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【KNOCK OUT】重森陽太と乙津陸の王者たちが初のOFGマッチでムエタイを迎え撃つ「タワンチャイのような動きができれば」(重森)「一撃失神KOを狙いたい」(乙津)

2023/09/12 03:09
 2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.5』の記者会見が、9月11日(月)都内にて行われた。  今大会は本戦全試合オープンフィンガーグローブ着用のREDルール(ヒジ打ちあり、首相撲からの攻撃無制限)、KOボーナスあり(30万円、メインイベントのみ100万円)で実施される。  スーパーファイトのKNOCK OUT OFG-RED -61.0kg契約3分3R延長1Rで、重森陽太(Eight Weapons)とルンペット・センチャイジム(タイ/センチャイムエタイジム)が対戦。  重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレック・ルークカムイから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。その後は所属をEight Weaponsに変えて8月のKNOCK OUTに参戦したが、バットマンに判定負けを喫した。  対するルンペットはセンチャイムエタイジムのセンチャイ会長がイチオシするトレーナー兼選手で山口代表の元に何度も試合の相談があったところ今回の参戦が決定。元ルンピニースタジアム認定ミニフライ&フライ級王者の肩書きを持ち、2013年11月のルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチで一戸総太に勝利している。「首相撲がむちゃくちゃ強かった印象があります」と山口代表。  重森は「KNOCK OUTの体制が変わり、一発目ということでここで一発を大きく当ててムエタイを日本で人気の競技にする火付け役になれるように頑張りたいと思います」と意気込み。ルンペットの印象は「足が長い」と評し、「今二連敗していて、今はスランプだと思ったらスッキリしました。初心に返って今まで通り、しっかりキックボクサーとしてやっていきます。今までお金を切り離していたのですが、今後は金を稼げる選手になりたいと思っていて、今回KOボーナスが出るのでしっかり獲りにいきます」と意識が変わったという。  OFGを着用することには「トレーナーにOFGの話をしたら『お前、不利だぞ』と。パンチがある選手が有利だと思うのですが、そこまで心配してなくてむしろワクワクしています。ONEのタワンチャイ選手のような動きができれば。日本で稼げる選手になりたいと思います」と、不安よりもワクワクの方が大きいとした。  対するルンペットは「100%の力を出し切ります」と久しぶりの日本での試合に張り切り、「相手は凄く蹴りが強くて普通の選手じゃないので、これまでの経験を活かしてベストを尽くしたいと思います」と重森を強敵と認識している様子。「OFGは普通のグローブよりも硬いので危険ですが、自分の経験やテクニックを活かして、さらにガードの面で注意して戦いたいと思います」とムエタイの経験を活かしてOFGマッチに臨むと話した。  スーパーファイトのKNOCK OUT OFG-REDバンタム級3分3R延長1Rでは、乙津陸(クロスポイント大泉)とサンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM)が対戦。  乙津は2021年10月にプロデビュー。2022年6月には新宿FACE大会のメインイベントを務め、NJKFフライ級1位の谷津晴之を試合終了直前にKOしてみせ、10月には酒井柚樹と大熱戦を展開。12月には第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦に臨んだが、心直に判定で敗れてプロ初黒星。4月大会で再起戦を行い、優心に完勝を収めた。2023年6月、バンタム級に階級を上げてMASA BRAVELYをKO撃破。8月のKNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦では心直にリベンジして初戴冠を果たした。戦績は9勝(4KO)1敗。  サンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者。TEPPEN GYMでトレーナーを務めつつ、大﨑一貴、大崎孔稀、石井一成、白幡裕星ら日本の軽量級トップ選手と対戦してきた。2023年6月にはシュートボクシングで佐藤執斗とOFGマッチで再戦したが、KOで敗れている。  乙津は「11月に出る予定ではありませんでしたが、OFGの試合の話を聞いてめちゃやりたいと思って受けました。チャンピオンとして初めての試合なので、絶対に落とすことなくKOしてしっかり賞金をいただこうと思います」と、自らOFGマッチに名乗りをあげたという。 「グローブとは違っていつもと違う刺激があり、ワクワクしながらやっています。初めて試合をするのでどういう感じになるかは分かりませんが、一撃失神KOを狙いたいと思います。ボクシングの練習でハンドスピードが上がっていて、ボクシンググローブよりも小さいのでスピード、威力が上がると思いますが、まだ対策はしていないです」と、得意のパンチがさらに活きるのではと予想。  サンチャイについては「初めてのタイ人で元ラジャダムナン王者ということで、ムエタイは凄く上手だろうなと思います」と評した。  対するサンチャイは「自分もこの試合に対して自信がありますし、対戦相手は自分にとって不足のない相手だと思います」とし、「とても素晴らしいいい選手なので、きちんとガードを固めて試合に臨みたいと思います」と油断はない。 「自分は1度OFGで試合をしたことがあり、今回2度目になります。普通のグローブよりも痛みがあるので、警戒したいと思います」と、前回の反省点を活かしたいと話す。  また、乙津にはタイトルマッチで1勝1敗の心直が、前日のK-1でKrush王者の池田幸司にKO負けしたことについての感想を聞かれると「俺がチャンピオンなのでそれはしょうがないのかなと。そのうちやることもあると思うので、それはさておき、という感じです」と、KNOCK OUT王者として自分が池田と戦う日が来るかもしれないと語った。
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