MMA
レポート

【UFC】元K-1ノットソンがオクタゴンデビュー戦で最大6P差の圧勝! MMA7戦全勝に

2023/09/17 08:09
 2023年9月16日(日本時間17日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて「ノーチェUFC」(「UFC Fight Night: Grasso vs. Shevchenko 2」(U-NEXT配信)が開催された。  第1試合の女子ストロー級には、K-1で活躍したヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)がオクタゴンデビュー戦に臨んだ。  ムエタイベースのノットソンは、2018年11月のK-1デビュー戦以降KANAと3戦しており、初戦に判定負けを喫すると、2019年3月の『K'FESTA.2』では判定3-0で勝利。同年12月の初代女子フライ級王座決定トーナメント決勝ではKANAに延長スプリット判定で惜しくも敗れた。また同年8月には『Krush』にも参戦し、壽美に判定勝ちしているストライカーだ。メキシコではアマチュアムエタイで金メダルも獲得している。  アレクサンダー・グスタフソン、ハムザト・チマエフを始め、スウェーデンを代表する有名ファイターが数多く所属する名門ジム、オールスターズ・トレーニング・センターに所属するノットソンは、K-1後はコロナ禍の影響も受け、MMAへ転向。『ROAD TO UFC』や、『デイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ』(DWCS)での勝利を経て、現在プロMMA戦績は6戦全勝となっている。  今回スクランブル参戦でのデビューを予定していたが、さらに対戦相手が欠場し、ボクシングからMMAに転向したマーニック・マン(6勝1敗)とストロー級で対戦する ▼女子ストロー級 5分3R〇ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)7勝0敗(UFC1勝0敗)115.5lbs/52.39kg[判定3-0] ※30-24,30-25,30-27×マーニック・マン(米国)6勝2敗(UFC0勝1敗)115lbs/52.16kg  1R、オーソドックス構えのノットソンに、サウスポー構えのマンは右ローから。かわしたノットソンは前蹴りから鋭いワンツー! さらに首相撲から力強く崩してヒザ蹴り。下から片足を手繰ろうとするマンにさらにヒザ蹴りを叩き込む。  圧力をかけて右ミドル、左ヒザ、左ミドルで金網に詰めたノットソンは、マンの強引な首投げを潰して上に。ハーフから左で脇差し細かくパウンド。パスガード。サイド、マウントとしっかりポジションを奪い、下から抱きつくマンにヒジ! マンは前に乗り気味のノットソンにブリッジで凌ぐ。  2R、右インロー、ミドルを蹴るノットソンにシングルレッグで押し込むマン。ノットソンは右で差し上げ、体を入れ替えると、金網に詰めて左ヒザ、左ストレート! さらにワンツー、ハイキックまで繋げる。前蹴りを腹に効かせて、押し込み右ヒザを突くノットソンは左で差して押し込み、離れてもワンツー、左前蹴りを今度は高い打点でアゴもとに当てる。  組んでも左で差して小内刈でテイクダウンを奪うノットソンは、すぐにマウントを奪いパウンドを連打するが、マンはホーンに救われる。  3R、左サイドキックから入るノットソン。マンのバックフィストをかわしてお返しのバックフィスト。金網に詰めて、マンの打ち返しをかわしながらワンツー、さらに右のテンカオ! ヒザを突いて組んで小外がけでテイクダウンを奪うノットソンは、ハーフから右で枕に巻いて左でパウンド。ボディ、左ヒジと丁寧に削ってパスガード。マウントも、マンも亀から立ち上がり。それを大外気味に再び寝かせたノットソンは、ハーフからパウンドを打ち込み、右ヒジも。耐えるマンが亀になった際でリアネイキドチョークに入ったところでホーンが鳴った。  判定は最大6P差の大差の3-0(30-24,30-25,30-27)でノットソンが、UFCデビュー戦で勝利。勝者コールに両手を合わせてムエタイ流に回って勝ち名乗りを受けた。  ケージの中でノットソンは、「とても最高。DWCSに出場して(契約できず)家に帰ってるところで、UFCファイターとしてラスベガスに戻って来れて、本当に最高。私は彼女をフィニッシュできるって分かっていたけれど、そのことをプレッシャーとして自分に課し過ぎてた。フィニッシュできなかったことは言い訳しない。レスリングゲームでちょっと疲れてしまったの」と語り、インタビュアーのダニエル・コーミエーは「30-24はドミナントだったよ」と圧勝を称えた。  MMA転向2年で世界最高峰の舞台に駆け上がったノットソンは、今後ストロー級でどんな活躍を見せるか。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント