空道
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【空道】4年ぶりの“無差別級”全日本大会を発祥の地・仙台で開催、世界王者たちも参戦、体格差が大きい場合は“金的攻撃”あり

2023/11/07 15:11
 2023年11月19日(日)宮城・カメイアリーナ仙台にて『2023 北斗旗全日本空道無差別選手権大会』が開催される。  空道とは極真空手全日本選手権優勝、同世界選手権ベスト4、柔道三段などの経歴をもつ大道塾初代塾長・東孝が創始した徒手総合武道。「道衣とフェイスガードを着用して行うMMA」であり、道衣を掴んでのヒジ打ち・頭突き、帯を掴んでの相撲的な展開、道衣を掴んでの柔道的な投げ、襟を使っての絞め技など多彩な技術が展開される。武道としての「社会性」、ルール整備による競技としての「安全性」を兼ね備え、観る側のわかりやすさ(大衆性)をも追求した21世紀生まれの「武道スポーツ」だ。  2021年4月の競技創始者・東塾長永眠、コロナ問題による開催年の延期(2022年→2023年)を経て開催された5月の第6回世界選手権は、ロシアのウクライナ進攻問題により両国の選手の出場が叶わぬなか、日本、キューバ、アゼルバイジャン、リトアニア、イタリアと、世界の様々な国・地域からファイナリストが生まれ、この競技の世界的な拡がりを感じさせる大会となった。それから半年を経て、2019年以来4年ぶりに、日本独自の価値観に基づく“無差別”の大会が行われる。  本来、武道とは護身の流れを汲むものであり、体格無差別で稽古・試合を行うことこそが本分というポリシーに満ちたものであったが、武道のスポーツ化の流れのなかで、空道においても、身長(センチ)と体重(キロ)の数値の和(体力指数)によってクラス分けを行う体力別大会のみが、国際大会では実施されるようになっている。  そんななか、武道発祥国である日本においては、国際大会に繋がる予選大会の実施の必要のない年度の秋季にかぎり、階級分けなしの無差別大会が実施されており、この無差別大会においては「体力指数差が大きい(20以上)場合、体力差を埋める技術として、双方の選手に金的攻撃が認められる」という独自ルールが存在する。  武道の本分を追求したこの大会の頂点を極めることは、世界選手権で優勝することと並ぶ(あるいは比較できないまったく別のドメスティックな文化の)価値を持つと言っていいだろう。  過去、岩崎弥太郎vs.西良典、加藤清尚vs.市原海樹、山崎進vs.セーム・シュルト、中村知大vs.中村和裕、目黒雄太vs.加藤和徳、清水亮汰vs.野村幸汰など、小vs.大のスペクタクルなドラマが展開されてきた「祭り」に、今回も各階級の猛者たちが集う。  5月の世界選手権優勝者からは-250の小野寺稜太、-230の目黒雄太ら。このほか軽量級では、-230世界準Vの佐々木龍希(-230)、2022アジア選手権-240王者の遠藤春翔、重量級からは、2022アジア選手権-270王者の西尾勇輝など。  各地区の予選を勝ち抜いた面々としては、中上悠大朗(-250、関東地区予選優勝)、服部晶洸(-240、関東地区3位、2018世界選手権3位)、伊東宗志(-240、西日本予選優勝、2022全日本優勝)、佐々木惣一朗(-240、東北予選優勝)、成田夕介(北海道予選優勝)。  たった一つの王座に上り詰めるのは誰か。
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