2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の記者会見が10月25日(水)都内にて行われた。
今大会でタイの名門ジムであり、ムエタイの最大手プロモーションでもあるペッティンディーとの3vs.3対抗戦が決定。
Super Fight!の-55.5kg契約3分3R延長1Rで、RISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs.ブンロン・ペッティンディーアカデミー(タイ)が決定。
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2022年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れる。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就く。7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝でクマンドーイに敗れた。戦績は29勝(12KO)6敗4分(タイの試合は除く)。
ブンロンはタイのTVマッチ『True 4U』で115ポンド、118ポンド、122ポンドの3階級を制覇している27歳で戦績は75勝20敗5分。
志朗は「前回負けてしまって落ちた評価は、自分たち格闘家は試合でしか取り戻せないので、早い段階で復帰戦を組んでいただいてありがとうございます。世界のキックボクシングはタイが制圧しにかかっているイメージがあるので、自分がタイ人に2連敗したらその勢いで来ると思うので、今回はいい勝ち方をしたいのでよろしくお願いします」と、タイの勢いを食い止めたいとした。
Super Fight!の-53.5kg契約3分3R延長1Rでは、RISEスーパーフライ級王者・大﨑一貴(OISHI GYM)がジャルンスック・ブーンラナームエタイ(タイ)と対戦。
大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。戦績は41勝(22KO)6敗2分1無効試合。
ジャルンスックは身長168㎝(大﨑は160㎝)の17歳で戦績は44勝6敗3分。True 4Uの118ポンド王者。ペッティンディー興行に出場しており、推薦を受けての参戦となる。伊藤隆RISE代表は「アグレッシブでイケイケの選手」と評した。
大﨑は「前回負けてしまいましたが、12月に早い段階で復帰のチャンスをいただいて。強いタイ人ですが必ず倒して勝って復帰したいと思っています」と、復活勝利を誓う。
Super Fight!のアトム級3分3R延長1Rでは、RISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)が、モンクットペット・カオラックムエタイ(タイ)を迎え撃つ。
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。2023年8月にはジュムリアットをKOして2連続KO、10連勝をマークした。戦績は12勝(2KO)1敗1分。
モンクットペットは身長160㎝(宮﨑は153㎝)で戦績は80勝5敗1分。IFMA Youth WorldMuaytahi 2023の45kg王者で、パトンスタジアム認定ミニフライ級王者。2022年12月に田中”暴君”藍にTKO負けを喫しているが、2022年10月にKAREN、今年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥に勝利している強豪だ。
宮﨑は「タイ人との試合が決まりました。相手は勝率が高くてリーチもあってやり辛そうと思いますが、前回同様KOで勝って3勝3KOで1年を締めくくれるようにしたい」と、今回もKO勝ちを狙うと意気込んだ。
伊藤代表は「軽量級はタイが一番強いということでペッティンディーとの対抗戦を用意しました。『RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament』決勝戦のクマンドーイ・ペッティンディーアカデミーと田丸辰がすでにペッティンディーvs.RISEの構図になっているので実質4vs.4になります。ペッティンディーも気合いが入っていると伺っています」と、ペッティンディーも本気で乗り込んでくると語った。