2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.5』の記者会見が、9月11日(月)都内にて行われた。
今大会は本戦全試合オープンフィンガーグローブ着用のREDルール(ヒジ打ちあり、首相撲からの攻撃無制限)、KOボーナスあり(30万円、メインイベントのみ100万円)で実施される。
そのメインイベントは小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)のスーパーファイトKNOCK OUT OFG-REDフェザー級3分3R延長1R。
対戦相手は「難航している」と山口元気KNOCK OUT代表。「ウィラサクレック会長に探してもらっているんですが、この間のONEでの試合がタイで衝撃的で、ロンナチャイにも勝っているので『ビビってるから』とウィラサクレック会長に言われました。そういう警戒されている状況で探してもらっています。ただ100万円のKOボーナスが出るので、出てきてくれるんじゃないかなと思っています」と、ムエタイの強豪を予定しているとのこと。
今日が誕生日だという小笠原は「今日で28歳になりました。新しいルールで僕をメインに使ってくれるので、クロスポイントの後輩やキックボクシングで夢見ている子たちに、大きい舞台を見せられるところまで持っていけるような試合をしていきたいと思うので、11月5日は自分の仕事をしようと思います」と挨拶。
8月25日の『ONE Friday Fights 30』(タイ・ルンピニースタジアム)でヨッドウィッタヤをわずか31秒でKOし、衝撃ONEデビューを飾った試合について「あのグローブの小ささもあったのかなというのがあります。30秒しかやってないので攻撃をもらった時の衝撃も未知数なところがあるけれど、僕のスピードや持っているパワーがあのグローブでさらに発揮されるのかなと。KNOCK OUTも世界に出ていくべき中で、世界標準のルールにKNOCK OUTも統一するというのは、世界とKNOCK OUTの舞台を比べやすくなるので面白くなってくるのでは」とした。
「ラウンド数とかグローブで競技性は変わって来ると思っていて。ギャンブルも絡んでくるタイのベルトを獲るのは日本人では難しいですが、グローブとラウンド数が変わるのは勝敗が大きく左右される部分だと思う。ムエタイでトップを取っていたタイ人選手に僕ら海外の選手が勝ちをとりやすくなるので、強さが変わってくると思います」と、OFGでのムエタイではタイ人は最強ではないとの見解。
OFGになることでより過激な見られ方をする可能性もあるのでは、と聞かれると「過激さは増しますが、非日常ではないですけれど一般の人が出来ないことを僕たちプロはやって、ある意味競技だけじゃなくエンターテインメントで魅せる部分もあるので、その過激さも含めてお客さんに楽しんでもらえたら」と、プロだからこそという一面もあるとした。
ウィラサクレック会長からの刺客となると、2022年12月のチャーパヤック戦(ウィラサクレック会長が「小笠原瑛作が苦手なタイプを連れてくる」と招聘、ダウンを奪われながらも3Rに逆転TKO勝ちした)が思い出されるが、「小笠原瑛作も28歳になって大人になっているので、そこはウィラサクレック会長に負けないぞって気持ちでいます」と、今度こそ乗り越えてみせると意気込む。
OFGならではの技や戦い方は「普通のグローブとOFGでは、ファイトスタイルとかは自分の中で練習の段階から変えてやっています」という。
KOボーナス100万円がかかっていることには「メインだけ100万円を用意してもらっているのは僕への期待度もあるので、そこを獲りに行くぞって気持ちと、背負っているいいプレッシャーを感じながら100万円を獲りに行きたい」とし、100万円にふさわしい試合をするつもりかと聞かれると「もちろん」と答えた。
今回の相手はタイ人選手になることが濃厚だが、「自信もあるし、ヒジ無しでもいいと思っている部分があるので、日本の選手が絡むのは面白いと思うので他団体の王者と僕が絡むこともやっていきたいです」と、他団体選手との日本人対決も視野に入れている。
また、誕生日から1年の誓いについては「キックボクシングをやってきて負けることもあったし、天才じゃないので順調じゃない。28歳になって脂がのってる自信があるので、後輩たちに夢を見させてあげられる舞台にKNOCK OUTを持っていきたいと思っています」と、KNOCK OUTをさらに大きくしていきたいと語った。