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【新極真会】世界選手権で初優勝の入来建武「ヴァレリー選手のおかげで強くなれた」今後のことは「ゆっくりしてから考えたい」

2023/10/15 22:10
 2023年10月15日(日)東京体育館で開催された全世界空手道連盟 新極真会『第13回全世界空手道選手権大会』にて、初優勝を飾った入来建武(日本)が試合後会見を行った。 「日本が王座を死守できて、男女ともに型も組手も日本が獲ることが出来て本当にほっとしています」と、日本選手団の主将を務めていたこともあり、ほっとしたのが一番だとした。  ベスト4に外国人選手が3人進出し、日本人選手は入来だけとなった状況には「全体を通して身体が固いイメージがあったので、なおさら緊張感が増しました。そうなった時にコーチ陣が駆け寄ってくれて言葉をかけてくれてしっかり勇気を持って戦うことが出来ました」と、周りのサポートで緊張感を和らげることが出来たという。  準決勝で対戦したエドガー・セシンスキー(リトアニア)戦は「一度戦っていますが、前回とは全然違って強くて攻撃力があって技も多彩なので気が抜けない試合だった」、決勝で対戦したヴァレリー・ディミトロフ(ブルガリア)については「4年前に負けて本当に悔しくて、それからの4年間頑張る原動力になったので、決勝で戦えるのはついていると思いました。借りを返せるじゃないけれど、ヴァレリー選手のおかげで強くなれたと思うし、成長を見せたいと思いました。緊張も凄くしましたが、自分を出し切れたと思います。4年前はヴァレリー選手の名前を無意識のうちに意識していて身体が固くなっている、気圧されていた感じがあって、本戦で自分が攻めていたんですが上手くいなされながらになっていたので、今回は心の部分でも負けずに気圧されず自信を持ってやれました」と、自分の成長を感じる一戦になったとした。  ヴァレリー戦で最初から仕掛けていった理由を聞かれると「ヴァレリー選手は蹴ったら嫌そうな感じがあったので、様子を見すぎず先手で行こうとやりました。ガムシャラに行くんじゃなくて相手の反応を見ながらフェイントをいれて戦いました。それが良かったと思います」と、最初に蹴った下段を嫌がる素振りを見せたので一気に行ったと振り返る。  2015年の第11回全世界選手権で準優勝するも、2019年の第12回ではヴァレリーに5回戦で敗れて入賞することも出来なかった。「(優勝までは)長かったと感じますが、それがあったから今回の結果になっているので必要な期間だったと思います」と、今では今回優勝するために必要な経験と時間だったとする。  拳にバンデージを巻いていたのは「皮が剥けていたので相手に血が付かないように(配慮した)。自分の中ではしっかり相手の攻撃を避けながら受けて捌いていたところがあったので、満点ではないが勝てたのでよかったです」と大きな怪我ではなかったとし、決勝で突きが少なかったのは「出しづらいのはありました。ヴァレリー選手が上手だったのもありますが、下段がいいのが入っていたのでそこを狙いすぎました。もっと突きを出せていればもっといいペースで運べたと思います」と下段にこだわりすぎたからだったという。  父であり、所属する東京城南川崎支部の入来武久支部長とは試合後どんな話をしたかと聞かれると「まだ話してないんです。感謝の気持ちしかないので、しっかり気持ちを伝えたいと思います」とした。  また、大きな目標を達成して今後はどうするかと聞かれると「1度ゆっくりして、今後のことを考えていきたいと思います」と今はまだ考えられないと答えた。
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