【新極真会】男子決勝は古豪ヴァレリーvs.日本のエース・入来建武、女子決勝は網川来夢vs.鈴木未紘に＝『第13回全世界空手道選手権大会』準決勝

全世界空手道連盟 新極真会『第13回全世界空手道選手権大会』2023年10月15日（日）東京体育館 　2023年10月15日（日）東京体育館で全世界空手道連盟 新極真会『第13回全世界空手道選手権大会』が昨日の初日に続いて開催された。 　4年に一度、体重無差別の直接打撃制（フルコンタクト）ルールで行われる世界選手権大会は世界103カ国・地域から男子132名・37名が日本に集結し、2日間で過酷なトーナメントを争う。最大で男子は8試合・女子は6試合を勝たなければ優勝できない。大会初日は男女共に1回戦から3回戦までが行われ、決勝日の今日は4回戦から決勝戦までが行われる。 【男子準決勝】 ▼第1試合〇ヴァレリー・ディミトロフ（ブルガリア）判定5-0×アントン・ジマレフ（カザフスタン） 　離れて戦いたいジマレフは前蹴りと右下段。ヴァレリーは元祖ヴァレリーキックを放つ。ジマレフはパンチのコンビネーションをまとめ、前蹴りで突き放すと後ろ蹴り。ヴァレリーが接近戦で拳を叩きつけると、ジマレフは強い一発を打ち付ける。膝蹴りで前に出るジマレフにヴァレリーは右内股蹴り。残り時間わずかになるとヴァレリーは突きの連打をまとめて内股蹴り。ここで差がつき、2003年の第8回大会から出場している大ベテラン、ヴァレリーが41歳にして初の世界選手権決勝進出を決めた。 ▼第2試合×エドガー・セシンスキー（リトアニア）判定0-5〇入来建武（日本） 　上背で優るセシンスキーは前蹴り、上から落とすストレートを繰り出すが、入来は右下段廻し蹴りを狙い撃ち。左下段廻し蹴りも放ち、左右の下段でダメージを与えていく。必死に突きを繰り出すセシンスキーだが、入来が突きから下段を強烈に決め、セシンスキーはスネブロックするのが精一杯の状況に。入来は回り込みながら突きと膝でラッシュをかけ、左右の下段廻し蹴りでセシンスキーの巨体を揺るがせる。判定5-0で入来がヴァレリーの待つ決勝戦へ進出した。 [nextpage] 【女子準決勝】 ▼第1試合〇網川来夢（日本）体重判定×藤原桃萌（日本）※本戦判定0-0、延長判定0-0、再延長判定1-0 　両者突きの距離で突きと内股蹴り、膝蹴りを打ち合う。左右の下突きをパワフルに打ち込むのは藤原。網川は左内股蹴りと膝蹴りで藤原の前進を止めにいくが、パワーで優る藤原が次第に手数でも押し始める。延長戦、左下突きを強打する網川に藤原は突きの連打で前へ出ていく。網川が前蹴りから膝蹴り、藤原は突き続ける。 　またも旗は1本も上がらず再延長戦へ。やや疲れが見えるのは藤原。距離が空き始め、網川がストレートの突き、右下段廻し蹴り。離れると前蹴りも。藤原の突き連打に徹底して膝で対抗する網川。左右の膝を歩くように突き続ける。網川に旗が1本上がったが引き分け。 　体重判定（8kg差で軽い方が勝利）は網川が63.4kg、藤原は72.5kg。網川の勝利となった。 ▼第2試合×目代結菜（日本）判定0-3〇鈴木未紘（日本）※本戦判定0-0 　鈴木は左右の突きから下段廻し蹴り、さらに膝蹴りを目代の内腿・外腿に突き刺す。離れると目代は横蹴りから入って突きを連打するが、鈴木が膝蹴りを効果的にボディと太腿へ突き刺す。突きの連打と膝蹴りで勝負をかける目代に鈴木も連打で応戦。本戦は引き分け。 　延長戦、前蹴りから入って突きの連打と膝蹴りの目代に鈴木もボディと太腿へ膝蹴り。すると鈴木は左右の下段廻し蹴りを連続で放ってのラッシュ。目代は左右ストレートの突きを打ち、鈴木は左右の下段を蹴り続ける。目代は膝に切り替えて左右の膝。両者全く動きが衰えることなく攻め続けたが、左右の下段廻し蹴りでラッシュした鈴木に凱歌が上がった。