
【RISE】勝次が初参戦で常陸飛雄馬と激闘男対決「魂のこもったアツい試合を見ていただきたい」(勝次)「アツい打ち合いが出来るんじゃないかな」(常陸)、那須川龍心は龍太郎に「圧倒的に完膚なきまでにKOしたい」

フェイスオフで激しいにらみ合いを展開した常陸(左)と勝次

 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の記者会見が11月10日(金)都内にて行われた。

 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1Rで、常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)と初参戦の勝次(TEAM TEPPEN)が対戦。


 常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅と対戦したが、延長戦で敗れた。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は9勝(7KO)4敗1分。

 勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。2023年7月の『NO KICK NO LIFE』にて大月晴明に5RでKO勝ちして健在ぶりを示し、10月には新日本キックラストマッチで岩橋伸太郎に判定勝ちした。戦績は47勝(20KO)19敗10分。

 伊藤隆RISE代表は「勝次がRISEに出たいという話は聞いていましたが、所属先が変わり心機一転、年齢的にラストの勝負だと思う。パンチとパンチ、魂と魂のぶつかり合いが見られるのではないか」とこの試合を評する。

 その言葉を受けて勝次は「RISE初参戦でこんな大きな興行で試合を組んでいただいて、那須川会長、関係者の皆様には感謝しています。大きい興行なので気合いを入れていい試合をしてRISEを盛り上げていきたいです」との意気込み。


 TEAM TEPPENに移籍した理由を聞かれると「簡単じゃなかったですね。時間もかかりましたし、いろいろな交渉事もあって。(新日本キックの)伊原代表ともいっぱい話をして本心で話をしたら『頑張れ、やるしかないぞって』温かい言葉もいただいたし、『協力するから。応援するから頑張れ』と言ってもらえて心強かったです。でも僕が目指すところは強い選手と戦っていって一番になりたいのが目標なので、そこを伊原代表にも分かっていただいて。

 TEPPEN GYMの那須川会長とはもう10年近くのお付き合いをさせていただいているんですけれども、僕のアツい想いも話をしたら分かったよって。那須川会長は僕のアツい想いにこうして応えていただいたので、那須川会長に対してもいい試合をして恩返ししていきたいという感じです。いきさつはいろいろありました」と説明した。

 常陸は「前回自分の中で自分らしくないような試合になってしまったので、今回は自分本来の強さ、やられてもいい覚悟を持って挑みたい気持ちが強いのでそこを楽しみにしていて欲しいです」と話す。

 互いの印象を聞かれると、勝次は「常陸選手は男らしくて好戦的なスタイルなので、僕と打ち合ってくれるかなって印象です」、常陸も「同じ意見ですね。魂というか。気持ちが見ているとこっちに伝わる試合をしてくれるので、自分もその熱に応えたい気持ちもあるし、RISEを代表して(勝次は)他団体から乗り込んできているので絶対に負けられないって気持ちがあるので、アツい打ち合いが出来るんじゃないかなと思いますね」と、両者とも打ち合いを望んだ。

 RISEで何を見せたいかと問われた勝次は「自分は新日本キックでずっと戦ってきて、最近皆さんもご存じの通り選手層が薄くなってきたんですけれど、僕は日本で一番になりたかったら選手層の厚いRISEで、注目される舞台で勝ち上がって行きたいと思ったのでRISEさんを選びました。僕はアツい試合をメインでやってきて、結局アツい試合になるのかなと思うので、魂のこもったアツい試合を見ていただきたいと思います」と答える。

 常陸には、アツい試合をすると言ったが連敗中でどこまで勝ちにこだわるのかとの質問が飛び、「勝ちには飢えています。2連敗しているので何としても勝ちたいって気持ちはあるんですけれど、そこだけが全てではないので。今回は倒されてもいいやって気持ちで行きたいですね。それこそ自分はKNOCK OUTで自分がアマチュアか学生の頃に勝次選手の試合を見て、こんな凄い試合が出来る選手がいるんだと思って。倒し倒されというか、ダウンを奪いまくるような、奪われても奪い返す、そういう試合を見て勝次選手となら自分もその試合が出来るかなって思ったので、今のファンだったり若い子たちに自分たちがそういう試合を見せたいなって思っています。倒れるか分からないけれど、倒す試合にします」と、今回は自分がかつて見ていた勝次のKNOCK OUTでのアツい試合をRISEで再現したいと語った。


 フライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rでは、那須川龍心(TEAM TEPPEN)と龍太郎(VALENTE)が決定。

 那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れ、6月にアマチュア時代のライバルだった相沢晟に判定勝ちで再起。8月にはMA日本バンタム級王者のJINに判定勝ちした。戦績は6勝(1KO)2敗。

 龍太郎はDEEP☆KICKやNKBを主戦場に活躍、4勝7敗2分の戦績を持つ。スタイルはパンチ主体。

 伊藤隆RISE代表は那須川に「魅せる試合を見せてもらいたい」と期待をかけ、那須川も「ここ2戦、自分自身KO出来なくて悔しい思いもありますし、いろいろと言われてきた部分もありますので、ボクシングジムでKOする技を練習しているので今回伊藤代表に言われた通り魅せる試合をして圧倒的に完膚なきまでにKOしたいと思います」と、今回こそKOを目指すと宣言。


 会見を欠席した龍太郎からは「このようなビッグマッチに出場させていただき感謝しています。RISE関係者の皆さんには無名の自分を起用していただき感謝していますが、人気選手の敗北という絶望を味わってもらいます。竜神選手はテクニックとスピードがあって強い選手だと思いますが、それだけが取り柄の普通の選手だと思います。僕の空手技やパワーに慌ててどうしようもない状態になるでしょうね。龍心選手のファンには申し訳ないですが、最後に立っているのは自分です。どっちの龍が強いか見せてあげますよ」と、挑発的なコメントが読み上げられた。

 これに龍心は「自分でパワーがあるって言っていたんですけれど、試合映像見たけれどパワーある印象は全然無くて。全部において俺の方が上回っているのかなって」と、パワーも含めて全て自分が上回っていると話した。

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