派手なジャケットで登場した“絶好調”の高橋(右)、中島も“絶好調”だとした
2023年9月29日(金)東京・後楽園ホール『Krush.153』の前日計量が、28日(木)都内にて13:00より行われた。
メインイベント(第10試合)のKrushスーパー・フェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・中島千博(POWER OF DREAM)は59.95kg、挑戦者・髙橋直輝(若獅子会館)は59.8kgで計量をパス。
続いて行われた調印式を終え、派手なジャケットで登場した高橋は「一番目立って真っ赤に燃える太陽みたいになってやろうかと思います」と挨拶。中島は「とても素敵なジャケットですが、輝かせないように僕が勝ちます」と輝くのはジャケットだけだとする。
高橋が「楽しんでやったら僕のスタイルになる。楽しめればいいかなと思います」と言えば、中島は「理想はKO勝ち。高橋くんワールドに引き込まれたとしても楽しめると思うので、引き込まれてどう戦うかも練習なので僕も楽しみたいと思います」と、あえて高橋のペースに合わせるかもしれないという。
対策については、高橋は「言うと答えになるので言えませんが、追求するなら間の作り方ってイメージですかね」と間合いがカギだと答え、中島は「高橋くんの独特な動きに惑わされない、自分のスタイルを貫く。パンチと蹴りをどうやって当てていくか。今まで戦って来た人と違うので僕の戦い方も違います」と、高橋独特の動きを対策済みのようだ。
試合中に横を向く奇妙な動きに関して高橋は「試合中やってみたら面白そうと思ってやってみました。でも、ちょっと危ないですね」と今回はやるかどうか分からないとしたが、中島は「やられても何も考えないようにします。そのまま貫きます」とやってもやらなくても気にしないと答えた。
高橋がベルトを見て「めっちゃ欲しいって感じです。ほんまにカッコいいです」とベルトへの欲を隠さなければ、中島は「王者だしメインで戦うのはもちろんですが、そこに捉われず自分を出そうと思います」とベルトやメインイベントに捉われないようにしたいと対照的。
両者ともタイトルマッチ前日とは思えないリラックスぶり。宮田充Krushプロデューサーは「60kgはKrushの歴史の太い柱を作ってきた階級なので、石川にとっても思い入れの強い頑張っても届かなかったベルトだし、いいタイトルマッチになると思う」とKrushの歴史が刻み込まれているスーパー・フェザー級に新たな歴史が刻まれるタイトルマッチになるのではと期待をかける。
かつてこのベルトを目指していた石川直生Krushエヴァンジェリストも「僕たちが戦っていた10年前。当時はKrushのベルトに日本立ち技格闘技の価値が全部詰まっているベルトでした。2人が昔と変わらぬ価値のあるメインを見せてくれることを期待しています」と期待を寄せた。
そして高橋は「明日はしっかり楽しんで、みんなに元気と笑いをもたらせる王者になりたい」と意気込み、中島は「明日はしっかりやってきたことを全部出して、負けないでまたこのベルトを巻くようにしたいです」と絶対防衛を誓った。