笑顔でガッツポーズの那須川天心は「よっしゃーっ!」と気合いを入れる
2023年9月18日(月・祝)東京・有明アリーナ『PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 5』の前日計量が、17日(日)都内にて行われた。
57.79kg契約8回戦で対戦する、那須川天心(帝拳ジム)は55.7kg、メキシコバンタム級王者ルイス・グスマンは55.4kgでそれぞれ計量をパス。
笑みを浮かべながら体重計に乗った那須川は、計量パスを告げられるとその笑顔のまま力強いガッツポーズ。続いて「よっしゃあーっ!」と気合いの雄叫びでガッツポーズを繰り返した。
今回は新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、選手の囲み取材は無しとなって那須川はコメントせず計量会場を後にした。代わって、天心の父である那須川弘幸TEPPEN GYM会長が記者からの質問に答えた。
「いいコンディションだと思います。スパーリングも見たし、下にしっかり根を張っていて一発一発パンチが重くなっていました。ステップも順応してきていますね。キックボクシングとは違うスタイルの。スピードのあるステップではなく、落ち着いて相手が見えてショートのパンチで当てるという。キックボクシング時代とはまるで違います。もう1戦目でそれはある程度身体に入っているので、2戦目はさらに進化したものになると思います。彼は順応力があるから、やればやるほど強くなる」と、いい状態を作れたとする。
「デビュー戦とは明らかに違います。前はボクシング用に作り変えてそこで戦ってみた、という感じなので。別に倒しに行くスタイルは作っていなかった」とし、今回はKOが期待できそうかとの質問には「期待した方がいいんじゃないですかね。当たってグラつけばそのまま一気に行っちゃうでしょう」と、“期待した方がいい”との言葉が飛び出た。
「僕にも(KOすると)言ってますから。久しぶりですよ。2年ぶりくらいかな。それにもう倒さないとダメでしょう。求められているものを形にする選手なので、やってくれると思います」
弘幸会長が「どうだ、大丈夫か」と天心に聞いたところ「全然大丈夫だよ」との答えが返ってきたという。しかし弘幸会長は「ちょっと減量が厳しかったのかな。久しぶりに減量した姿を見るとなんかつらそうだったなというのがあります。でも、今までで一番いいと言っていました。毎回言うんですけれど(笑)。下半身が細くなって、上半身がそのぶん大きくなっていましたね。今回は水抜きを2日に分けてやったと言っていたけれど、それがどう出るか」と、減量直後は減量の厳しさを感じさせたようだ。
「でも、ファイトスタイルを見る限り問題ない。相手のパンチを喰らうことはないと思います。スパーを見ましたが不安はない。間違いなくもらうことはないと思います」と見る弘幸会長。ずばり、何ラウンドまでに倒せると思うかとの質問には「3Rかな。僕はそれくらいだと思います。効かせるパンチが入ればそこで畳みかけるでしょう」と、3RでのKO勝利を予想した。