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2023年10月21日、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催の『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』の前日公開計量が20日に行われた。
既報通り、メインの「UFC世界ライト級選手権試合」（5分5R）に出場する王者イスラム・マカチェフ（ロシア）が155ポンド（70.30kg）のジャストでパス、シャーウス・オリベイラに代わり緊急参戦の挑戦者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー（豪州）は154.5ポンド（70.08kg）の0.5ポンドアンダーでパスした。両者は2023年2月以来、8カ月ぶりの再戦となる。
試合前のアブダビでの公開会見では、大歓声に迎えられたマカチェフは、「すべてが変わった。今度は俺のホームだ」と余裕の笑顔。
その言葉にヴォルカノフスキーは、「イスラムは何としてでもアドバンテージが欲しいらしいな。それしか考えられないんだろう。俺にはそんなもの必要がない。俺にはコレ（拳）がある。自分のスキルがあるからな。客は関係ない」と、前回の豪州での戦いから一転、マカチェフの“ホーム”ともいえるムスリムの国であるアブダビでの試合の観客の声援は関係ないとした。
「あんたには必要ないかもな。でも俺には必要なんだよ」と返したマカチェフはヴォルカノフスキーが緊急参戦を決めたのは、金のためだと指摘した。
「お前に必要なものが何かみんな知ってるぞ。金だ。それしか見てない。あいつが何をした？ 何もしてないだろ？ ただ金が欲しくてここに来た。俺が持っているこのベルトは渡さない。連勝してベルトを持ち続ける。俺の階級でチャンピオンになんてなれない」と、同時二階級制覇を阻止する自信をのぞかせる。
対するフェザー級王者は、「ひとつだけ言いたいのは、あいつのメンタルとか考え方がどうとか知らねえ。リベンジしたい。それが俺を突き動した。俺は（前回）勝てなかった。傷ついたよ。今回は12日前のショートノーティスを受けて戦う。いいよ、それは受けたからな。きっちりショーを見せてやるよ」と、UFC14戦中、唯一の黒星をつけられた借りを返すことが最大のモチベーションだと語った。
ライト級王者は、その言葉にも黙っていなかった。
「お前は俺にお礼すべきだ。俺はほかの相手を選ぶことだって出来たんだ。（マテウス）ガムロ（※今回のバックアップファイター）も（ダスティン）ポイエーも。みんなベルトを賭けた試合に出たがった。でも“俺がお前に2度目のチャンスをあげた”んだ」
挑戦者の「でも結局、みんながこのリマッチを見たかっただろ？ だからちゃんとショーを見せてやろうぜ」と周囲に望まれたからだという言葉に、マカチェフは「ただ“サンキュー”と言えばいいんだよ」と、最後までチャンスを与えたという王者の立場を崩さなかった。
果たして、注目のリマッチを制するのはマカチェフかヴォルカノフスキーか。オッズでは、マカチェフ1.4、ヴォルカノフスキー2.98とマカチェフがフェイバリットとなっている。
