ケラモフの顔写真パネルをヒザ蹴りで吹っ飛ばす鈴木
2023年11月4日（土）アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』にて、RIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）にタイトルマッチで挑戦する鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）が、10月18日（水）都内所属ジムにて公開練習を行った。
シャドーからミット打ちを行った鈴木は、三日月蹴りにヒザ蹴り、左ボディ、後ろ蹴りとボディ攻撃を中心にヒジ打ちまで繰り出す。蹴った後のタックルへの対処も忘れない。
ミット打ちを終えるとスタッフからケラモフの写真パネルを受け取り、ヒザ蹴りで破壊するとさらに踏みつけ。リングを降りるとサンドバッグの前に移動し、ケラモフの顔写真を貼り付けたサンドバッグにフルスイングのフックを叩きつけ、ケラモフの顔写真をグシャグシャにした。
9月13日に現地で行われた記者会見でも、机の上に乗って「ここでやってやる」とケラモフを挑発し、ベルトを強奪するなどこれまで見せたこともない“荒くれ”っぷりを発揮した鈴木。
ケラモフがインスタライブでこの公開練習を見ていることを知らされると「本気で来いよ。俺も本気で仕上げるので思いっきりやりましょうよ。風邪ひくなよ」と言い放った。
なぜ今回のケラモフ戦では荒くれ者なのか。その理由を鈴木に聞くと「ケラモフ選手の本気が見たいからです」とその理由を話し始めた。
「日本に来る時はすかした顏で来て、パッと勝ってすかした顏で帰ってみたいな。そんなナメた感じでこられるのがムカつくので。僕の時くらいは腰を上げて、こいつマジでやってやろうかなって殺気を最大限に引き出したかった。気分がのらなかったとか、コンディションが悪くてとか言い訳をさせたくない。過去最高に仕上げて過去最高潮に強いケラモフ選手と戦って勝ってチャンピオンになりたいんですよ。だから俺はどんどん彼を挑発する。本気になるまで」と、本気のケラモフを引き出すためだという。
試合前日までその挑発を続けるのかと聞かれると「そうですね。やることをちゃんとやって、お前も本気で来いよと。僕が風邪をひいて体調不良で試合を迎えたら相手に失礼じゃないですか。逆にケラモフ選手も試合当日コンディション不良だとか普段のコンディションよりもマイナス寄りでやってきたら俺に対して失礼なので。だから万全で来いよって。そういう感じです」と、互いに言い訳が出来ない状態でやろうとメッセージ。
それは怒らせて相手をカリカリさせる作戦も含まれているのか。その質問には「結果的には作戦に思われますけれど、別に思ってないですね。シンプルに彼の本気を引き出したい、それだけです。彼もプロなので、強くなければ王者にはなれない。自分が勝てるベストな考えを絶対に出してくる。クレベル戦を見た時に、彼は寝技が弱いからテイクダウンして倒して自分のペースに持っていく、それで確実に勝ちに行けって僕だったらそうセコンドします。だから絶対にテイクダウンに来ます。彼は臆病だから。俺には分かる」と、ケラモフの手の内は読めると語った。
