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【UFC】バルボーザが初回のピンチを乗り越え5R判定勝ち、元PANCRASE女王ヴィヴィアニが2連敗から復活勝利! ヤネスがUFC6連勝で「メラブと戦いたい」、元HEATペレイラがミドル級初戦で1R TKO勝ち! 体重超過のロドリゲスが無敗サーイマンに土つける、39歳エルキンスが匠の一本勝ち、マッキニーが20秒TKO

2023/10/15 05:10
 2023年10月14日(日本時間15日)に、米国ネバダ州ラスベガス のUFC APEXにて『UFC Fight Night: Yusuff vs. Barboza』が開催された。  大会の模様は、日本時間15日(日)朝5時にスタート予定のプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信のほか、朝8時に始まるメインカード6試合を含む全試合がUFC FIGHT PASSならびに『U-NEXT』でライブ配信された。 『UFC Fight Night: Yusuff vs. Barboza』速報 【メインカード】 ▼フェザー級 5分5R〇エジソン・バルボーザ(ブラジル)24勝11敗(UFC18勝11敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※49-46, 48-46×2×ソディック・ユサフ(ナイジェリア)13勝3敗(UFC6勝2敗)145.5lbs/66.00kg  メインイベントはフェザー級の5分5R戦。11位のソディック・ユサフ(ナイジェリア・145.5ポンド/66.00kg)と、13位のエジソン・バルボーザ(ブラジル・146ポンド/66.22kg)が対戦。  ユサフは、2018年のUFCデビューから4連勝し、アーノルド・アレンとのUFC無敗対決でこそ敗れたものの、その後もアレックス・カサレスに判定勝ち、2022年10月の前戦ではドン・シェイニスを1R 30秒ギロチンで極め、再び連勝街道に乗った。  対するバルボーザは、2010年からUFCで戦うベテランストライカー。元ライト級ランカーからフェザー級に転向し、ダン・イゲ、ギガ・チカゼ、ブライス・ミッチェルに敗れるも、4月の前戦ではビリー・クアランティーロに1R、ヒザ蹴りでKO勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるユサフにバルボーザは跳びヒザも、右を当てるユサフにバルボーザは後退。金網に詰めて左を当ててダウンを奪うと、ガードを固めて立ち上がるバルボーザはサークリング。ワンツーの右を当てるユサフ。右オーバーハンドをガード上に当てる。左の前蹴りを見せるバルボーザだが、バルボーザ得意の蹴りの距離にさせないユサフは金網に詰めてボディロックテイクダウン!  下から足を手繰るバルボーザは足関節狙いも。抜いて再び上を取るユサフはヒジ! フルガードに戻すバルボーザ。潜りから右で差して立とうとするバルボーザを上から潰すユサフ。下のバルボーザは外がけからヒールを狙うが、後ろを向いて足を抜くユサフ。ホーンにバルボーザは走ってコーナーに戻る。  2R、先に右ローを打つバルボーザに、詰めるユサフ。右フックを打つバルボーザは後ろ蹴り! 詰めるユサフも右ロー。右ストレート。右ミドルハイをガードの上に突く。  右ローを返すバルボーザ。左ミドル、さらに首相撲ヒザも、ユサフは組んで連打はさせず。突き放し、左前蹴りのバルボーザ。ユサフも右ロー。右を当てたバルボーザにユサフは金網背に。さらに左ボディ打ちも。バックフィストで押し戻すユサフだが、バルボーザが取り返したラウンドか。  3R、ともに中央取り。左ジャブ、右から左ボディのバルボーザが押し込み。突き放すユサフに左ボディキック。左で小手に巻いてクリンチのユサフの右の蹴りがローブローに。再開。右ローのユサフに、バルボーザは左ボディ。右の後ろ蹴りも腹狙い。  手数が減って来たユサフに左ミドルを当てられる距離を作ったバルボーザ。ユサフは金網背に打ち返しは単発に。右ロー、左ジャブの刺し合いから、右の後ろ廻し蹴りを当てたバルボーザ! 足が泳いだユサフがダウン! バルボーザはがぶりからアナコンダチョークを狙うが、回らないユサフを詰めてホーン。  