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2023年10月14日(日本時間15日)に、米国ネバダ州ラスベガス のUFC APEXにて『UFC Fight Night: Yusuff vs. Barboza』(U-NEXT配信)が開催される。
コ・メインの女子フライ級では、元PANCRASEストロー級王者で現UFCフライ級11位のヴィヴィアニ・アラウージョ(ブラジル)が出場。同9位のジェニファー・マイア(ブラジル)と対戦する。
▼女子フライ級 5分3R
ジェニファー・マイア(ブラジル)21勝9敗(UFC6勝5敗)
ヴィヴィアニ・アラウージョ(ブラジル)11勝5敗(UFC5勝4敗)
アラウージョは、UFC6勝5敗と勝ち越し。2022年5月にアンドレア・リーに先にダウンを奪われるも寝技の引き出しも開けて判定3-0で勝利したが、その後、現王者のアレクサ・グロッソに判定負け、10位のアマンダ・ヒバスにも敗れ、キャリア初の連敗を喫した。
今回対戦するマイアは、マリナ・モロズ、ケイシー・オニールにいずれも判定で競り勝ち2連勝中。再び上位戦線を目指すヴィヴィにインタビューした。
ボクシングとレスリングを強化してきた
──お久しぶりです。あなたがPANCRASEで三浦彩佳選手、藤野恵実選手に勝利してストロー級のベルトを巻いてから5年が経ちました。
「すごく覚えています。試合前に西新宿で練習して、あの頃の思い出は全ていい思い出ばかりです」
──日本ではストロー級で戦っていたのが、UFCの初戦はバンタム級での試合を受けて勝利し、2戦目からフライ級で戦っています。PANCRASE時代からUFC参戦にあたって変えてきたことは?
「あれから5年以上が経ちました。階級はもちろん、当時から自分の戦い方はかなり変わりました。アスリートとしても選手としても上達したと思っています。今はレスリングなどの動きも取り入れていて、試合内容もずっと良くなっていると思います」
──たしかに。近年のアラウージョ選手は、テイクダウンの形を色々と持っていて、得意の打撃のなかにしっかりと組み技を融合させています。所属のセハードMMAにはヴィンセント・ルーケ、ボンフィム兄弟らUFCファイターが在籍していますが、女子選手は比較的、少ないでしょうか。
「ブラジルのセハードMMAにはトレーニングするのに良いファイターがたくさんいます。特に135ポンドの男子選手がたくさんいて、彼らと練習をしています。ハイレベルでトレーニングするには男子選手とトレーニングする方が良いから、確かに女性は少ないけどハイレベルなトレーニングをするには問題ないわ。ヴィンセントもボンフィム兄弟も、練習後は、常にトーキングセッションを設けて、何をどう改善すれば良いかなど、試合に向けて話し合う環境ができているの。とてもポジティブな意見交換ができていると思います」
──なるほど。その意見交換のなかには、ここ2試合のアラウージョ選手の課題についても触れることはあるのでしょうか。あなたがカウンターパンチを被弾したことなどについても。
「おっしゃる通り、前の2試合では打撃のスキル不足を感じたわ。特に打撃のディフェンス面ね。だからトレーニングではボクシングトレーニングを多く取り入れたりしたし、レスリングやグラウンドゲームに関しても同時に強化するようにしてきたわ」
──2連勝中のジェニファー・マイア選手は、ムエタイと柔術という、あなたと似たようなバックグラウンドを持ちます。
「ジェニファ・ーマイアはコンプリートファイターだわ。彼女はアスリートだと思う。ケージの中の動きも素晴らしいし、打撃の手数も多い。とてもアグレッシブなファイター。彼女より私が優れているのは、インテリジェンス(ファイトIQ)。それを今回の試合に活かすつもりよ。私とチームが一緒に練った戦略、ゲームプランがある。試合を通して彼女の攻撃を無効化させる為のね」
──上位ランカーであるマイア選手との試合は、アラウージョ選手にとって、再びタイトル戦線にからむために大事な試合になりそうですね。30周年を迎えたPANCRASEのファンも、王者のあなたのオクタゴンでの試合の勝利を願っていると思います。
「ありがとう。この試合で私のスキルを日本のファンにも見せたいと思います。日本のファンに伝えたいのは、私の事を今でもフォローし続けてくれている人がたくさんいるの。その事実が私をすごく幸せな気持ちで満たしてくれている。本当に日本での思い出がたくさんあります。皆素晴らしい人たちだし、PANCRASEでは皆に励まされました。日本のみんなは本当に優しくてリスペクトがあって忘れる事ができません。皆の応援が私のモチベーションになっています。今回の試合もぜひ、応援してください!」
──もし、UFCジャパンがあったら是非、参戦を。
「YEEEESSSS!!」