2019年9月16日(月・祝)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.105』の対戦カード第二弾が、8月7日(水)都内で行われた記者会見で発表された。
ライト級3分3R・延長1Rで、里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)と横山巧(リーブルロア)が対戦する。
里見は2018年11月に山本真弘をKOして名を挙げ、階級をライト級に上げて6月のK-1で大沢文也に挑んだが判定で敗れた。今回は再出発の一戦。戦績は12勝(6KO)7敗1分。
横山も前回からライト級に上げ、東本央貴をKOして同じく今回がライト級での2戦目。戦績は8勝(5KO)3敗。両者とも21歳で、次世代を担うホープ同士の対戦となった。
これが3月以来の試合となる横山は「半年空いて申し訳ありませんでした。ライト級2戦目ですが、ここは軽くクリアーして次につなげたい。里見選手はサウスポーなので左の攻撃のイメージが強くて左ばっかりかな。逆にサウスポーの良さがかき消されている印象。弟がサウスポーなので弟と比べると負けているかな」と、かなり挑発的なコメント。
一方、里見はそんな挑発を気にすることなく「前回K-1両国大会で情けない試合をして、とても反省していい練習ができています。9月は期待してください。横山選手の試合は見ていて攻撃も強いし、60kgで上の階級でも通用する攻撃を持っているのが分かりました。絶対に面白い試合になると思います」と話す。
横山の挑発について聞かれると「本当に左ばっかりになっているので(笑)」と認めた上で「今までちょっと勝ちに行く試合をしていて、いろいろ考え直しました。自分らしくないので、また昔のように倒し倒され、勝ち負け関係なしに倒し合いをして会場を盛り上げる試合をしないと今後の自分はないと思っています」と、今回の里見は違うという。
同世代の戦いであることには、「同世代とやることはほとんどなかったので嬉しい。里見選手は最初フェザー級で出ていて、減量キツそうだなと思っていました。ライトまで上げて一番調子がいい里見選手とやれるのでワクワクしています。ライト級には同世代がほとんどいないので、これがトーナメントで言ったら決勝戦くらいのものだと思っています」(横山)、「自分たち若いので盛り上げていかないといけない。ベテランを超える試合をこの2人でしたいと思います。ライトには若い選手がいなくて、上げてきた2人でこの階級を盛り上げて勝っていってベルトに近づきたいです」(里見)と、ライバル意識が強い。
また、横山が半年も試合間隔が空いてしまったのは「3月の試合が終わった後、気持ちが入らない、モチベーションが上がらない状態になってしまった」のだという。
「ほとんど練習もしていなくて、普通の生活をしていたら影が薄くなっちゃって。スーパーとかコンビニの自動ドアが反応しないくらい影が薄くなってしまいました。これではいけないと思い試合をしようと思いました」と、変わった復帰の理由を語り、「体重は増えなかったんですがスタミナ、筋力か落ちてしまったので、今かなり追い込んでいます。相手が里見選手と聞いた瞬間、若いのが来た、練習しないといけないとモチベーションが上がりましたね。ここから上が見えて来る、タイトルを見据えてできる相手だと思います」と、相手が里見となったことでやる気になった。
里見も「試合を見ているとインパクトがある選手。同世代の中では全部において頭ひとつ飛び抜けないといけないと思っているので、勝ちに行く試合ではなく倒されてもいいので倒しに行く。絶対に盛り上げていきたい」と、横山を踏み台にして上を目指すと言い放った。
そして、里見は「実力ならライト級トップクラスの試合になると思います」と意気込み、横山は「薄くなった影を取り戻す」と誓った。