4R、ワンツーフックとコンビネーションを見せるバルボーザ。ユサフは右ロー。バルボーザは得意の左ボディ打ち。左で差して押し込むが離れる。ダブルレッグを見せるユサフを切るバルボーザはスイッチしての左ロー、左アッパー。そこに右を返すユサフだが、手数はバルボーザ。前手のジャブの刺し合いから。左ボディ打ちはバルボーザ。ユアサも左フックの飛び込み。バルボーザは残り10秒の拍子木に手数を増やす。  5R、ジャブ、左ミドルのバルボーザ。ユサフの首相撲に左右を突くバルボーザが突き放し。さらに後ろ蹴りをボディに! ともにジャブの刺し合いも、左の前蹴りに繋ぐバルボーザ。左ジャブから左ミドルを当てるバルボーザが前に。クリンチのユサフを小外がけテイクダウン! すぐに立つユサフに両差しで押し込みヒザを突くバルボーザ。  出血はあるものの、押し込むバルボーザが再び小外がげで右足を引き出してテイクダウン。立つユサフをスタンドバックから持ち上げて崩したところでホーン。  判定は1Rの絶対絶命のピンチを乗り越え、2R以降に巻き返したバルボーザが3-0で勝利。試合後、バルボーザは、「1Rの攻防でいまどこにいるのか、家にいるのか、分からなくなってしまった(苦笑)。ほんとうに戦争で、相手が生きている限りは仕留めに行かないといけないと思って戦った。ボディ打ちは作戦だった。(コーナーの)パルンピーニャが相手は序盤は来るけどスローダウンしてくる、と言っていて、4、5Rに手数を出すことが大事だった。みんなが喜んでくれたら嬉しい。最後に、妻がいたからここまでやってこれた」とコメント。  一方、ユサフにもマイクが向けられ、敗者は「失望した。1Rはもう少し何かやれたと思うけど、結果は結果。また戻って来る」と前を向いた。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ヴィヴィアニ・アラウージョ(ブラジル)12勝5敗(UFC6勝4敗)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェニファー・マイア(ブラジル)21勝10敗(UFC6勝6敗)125lbs/56.70kg  コメインの女子フライ級。前日計量では、元PANCRASE女王で現在UFCフライ級級11位のヴィヴィアニ・アラウージョ(ブラジル)が126ポンド(57.15kg)、対するフライ級9位のジェニファー・マイア(ブラジル)は125ポンド(56.70kg)でパスしている。  アラウージョは、UFC6勝5敗と勝ち越し。2022年5月にアンドレア・リーに先にダウンを奪われるも寝技の引き出しも開けて判定3-0で勝利したが、その後、現王者のアレクサ・グロッソに判定負け、10位のアマンダ・ヒバスにも敗れ、キャリア初の連敗を喫した。  今回対戦するマイアは、マリナ・モロズ、ケイシー・オニールにいずれも判定で競り勝ち2連勝中。  1R、ともにオーソドックス構え。先に左ジャブから圧力をかけるアラウージョに、左右にサークリングするマイアは右アッパーを見せる。右ローを突くアラウージョ。さらに右に、マイアは右の打ち返しを狙う。避けるアラウージョはマイアの右に左を当てて組みも、突き放すマイア。  間合いを保つアラウージョは右ロー。さらにワンツーもマイアは右の打ち下ろし! 組みに行くが、ここもアラウージョが突き放すと、マイアは右の前蹴りを当てる。  2R、ワンツーの右を当てるアラウージョ! マイアの打ち返しにカウンターのダブルレッグからボディロックで大腰気味にテイクダウン! サイド奪い、クルスフィックスでパウンドへ。亀になり立とうとするマイアを崩して手をつかせてバックへ。両足が入り、4の字ロック。背後からパウンドし、左腕をのどもとに巻くが、後ろ手を組ませないマイア。アラウージョはアゴ上から絞めるが極まらず。  3R、アラウージョのシングルレッグは切るマイア。その顔が上がったところに右を打ち込む。 ダブルレッグから押し込みシングルレッグで金網に押し込む、引き出そうとするアラウージョ。右で差して押し込むが四つに持ち込むマイアはヒザを突いて、力を使ったアラウージョを詰めてダブルレッグテイクダウン! 金網使い立つアラウージョにスタンドシングルバックを狙うとネルソンへ。その腿にヒジを突くアラウージョは、バック狙いから腕十字・三角絞め、オモプラッタのマイアをさばいて、またいでパウンドでホーン。  