キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】初のOFGマッチに臨む不可思「1Rから倒しにいきます。ムエタイらしい試合とかする気はない」

2023/11/01 13:11
【KNOCK OUT】初のOFGマッチに臨む不可思「1Rから倒しにいきます。ムエタイらしい試合とかする気はない」

初のOFGマッチで不可思はどんな試合を見せるのか(C)KNOCK OUT

 2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.5』にて、KNOCK OUT OFG-REDスーパーライト級3分3R延長1Rで対戦する、不可思(クロスポイント吉祥寺)とデンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジムのインタビューが主催者を通じて届いた。)

 今大会は本戦全試合オープンフィンガーグローブ着用のREDルール(ヒジ打ちあり、首相撲からの攻撃無制限)、KOボーナスあり(30万円、メインイベントのみ100万円)で実施される。

その時その時で面白そうな試合をやっていくというのが僕のスタンス


──今回、不可思選手の方から参戦を希望されたとのことですが。

「そうですね。OFGだけの大会が開催されると聞いて、最近はK-1 GROUPと『KNOCK OUT』の交流もけっこうあるので『出られたりするのかな?』と思って山口元気代表に確認を取ったんです。そしたら『いける』というので、『じゃあやりたいです』ということで」

──それは、OFGでの試合に興味があったということなんですね。

「はい。ONEとかでもやっていて、国内の他団体もやり始めていますが、K-1ではやってないですし、『どんな感じなんだろう?』という単純な興味がありました」

──OFGの試合を見て、どんな印象や違いを感じますか?

「ONEの試合映像をよく見るんですけど、ムエタイ選手の戦い方自体はそんなに大きく違うという印象はないですね。ただ、より試合が鋭くなっているという感じはします。緊張感が高くなっているというか。そういうところがすごく楽しそうだなと思って」

──自分がやることを想像するわけですね。

「まだOFGでやったことも殴られたこともないので、やってみないと実際のところは分からないですけどね。本番で初めてやることになるので、試合しながら『お、こういう感じか』という発見もいっぱいありそうで、すごく楽しみです」


──試合が決まって、OFGでの練習はどんな感じですか?

「OFGを着けて軽くマススパーをやったり、ミット打ちとかサンドバッグなんかも今はOFGでやっています。ボクシンググローブとは重みが違うので打つ感覚も違うし、大きさも違うのでディフェンスの感覚も変わってくるんですけど、そういうところも自分に合ってるかもしれないなと思えて、いい感覚でやれてますね」

──そうですか。ヒジありのREDルールも、今年3月の代々木第二大会で久々にやりましたよね。その時はどういう感じだったんですか?

「久々だったし、相手のバズーカ巧樹選手が1Rからヒジを狙ってきたので、『おお、危ねえ!』と思いました。今回はタイ人なので、そこにより気をつけなきゃと思ってやってます」

──不可思選手は、もともとはヒジありを多くやっていましたよね。久々にやってみて「やっぱりこれだな!」みたいな感覚はありましたか?

「いや、それはそんなにないというか、昔からヒジありでもヒジなしでも自分の試合に対する感覚にはそんなに違いはないんですよ。ルールが違うだけという感じで、特別大きな違いは感じてないですね」

──なるほど。今年は3月の代々木でKNOCK OUT-RED、7月のK-1両国ではK-1ルール、そして今回はKNOCK OUT OFG-REDと、3試合全て異なるルールでの試合ですが、そこは問題ない?

「そうですね。そこは、あまり深くは考えてないです」

──今回の相手、デンサヤーム選手は最近K-1にも出ていますが、どんな印象ですか?

「K-1の試合を見ると左ミドルが強くて、戦い方もムエタイ選手らしい感じですけど、K-1ルールにはあんまり合ってないのかなという印象ですね。ムエタイ・ルールの方が強さが出るタイプなんだろうなと思ってます」

──そういう相手に、どう戦うつもりですか?

「1Rから倒しにいきます。ムエタイらしい試合とかする気はないし、お客さんもOFGということでスリリングな展開を求めていると思うので、楽しみながら倒しにいくという感じですね」


──前戦、6月のK-1での試合(ジン・シジュン戦)が負傷判定でドローという結果だったこともあって?

「そうですね、前回の試合は自分の感覚的にもあまりよくなくて、そういうところからも学んで今回はすごくいい感じで作れてきているので、仕上がりの良さみたいなところもしっかり見せたいです」

──「倒す」という話が出ましたが、不可思選手は倒せる武器をいくつも持っていますよね。今回はヒジもありますし。その中で、「今回はこれで」みたいなものはあるんですか?

「それはないですね。どれでも全部使って、その中のどれかで倒せればいいという感じでやっています。ただ、これまでの試合でハイキックとかでパーン!と倒せると気持ちよかったというのはありますけど。まあ、流れの中でどれかでは倒せるという自信は常にあります」

──後楽園ホールでの試合は久しぶりだと思うんですが。

「4年ぶりですね(2019年10月、Krushでの堀井翼戦以来)。後楽園ホールには、大きい会場とは違う独特の良さがありますよね。渋さというか、キックボクシングらしさというか、そういうところが僕は好きです。そこでできるというのも楽しみだし、今回はOFGだから“スポーツ”というより“戦い”という雰囲気がより強いじゃないですか。後楽園ホールという会場でそういう感じになるのも楽しみです」

──また今回の試合はKOボーナスが懸けられています。そこは?

「やっぱり、獲りたいなと思いますね。そこをあんまり考えると力が入っちゃいそうなので、結果的にKOして『よっしゃ!』って感じになればという気持ちですけど」

──獲れたら何に使いたいですか?

「家族で旅行に行きたいですね。今年は北海道とかに行きたいなと思ってて。寒い時はより寒いところに行きたいんですよ。家族旅行のためにもKOボーナスは獲りたいです」

──いいですね。今年は『KNOCK OUT』に2回出場することになるわけですが、この先はどう考えていますか?

「K-1のベルトを獲りたいというのが一番ではあるんですけど、このタイミングでまた『KNOCK OUT』に出て、しかもOFGで試合することになるとは思ってもいなくて。まあいつもですけど、格闘技界は変わっていってて読めないし、その時その時で面白そうな試合をやっていくというのが僕のスタンスなので。例えば、今回OFGでの試合が面白い空気になって、また別のOFGの選手とという話になってもそれはそれで面白いでしょうし。とりあえず今回、せっかくOFGでやらせてもらうので、そこはしっかり盛り上げたいという気持ちです」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「OFGの試合なので、独特のスリルをお客さんも一緒に味わって、楽しんでもらいたいです」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント