ダブルメイン第2試合、大会のトリを務めるのは王者・鈴木vs挑戦者・左右田のタイトルマッチ
2019年8月31日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.104』の全対戦カード&試合順が発表された。
今大会はダブルメインイベントとなり、ダブルメインの第1試合は初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメントの決勝戦、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)vs RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)。
ベルトを懸けての友情対決、K-Jee(左)vsRUI
1月大会から開幕したトーナメントがいよいよ決勝戦を迎える。 K-Jeeは1回戦で初代蹴拳ライトヘビー級王者・工藤勇樹を2R1分13秒、飛びヒザ蹴りでTKO撃破。5月の準決勝では杉本仁を2R1分24秒、右フックで倒して連続KOで決勝進出を決めた。RUIは2月の1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がっている。
この両者、元々は同じ福岡のジムに所属しており、「学校一緒、バイト一緒、ジムも一緒」(K-Jee)、「あとは遊ぶ時も飲みも一緒でした」(RUI)というほどの親友で10年来の付き合いがある。しかしRUIは「これは試合だし、タイトルマッチなのでプロとして切り替えて戦います」、K-Jeeは「見ている皆さんの前で気持ちのいいKOを見せたいと思います」との決意を語っている。
ダブルメイン第2試合はK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者・鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)が、挑戦者に左右田泰臣(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)を迎えての初防衛戦。
鈴木はアマチュアで無敗を誇り、2016年12月にプロデビュー。2019年1月、必殺の左ストレート&左ミドルで松下大紀をKOして、7勝(4KO)2敗1分の戦績で王座に就いた。
左右田はK-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント準優勝の実績を持ち、2014年11月のK-1初参戦から常にトップ戦線で活躍。戦績は鈴木をはるかに上回る26勝(9KO) 8敗。KRUSH王座には2017年8月に挑戦しているが、この時は当時の王者・中澤純に判定2-1で敗れて王座奪取に失敗している。
初防衛戦にして最強の挑戦者を迎え撃つ鈴木は「何が何でも勝って上に行かせてもらいます」、左右田は「前回が本気でなかったわけではありませんが、本気でしっかりと獲りにいきたいと思います」と、それぞれ意気込みを語っている。
KANAを破ったノットソン(左)に壽美が挑む
ダブルメイン前の第7試合には、女子-52kg級契約3分3R・延長1R、ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/Allstars training center)vs壽美(NEXT LEVEL渋谷)。
ノットソンは豊富なアマチュア経験を持ち、IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)の世界女子フライ級王座を獲得。プロ戦績は28勝(9KO) 4敗。2018年11月3日のK-1に初来日し、KANAと対戦したが3Rにダウンを奪われて判定負け。しかし、試合後にダウン裁定はアクシデントによるものだと主張してKANAとの再戦をアピール。再戦は2019年3月に実現し、今度はノットソンが判定勝ちでリベンジに成功した。クールビューティーなルックスから“北欧のムエタイ美女”と呼ばれる。
一躍K-1女子部の頂点に君臨したノットソンに挑む壽美は、2016年8月にプロデビュー。『J-GIRLS』で活躍した後、2017年10月の『KHAOS』に参戦し、サウスポーから繰り出す左ストレートと左ミドルでテキサス・アユミをKO。KHAOSでの2戦目もRINAに勝利し、2018年10月のKRUSHではワン・ジンロンとの国際戦にも勝利。今年4月にはフランスへ遠征し、オランダ人選手を撃破した。戦績は6勝(2KO) 2敗。
普段はアパレル関係の仕事と、実家のそば屋でそばを茹でて盛り付けて提供しているという“戦うそばガール”だ。「私が勝つのが難しいと思う人が多いでしょうが、いい意味で私はその予想を壊したいと思います」と、番狂わせ勝利を狙う。
金子(左)がK-1王座を目指して復帰、林三兄弟の三男・勇汰と対戦する
さらに第6試合では、スーパー・バンタム級3分3R・延長1Rで、第3代K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王者・金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs林勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)。
プロ8戦無敗・元KRUSHバンタム級王者(階級を上げたため返上)の金子は、K-1初参戦となった3月の『K'FESTA.2』で玖村修平(トーナメント第3位)との激闘を制すも右手の骨折によりそのトーナメントに出場できなかった。
対する林は、トーナメントのリザーブファイトで小倉尚也を左フックで2度ダウンさせて初回KO勝ちするも、本戦繰り上げ出場のチャンスは巡って来ず。出場候補とリザーバーによる「スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」“番外編”の一戦となる。
第5試合には朝久泰央(朝久道場) vs横山朋哉(リーブルロア)のスーパーフェザー級の今後を占う一戦、第4試合では“話題の男”堀井翼を6月大会で破った瑠久(K-1 GYM横浜infinity) が松岡翔大(ISHITSUNA MMA)と対戦する。
8・31『K-1 KRUSH FIGHT.104』の全対戦カード&試合順