判定は3-0(29-28×3)でアラウージョが勝利。2連敗から上位ランカー相手に復活の白星を掴んだヴィヴィは、「みんなありがとう、ラスベガス大好き。素晴らしいストライカー相手にポジション取りをしっかりする必要があった」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ジョナサン・マルチネス(米国)19勝4敗(UFC10勝3敗)※UFC6連勝 136lbs/61.69kg[2R 2分26秒 TKO] ※左インロー×エイドリアン・ヤネス(米国)16勝5敗(UFC5勝2敗)135.5lbs/61.46kg  1R、サウスポー構えのマルチネスはオーソのヤネスに左インロー! 被弾するヤナスにさらに左インローを当てて行くと左足が流れたヤネス。  追うマルチネスに左前手のフックを突くヤネスだが、マルチネスの左インローにダウン! 立ったまま深追いはしないマルチネスにレフェリーがブレークで立たせる。  2R、左足を効かされ後が無いヤネスは前に出て組むが、突き放すマルチネスは左インローでダウン。マルチネスはグラウンドには行かず。レフェリーが立たせる。スタンドでなも左インローを当てるマルチネスは金網に詰めて左インローを連打! 右を大振りするヤネスだが、右ジャブで詰めるマルチネスは左インロー!  倒れたヤネスを見て、レフェリーがストップした。ジョナサン・マルチネスはこれでUFC6連勝となった。   UFC6連勝をマークしたマルチネスは、父の母国であるメキシコの旗を背負い「危険な相手で気を付けて戦った。トップ5と戦えることはしたよね。次? メラブと戦いたい」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ミシェル・ペレイラ(ブラジル)29勝11敗(UFC7勝2敗)※UFC6連勝、ミドル級転向 186lbs/84.37kg[1R 1分06秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×アンドレ・ペトロスキー(米国)10勝2敗(UFC5勝1敗)186lbs/84.37kg  ペレイラは、HEATやROAD FCでアクロバティックな動きで活躍後、UFCウェルター級で5連勝。前戦ではサンチアゴ・ポンジニッビオを相手にオーソドックスに戦い、きっちり勝利している。7月のスティーブン・トンプソン戦は3ポンドオーバーで試合がキャンセルされ、今回からミドル級に上げての初戦となる。30歳。  当初はペレイラとマルク・アンドレ・バリオーが対戦予定も、バリオーがドクターストップ。ペトロスキーが緊急参戦した。ペトロスキーもUFC5連勝中。2023年8月の前戦ではジェラルド・マーシャートからダウンを奪うスプリット判定勝ち。32歳。  1R、左右に細かくスイッチするペレイラは右ミドル。サウスポー構えのラセルダの外足を取って踏み込んで右ストレートを当ててダウンを奪うと、パウンド! レフェリーが間に入った。  ミドル級転向初戦で、緊急参戦ながら5連勝中のラセルダを見事にKOに下し、UFC6連勝をマークしたペレイラは、「1週間後でも2週間後でも試合がしたい」と語った。 [nextpage] ▼130ポンド キャッチウェイトマッチ 5分3Rエドガー・チャイレス(メキシコ)10勝5敗(UFC0勝1敗)129.5lbs/58.74kgダニエル・ラセルダ(ブラジル)11勝5敗(UFC0勝4敗)130lbs/58.97kg※ラセルドの感染症の症状により、試合中止 [nextpage] ▼バンタム級→140ポンド契約 5分3R〇クリスチャン・ロドリゲス(米国)10勝1敗(UFC3勝1敗)140lbs/63.50kg ※体重超過[判定3-0] ※30-27×2、29-28×キャメロン・サーイマン(南アフリカ)9勝1敗(UFC3勝1敗)135.5lbs/61.46kg  ロドリゲスが、140ポンド(63.50kg)と4ポンドオーバー。ロドリゲスがサーイマンに報奨金の25%を支払い、試合は140ポンド契約で行われることとなった。  ロドリゲスはバンタムで2連勝中。2023年4月の前戦は、期待のロザスJr.のスタミナ切れを誘い、バックを奪い判定勝ち。25歳。  キックベースのサーイマンはUFC3戦負けなし。7月の前戦はテレンス・ミッチェルにTKO勝ち。南アフリカEFCから9戦負けなしの22歳。  