新王者・鈴木千裕にチャンピオンベルトを巻く榊原CEO(C)RIZIN FF
2023年11月4日(土)アゼルバイジャン・バクーのナショナルジムナスティックアリーナにて開催された『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』。大会終了後、榊原信行RIZIN CEOが総括を行った。
その中で、メインイベントにてヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)からTKO勝ちでタイトルを奪取した鈴木千裕(日本/クロスポイント吉祥寺)の大晦日出場について、「まずはドクターチェックをして。千裕と事前に話していたことがあって、もし勝ったら大晦日は金原選手でも誰でもタイトルマッチをしたいと威勢よく言っていたんですが、僕は無理をする必要はないと思っています。ベストなコンディションで臨めるタイミング、本人の気持ちもあると思うのでドクターチェックが終わってからですが、無理強いをさせる必要はないと思っています」と、負傷した右手の状態を見ることが最優先で無理にタイトルマッチをやる必要はないとの見解を示した。
現段階でタイトル挑戦の第一コンテンダーは金原正徳だとし、「勝って、なおかつ怪我が無ければということで千裕と話し合っていた中では金原選手とタイトルマッチをやりますと本人も言っていたので、それで間違いないと思います」と、初防衛戦の相手は金原になると断言。
今後、鈴木にはどんな王者になって欲しいかと聞かれると「今年7月のピットブル戦に続いて、ピットブルの試合がフロックじゃないと言うか、ケラモフの試合も含めて二刀流で王者になったと言っているが、彼は本当に真摯に格闘技に向き合っているんですよね。凄く真摯にトレーニングもするし、本物の男の強さを証明していって欲しいですね。人生懸けてやらないと王者にはなれないので。これまで通りたゆまぬ努力を続けて欲しい。RIZINの押しも押されぬトップ選手だと思いますので、王者として頑張ってほしいと思います」と語った。
【写真】まだ19歳のキルギス出身のファリダ・アブドゥエバ(右)
また、アゼルバイジャン大会を見て日本に呼びたい選手はいたかとの質問には「何人かいましたね。勝った選手はもちろんですが、アナスタシアと戦った19歳の女子選手(ファリダ・アブドゥエバ)。彼女は49kgでやりたい希望なので、アナスタシアはベストが52kgということで今回キャッチウエイトでやりましたが、まだ経験が足りないところはありますが魅力的な選手だと思いました。それと負けましたけれどホアレス・ディア選手も。同じウエイトではありましたが、身長差がない日本人選手と試合をしたら噛み合うと思いました。いずれにしても魅力的な選手を発掘できたので、ファンの意見にも耳を傾けて日本に招聘したいと思っています」と、収穫があったと話している。
【写真】身体能力の高さを感じさせたカメルーンのホアレス・ディア(左)
そして「現段階でメイマン・マメドフとは契約を持っています。ムサエフの契約はベラトールとの契約ですが、ベラトールとはアライアンスを組んでこれからもやっていきますので、ムサエフとも引き続きいい関係を築いていきたいと思います。まだ見ぬ強豪をどんどんRIZINの舞台でマッチメイクしたいと思います。アゼルバイジャン大会をきっかけに、まだ見ぬ強豪たちに目を向けていきたいとそう思っています」と、第二、第三のムサエフやケラモフを発掘していきたいとした。