2023年10月1日(日)愛知県・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)にて開催された『RIZIN LANDMARK.6』。
第8試合の58.0kg契約5分3Rでヒロヤ(トライフォース赤坂)に判定2-1で勝利した中村優作(TEAM FAUST)が試合後インタビューに答えた。
「思ったよりほんまに強かったです。普通に強かったです。組みのケージ際の回し方とかが普通に上手かったですね。僕、あまり回されることないんですけれど、けっこう回されて寝かされたので上手いなって思って」と、ヒロヤが予想よりも強かったと振り返る。
ヒロヤが攻勢になるたびに大歓声が巻き起こったことには「完全アウェーやなと思いました(笑)」と苦笑した。
負けになってもおかしくないとの意見があることについては「そう言われても仕方がないのかなと思います」とし、自身の勝利ポイントには「ダウンを取ったことと、最後も終わる寸前まで1回行ったこと。でもやっぱりダメージですね。ダメージは僕の方が与えていたんちゃうかなっていうので、RIZINはダメージ判定なので。そこだけかなって」とダメージをあげた。
「漬けられている時間が長かったので、正直僕も分からんかったんですけれど、まあ、神様が僕に味方をしてくれたってことで」と苦笑。
ヒロヤの右をもらって倒れた場面については「あれはちょっとつまづいただけで効いてはいないです。コケてもうたって感じで」と効いてダウンしたのではないとし、「やっぱり昔のような動きは出来てないのかなって思っています」との自己評価。
ヒロヤへのアドバイスを求められると「凄い気持ちも強くて組み技もほんまにしっかり練習してるんやなって感じて。あとは打撃がもうちょっと出来るようになったら、ほんまに上に行くんちゃうかなってところと、フィニッシュにつながるような狙ってくるというのがあまりなかったかなと思いますね。首を獲りに来ていたんですけれど、もうちょい精度が上がればってところかな」と、フィニッシュされる怖さを感じなかったという。
「体力を削られているなって感じではあったんですけれど、これで試合を終わらせられるって危機感はあまりなかった感じはありますね。打撃も別にそんなに怖さがなくて。そこをもっと磨いたらもっと驚異的な、もっと簡単にタックル行けたりとかいうのはあるんかな。僕はずっとタックルに合わせてヒザを狙っていて、何発か入れたんですけれど、そこのタイミングをずらされるともっと嫌やったなというのがあるし」と話した。
今後については「とりあえず2週間前から風邪が治らなくて。とりあえず風邪を治させてください(笑)」とまずは風邪を治すことをあげ、「もちろん来年フライ級のグランプリがあるかもしれんって言われていて、そこに入れるんだったら嬉しいですし、選ばれたんだったらそれの優勝に向けて一生懸命に練習して勝っていくだけかなって感じです」と、フライ級グランプリが開催されれば優勝を目指したいと語った。
試合後の会見の一問一答全文は以下の通りだ。
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中村優作、勝因は「ダウン取ったことと、最後終わる寸前まで1回行ったということと。ダメージ」
──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「いや、あの……。思ったよりホンマに強かったです。普通に強かったです」
──具体的にどんなところがイメージよりも強かったのでしょうか。
「組みのケージ際の回し方とかが、普通に上手かったですね、僕あまり回されることないのですけど結構回されて寝かされたので“あ、上手い”と」
──同じ関西出身でしたが、ヒロヤ選手が何かすると歓声が沸いていました。どのように受け止めていましたか。
「“完全アウェーやな”と思いました」
──試合前に宣言した「シャチホコ切り」(スプロール)という必殺技は……。
「いや。思ったより相手が上手くて(テイクダウンを)切りきれませんでした」
──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。
「とりあえず2週間くらい前から風邪が治らなくて、いったんちょっと風邪を治させてください」
──今回の判定、負けなんじゃないかと思ったのですが。
「まあ……、そう言われても仕方ないのかなと思います」
──どこに勝因があったとご自身では考えていますか。
「ダウン取ったことと、最後終わる寸前まで1回行ったということと。まあでもダメージっスね、やっぱり。ダメージは僕の方が与えていたのちゃうかなと。RIZINはダメージ判定なので、そこだけかな? という感じです」
──それで勝てると思っていましたか。取られたかな、とは? トータルドミネーションの印象は向こうだったと思います。
「漬けられている時間は長かったので、正直僕も分からなかったんですけど、まあ神様が僕に味方したということで(笑)」
──右で奪ったダウンは優作選手らしい、すごくいいダウンだったと思いますけど、体が浮いて、左に回りながらヒロヤ選手の右をもらって倒れた場面があったじゃないですか。
「あれはつまづいただけで、効いてはいないです。“あ、コケてもうた”という感じで。特に何もないです」
──見た目はダウンを喫したかなというような印象でした。
「ホンマですか? “ああコケてもうた”くらいの感じで、別に効いてはいないです」
──じゃあ、姿勢が立ち気味だったのはどうでしょうか。
「そうですね、やっぱり昔のような動きはできてないんかな? と思うてます」
──一番最初に右を入れてクッと引いたところはカッコよかったなと思いました。
「ありがとうございます」
──RIZINの大舞台で2戦目のヒロヤ選手を相手に、キャリアで勝っているという、そういう部分の差も大きかったと思います。ヒロヤ選手がファイターとして成長するためにベテランから言葉をかけるとしたら?
「すごい気持ちも強くて、組み技もホンマまにしっかり、ホンマに練習していると感じて、あとは打撃もうちょっとできるようになったら上に行くんちゃうかな? というのと、フィニッシュに繋がるような、狙ってくるというのがあまりなかったかなとは思いますね。首は獲りにきていたんですけど、もうちょい精度が上がれば、というところかなって」
──試合をしていて、攻められるけれどもフィニッシュに近づいている感覚はなかったということですか。
「体力をずっと削られているなという感じではあったんですけど、これで試合を終わらされるみたいな危機感というのはあまりなかった感じはありますね。打撃も別にそんなに怖さはあんまりなくて。そこなんかもうちょっと磨いたらもっと驚異的な、簡単にもっとタックル行けたりとかいうのはあるのかな。僕はずっとタックルに合わせてヒザを狙って何発か入れましたけど、そこのタイミングをずらされたらもっと嫌だったなというのもありますし」
──RIZINフライ級で上を目指す中でトーナメント開催の噂もありますが、どんなビジョンで戦っていきたいですか。
「ビジョンですか? うーん。もちろん来年あるかもしれんと言われるグランプリに入れるんだったら嬉しいですし、選ばれたんだったらそれの優勝に向けて一生懸命練習して勝っていくだけかなという感じです」