1R、サウスポー構えのサーイマンはワンツー、右ロー。オーソのロドリゲスも右からヒジを打ち込む。ワンツースリーからバックフィストを打ち込み、サーイマンのお返しのバックヒジにボディロックテイクダウン、サーイマンの立ち上がりにダースチョーク狙いも、サーイマンもすぐに反転して上になり首を外す。  ともにオーソドックス構えに。ワンツーの打ち合いからバックフィストのサーイマン。右カーフ、関節蹴りを打つ。そこに右を合わせに行くロドリゲスは、蹴り足を掴んでテイクダウン狙いも足を抜くサーイマン。しかしロドリゲスはブロック上に右ハイ。  ともにシングルレッグも倒れず。ロドリゲスはワンツーの右をブロック上に突き、ヒザも。  すぐに右を返すサーイマンは近づけばヒジ狙いのロドリゲスにサーイマンは手数多く右を打ち込み、残り10秒の拍子木にダブルレッグに入り、それを受け止めたロドリゲス、ホーン。  2R、サウスポー構えのサーイマン。左の蹴りから左ストレート。サーイマンのシングルレッグにカウンターの右ヒザ! そこに組んで投げようとするサーイマンを小手で巻いて残すロドリゲスが、アナコンダチョークで2回転!  ここも上を向いてから抜いてバックにつくサーイマン。しかし、正対したロドリゲスが逆にバックに。サーイマンの正対際に三角絞め! ここもかついでパスを狙うサーイマンをさばいてバックに。  しかし立つロドリゲスは前転から足関節狙い。これを足裏をつけて防いだロドリゲス。サーイマンが立ち上がり。ホーン。  3R、オーソからワンツーのサーイマンは離れては関節蹴り。しかし、近い距離、離れ際にヒジも打ち込むロドリゲスは、左! 一瞬動きが止まったサーイマンだが、すぐに立て直してワンツー。デフェンスするロドリゲスは、首相撲ヒザ。ワンツーからバックフィストで詰めるサーイマンは手数多く攻め込む。  ヒジで飛び込むサーイマンに右でかぶせるロドリゲス。サーイマンの圧力にいったん尻もちも、すぐに立ち上るロドリゲスは、ワンツーのサーイマンにジャブ。サーイマンも後ろ蹴り、左ミドルと攻撃を止めずに反撃してホーン。  ノンストップの試合は、体重超過ながらフェイバリットのロドリゲスが判定3-0(30-27×2、29-28)で勝利。UFC3連勝をマークすると、「相手はタフな選手だった。計量ミスは申し訳ない。接戦だった。チームのおかげで勝てた」と語った。)で勝利。UFC3連勝をマークすると、「相手はタフな選手だった。計量ミスは申し訳ない。接戦だった。チームのおかげで勝てた」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フェザー級 5分3R〇ダレン・エルキンス(米国)28勝11敗(UFC18勝10敗)146lbs/66.22kg[3R 2分23秒 リアネイキドチョーク]×TJ・ブラウン(米国)17勝11敗(UFC3勝5敗)146lbs/66.22kg  1R、エルキンスは右のオーバーハンドからテイクダウン。ハーフから足を戻すブラウン。エルキンスは再び右ヒザを押してハーフに。下から潜りスイープ狙いのブラウンを巧みに潰すエルキンス。しかし、ブラウンは左で差して立ち上がり、一気に尻下で組んでダブルレッグテイクダウン!  ここもすぐに立つエルキンスは、スタンドから脇潜りバックで引き込みリアネイキドチョーク! 身体を伸ばされたブラウンだが、後ろ手を剥がして防御。  2R、ブラウンの左右の前進にダブルレッグテイクダウンはエルキンス。スイッチ狙いのブラウンを潰すも、ブラウンは、シングルレッグからレッスルアップしてダブルレッグテイクダウンを奪う。  エルキンスの立ち上がりにスタンドバックにつこうとするも、エルキンスはスイッチからテイクダウン!  お互いに激しいスクランブルもその立ちにエルキンスはがぶりから後方にギロチンチョーク狙い。外して立つブラウンが左右で前に。そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはエルキンス!  ブラウンのギロチンチョークを外して互いにスクランブルでホーン。最後に上になるのはエルキンス。  3R、シングルレッグから小外とがけのエルキンス。そこにギロチンチョークを狙うブラウンにエルキンスはトップを奪取。ハーフから亀になるブラウンからバックを奪い続けると、4の字ロックからリアネイキドチョークをパームトゥパームで極めた。  