2023年10月21日(日本時間22日)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催される『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』で、カムザット・チマエフ(スウェーデン/ロシア)と対戦予定だったパウロ・コスタ(ブラジル)が、右ヒジ手術により欠場。UFCはコスタに代わって、カマル・ウスマン(ナイジェリア) がチマエフと「ミドル級」(5分3R)で戦うことを発表した。
同大会では、シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)の負傷欠場で、代替出場のアレックス・ヴォルカノフスキー(豪州・現フェザー級王者)が、イスラム・マカチェフ(ロシア)と「ライト級」王座戦(5分5R)で再戦することが発表されたばかりだった。
コスタは12日、「このメッセージは私のファンに伝えます。残念ながら入院中で、昨日2度目の手術(※3週間前に1度目)を受けなければなりませんでした。医師らによると、金曜日に3回目の手術が必要になるという。したがって、私は医学的に10月21日に戦うことを許可されないでしょう。アブダビカードは依然として素晴らしいですが、満足ではありませんが、それだけです。 2023年末までに戻ってくる予定です」とXに投稿した。傷口からブドウ球菌感染症になり再手術が必要になったという。
会見でダナ・ホワイト代表は、コスタの代替選手として「複数の選手に声を掛けている」とコメントしていたが、その選手はなんと元UFC世界ウェルター級王者で、現同級1位のカマル・ウスマンに決定した。
ウェルター級(77.1kg)元王者のウスマンは2023年3月の『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でレオン・エドワーズとの再戦でウェルター級王座に挑戦し判定負けして以来の試合で、ミドル級では2013年12月の『VFC 41』以来、10年ぶり。UFCでは初の185ポンド(83.9 kg)での試合となる。
MMA12戦無敗でウェルター級級4位のチマエフは、2022年4月にギルバート・バーンズに判定勝ちすると、2022年9月の前戦『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』では体重超過により、ネイト・ディアス戦がシャッフルされ、180ポンド契約でケビン・ホランドと対戦。1R ダースチョークで一本勝ちしている。UFCでは6勝0敗。
緊急参戦のミドル級契約でウスマンはどんな動きを見せることが出来るか。ストライカーのコスタ対策を練ってきたチマエフは、レスリングベースで精緻な打撃を持つウスマンを相手に、真価が問われるカードとなった。
なお、ライト級王座戦のマカチェフvs.ヴォルカノフスキーには、引き続きマテウス・ガムロがバックアップファイターとして控えていることが確認されている。