2023年12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』の対戦カード第3弾発表記者会見が、10月30日(月)都内にて行われた。
今大会に皇治がプロデュースする『NARIAGARI』から、本戦に1名、プレリミナリーファイトに1名が出場することが決定した。
宮田充Krushプロデューサーは「10月21日のKrushで皇治選手を呼び込んでPR大使を依頼しました。やんわり断られつつ受け流されましたが、そのリング上で皇治選手からNARIAGARIの8名のファイターのプッシュ、参戦要求がありました。プロフィールを確認して協議した結果、本戦1選手、プレリミナリーファイトに1選手、それぞれマッチメイクに加えることを発表します」と、推薦のあった8名のうち2名が出場することを発表。
「K-1には国内外から日々出場を希望する選手のプロフィールが届いています。その中から精査をして契約を交わせるか確認してマッチメイクに入るのですが、基本は実力・キャラクター・個性・可能性を秘めた選手には試合機会を与えるべきだというのがK-1の考えです。K-1 GROUPにはピラミッドシステムがありますが、外から入ってくるファイターも数多くいるのも事実。この選手が推してきたから入れない、このイベントに上がっているファイターは必要ない、そういう忖度や差別はなく、ファイターの資質に沿って起用するかしないかを決めていきます。
今回のNARIAGARIから選手が出場することに団体内外、ファンから多くの声をいただきました。批判もありました。ただマッチメイクした以上はNARIAGARIの選手もブランドを背負って試合をすると思います。これはあくまでもK-1が責任を持つものであります。どこから上がってもK-1のリングで戦う以上は、強い選手が一番上に立つリング。それを理解したうえで受け止めて楽しみにしてほしい」と、多くの批判もあったNARIAGARIからの参戦について説明した。
続いてNARIAGARIのCEOである皇治が満面の笑みを浮かべて登場。「K-1には凄い感謝しているので凄い嬉しいです。K-1があったから大宮司さんに会えて、何でもなかったクソ野郎を育ててもらってそこそこ活躍させてもらって、こうして偉そうに出来るようにさせていただいたのはK-1のおかげ。そんなK-1に帰ってこれて感慨深いし、感動しています。僕はずっとK-1にいる時から他団体とどうちゃらこうちゃらと言って飛び出して、今RIZINで張り切らせてもらってますが、そんなRIZINの俺がここで喋れる機会を作っていただいた。これはいろいろな選手たちが必死に頑張ったおかげだと思うので、感慨深いしファンのおかげでもあるのでよかったなと思います」と挨拶。
さらに「カルロスさんがラウンドガールといちゃついてたり、FRIDAYに載った件もあって、そういう不快というのをテーマにしてやっているんやなと思ってこれは俺が息が合うなと。僕が出ることによって賛否、特に否が沸くと思ったのでそれがK-1の話題になって、8人と言ったらNARIAGARIの興行になりますからね。それにK-1王者がのっかってくれて騒いでくれて僕が出てきた意味があったなと。今日改めて気が合うなと思いました」と、賛否が沸きあがったのは予想していた通りだとし、カルロス菊田K-1プロデューサーとは気が合うと話した。感想を求められたカルロスPは「仰る通りだと思います」と同意。
皇治はNARIAGARI参戦反対の意見についてどう思ったかと聞かれると、「僕はK-1に来た時からずっと賛否があって、否があってこその自分だと思っているのでありがたかったですよ。僕がKrushのリングに上がった時も、誰も反応しなかった時が僕に潮時だと思うので。みんな反応してくれてかわいいなって思っていますよ」と、むしろよかったとする。
「どんどん僕の名前を使って名もなき選手たちは頑張って名前を売ってくれと。ボランティアですよ」と笑う。
8人の要求が2人になったことには「これはカルロスさん、宮ちゃんに感謝しています。僕は11年かかってやっとK-1に上がれて、負けたり勝ったりですけれどこういう風になったので。地方からもっともっと強い選手もいるし、努力している選手がいっぱいいるんですよね。でも競技人口が増えているし、K-1とかRIZINの大きな舞台に上がれるのはほんの一握りだと思うので、自分が力になれればと思ってNARIAGARIという舞台を作って今回推薦させてもらった2人は、真剣にやっていますし、NARIAGARIでもRIZINやDEEPに出ている選手とかに勝っているので、そんじょそこらのK-1ファイターよりかは強いんじゃないかなと俺は思っています」と、2人でも十分だとした。
その2人のレベル的にはどうなのかとの問いには「強いと思いますよ。やっぱり気持ちじゃないですか。俺なんか身体能力測定みたいなのをしたら潜るくらいハナクソやと思うんですよ。そんな俺が勝ったり負けたりですけれどこの位置にいるんですから、やっぱり気持ちなんですよね。気持ちがあって努力したヤツが上に来る、と。今回推薦させてもらった選手は、1人は若い子ですけれど1人は僕と同い年くらいで遅咲きで。俺はNARIAGARIだけじゃなく若くても年がいっていても頑張ってるヤツの力になれたらと思っているので、そういう人をどんどん発掘していきたいと思っています」と、気持ちが強い2人を推薦したと答えた。
ならば勝負論が成り立つ試合になるのか、と聞かれると「もちろんですよ」ときっぱり。「しっかり倒してくれると思っていますし、ほんまに勢いある2人なのでK-1ファイターもうかうかとしていたらやられるんじゃないですか」と自信を見せた。
NARIAGARIの選手をK-1に送り込む目的は「もちろんK-1の力に少しでもなれたらと思うのは事実ですし、NARIAGARIの選手たちがK-1のリングに上がることでモチベーションも上がりますし、メジャーな舞台に上がることでさらに努力もするでしょう。僕がいつも言っているように、格闘技はプロが付くスポーツなので客を呼べなかったら意味がないですし、実力がなさすぎるのもよくない。両方あってのプロやと思うので、それをしっかり分かった選手たちを送り出すつもり。
もちろんチケットもたくさんさばくと思いますし、試合自体も面白い試合をしてくれると思うので、俺はそれを期待して宮ちゃんに出場を志願したってことです。これからもいろいろなジャンルの選手たちが、エンターテインメントが分かった選手たちが出てきたら、僕がいた時よりもさらに大きくなると思いますし、そうなったら格闘技がもっとメジャーになってみんながメシ喰っていけるような団体になるんじゃないかなと思うので、それを期待しています」とした。
また、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者のレオナ・ペタスが「ベルトを懸けて戦おう」と発言していること、皇治をこらしめたいと思っているK-1ファイターがいることについてどう思っているかと聞かれると、「シンプルに、レオナくんだけじゃなくて俺とやりたいって選手たちはしばいたらいいってだけの話なんですよ。しばきに来たらいいだけって話と、あとは俺に喧嘩を売って俺がやりたいと。タケポンだったら走ってでも行きますよ、やらせろと。そういう選手になってくれればいいですし、僕に腹が立つんやったら僕のところに来て僕のルールでやるのが男なんじゃないかなと。俺はそうやってきましたからね。それだけですよ。だから頑張ってほしいなって。俺がやりたいって思うような選手になってくれれば僕から行きますよ」と、戦いたいならRIZINに来てMMAルールでやるか、戦いたいと思わせる選手になれと答えた。