ここ3年で4勝3敗と勝ち越し、2020年11月以来、約3年ぶりの一本勝ちを極めた39歳のエルキンスは、「柔術には自信があるけどしっかりそれを見せられて嬉しい。誰かの名前をコールする気は無いよ。次は3月に試合が出来たらいいかな」と語った。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇タイナラ・リズボア(ブラジル)7勝2敗(UFC2勝0敗)133.5lbs/60.55kg[判定3-0] ※29-28×3×ハベナ・オリベイラ(ブラジル)7勝2敗1分(UFC1勝1敗)133lbs/60.33kg※ダリヤ・ジェレズニャコバ(ロシア)は欠場  1R、ともにオーソドックス構え。オリベイラのローに左右を合わせるリズボア。ワンツーから首相撲ヒザに、左で差して押し込むオリベイラは投げで崩そうとするが、小手に巻くリズボアは残して小外がけで投げてテイクダウン! バックマウントからパウンドする。  2R、オリベイラの詰めに早々にダブルレッグでテイクダウンを奪うリズボア。ハーフからオリベイラに背中をつかせてパウンド。下のオリベイラの腕十字、外ヒールも外してリズボアがバック。  3R、オリベイラは跳びヒザからワンツーで前に。スーパーマンパンチから組んで押し込み。リズボアは首相撲からヒザ、四つから投げて上になるも、オリベイラが反転させてトップを奪う。足を戻したリズボア。立つオリベイラだが、リズボアがテイクダウン。オリベイラが下から蹴り上げて立つとスーパーマンパンチもタイムアップ。  判定は3-0(29-28×3)でリズボアが勝利。UFC2連勝、MMA5連勝とした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇テランス・マッキニー(米国)15勝6敗(UFC5勝3敗)155.5lbs/70.53kg[1R 0分20秒 TKO] ※右ヒザ→パウンド×ブレンドン・マロット(米国)7勝2敗(UFC0勝1敗)155.5lbs/70.53kg  1R、ともにオーソドックス構え。マロットの右ローに、マッキニーは右フックをガード上に叩き込むと、首を押さえての右ヒザ! 後方に倒れたマロットにパウンドを連打したマッキニーが20秒、一気に試合を決めた。  オクタゴン2連勝、UFCでの5勝含め、白星はすべてフィニッシュしているマッキニーは「時間をかけて行こうかと思ったけど、1発当たったから行くしかないと思った。ケビン・ホランド、ジャマール・ヒルのおかげで打撃が向上したんだ」と語った。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇メリッサ・ディクソン(英国)6勝0敗(UFC1勝0敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×イリーナ・アレクシーバ(ロシア)5勝2敗(UFC1勝1敗)135lbs/61.24kg  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを当てるディクソンに、アレクシーバは首相撲ヒザ。詰めるとそこにディクソンは左ジャブ、右ストレートを当てる。  アレクシーバの入りに左ジャブを合わせるディクソンだが、アレクシーバは右ストレート! 後方にダウンしたディクソンは右で差して立ち上がり。アレクシーバはシングルレッグテイクダウンも、ディクソンは右手首を掴んでバックマウントへ。脇の下から右を突く。  2R、アレクシーバのインローの連打に右、テイクダウンを合わせたディクソンがパス、バックマウントへ。4の字ロックからキムラ狙い、亀になるアレクシーバのバックにつき、正対際のブリッジも潰してコントロール。ヒジを落としてホーン。  3R、右を被弾しながらも前に出るアレクシーバ。そこを迎え撃ち、スタミナ厳しいアレクシーバを詰め返すディクソン。アレクシーバは近づいて首投げテイクダウン! しかし、バック狙いのディクソンに、立ち上がるアレクシーバ。そこをボディロックテイクダウンからマウントを奪うディクソンがコントロール。極めさせないアレクシーバだが、ディクソンは背後から細かいパウンド。正対したアレクシーバにマウントからヒジ連打!  判定は3-0(30-27, 29-28×2)で、初回のダウンから巻き返したディクソンが勝利。MMA6戦無敗としたディクソンは、「常にベストパフォーマンスを目指しているけどもっと早く動けた。ベストパフォーマンスじゃなくて申し訳ない」と、謙虚に語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇クリス・グティエレス(米国)20勝4敗2分(UFC7勝2敗1分)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×3×アラテン・ヘイリ(中国)16勝9敗2分(UFC4勝2敗1分)136lbs/61.69kg  1R、スイッチするグティエレスは左右の蹴り。追うヘイリだがとらえ切れず。グティエレスはリーチ、コンパスを使ってジャブ&ロー。蹴りを上中下と蹴り分ける。ヘイリは飛び込んでの右もさばくグティエレス。  2R、圧力をかけるヘイリに、右アッパーのフェイント、オーソから右カーフを当てるグティエレス。ジャブ&ローでヘイリーに当てさせない。バックフィストも振るグティエレスは中間距離を制するが、サウスポー構えに変えての左インローがローブローに。  再開。右ミドルハイを打つヘイリは前に。右回りのグティエレスは左ジャブ・右ロー。テイクダウンの動きも見せる。ヘイリはワンツースリーで前に出るが、さばくグティエレスはそこに左ジャブ、左ヒザ! さらに右カーフをダブルで当ててホーン。  3R、細かくスイッチして右ジャブ、左ジャブを当てるグティエレス。さらにサウスポー構えから左インロー。右を振るヘイリは金網に詰めて右の連打も、右にサークリングするグティエレスは右を返す。  右カーフを当てて左ジャブと制空圏を握るグティエレスに、詰めたヘイリはボディロックテイクダウン! しかし立ち上がるグティエレスは四つに差し返して離れて右ロー。オーソから右ヒザ、ワンツーの右。さらに残り40秒でイマナリロールも見せる。ここは切ったヘイリが、立ち上がったグティエレスに小外がけテイクダウンもホーン。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークでグティエレスが勝利。4連勝から4月の前戦でペドロ・ムニョスに判定負けしていたグティエレスは、再起戦の勝利に、「頂点を目指しているけど、1試合1試合を大事にしていきたい」と語った。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇エミリー・ダコート(米国)13勝8敗(UFC2勝2敗)115.5lbs/52.39kg[判定3-0] ※30-27, 29-28, 29-28×アシュリー・ヨーダー(米国)8勝9敗(UFC3勝8敗)115.5lbs/52.39kg  1R、サウスポー構えのヨーダーが長身を活かし左の蹴りから入る。右ボディストレート、左を伸ばすダコートは右の踏み込みも。手数を増やし左ストレートを当てるヨーダー。ダコートのワンツーをかわして左インローも。ダコートも右インローを返すが、ヨーダーは左ハイをガード上にヒット。ダコートは残り3秒でダブルレッグテイクダウンを決める。  2R、踏み込んで右を伸ばすダコート。ヨーダーの左ハイをブロッキング。ヨーダーも左右から首相撲ヒザを狙うが、回るダコートは右ボディを当てて、右ボディストレートも。ヨーダーの詰めに右オーバーハンドを当てるダコートは前手の左ジャブも。ヨーダーも左を返すが、ダコートは蹴りに右オーバーハンド。打ち返しを入れる。ワンツーで組むヨーダーは押し込み小手に巻いて投げを狙うが、ダコートは左で差して凌ぐ。  3R、サウスポー構えから長い距離で左右右の蹴りを打つヨーダーが詰める。ダコートも右インロー。近距離でヨーダーは首相撲ヒザ、ヒジ! 右を返すダコートに、左ヒザ、ワンツー。しかしダコートも右ストレート、右ボディ、さらに右にヨーダーの頭が上がる。ワンツーから左ハイのヨーダー。頭をブロックするダコートの入りにヨーダーは左ヒジ!  判定は3-0でダコートが勝利。UFC2勝2敗の五分に戻したダコートは、UFC APEXで観戦した祖母に向け「おばあちゃんが3Rを通して楽しんでくれたらいいけど。相手がカットしたからダメージを与えられているとは思っていたけど勝てて良かった」と語った。
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