ムエタイ
ニュース

【ONE】日本から大田拓真と鈴木真治が参戦、コンペットやシッティチャイも出場する豪華メンバーに=9・8『Friday Fights 32』

2023/09/07 16:09
【ONE】日本から大田拓真と鈴木真治が参戦、コンペットやシッティチャイも出場する豪華メンバーに=9・8『Friday Fights 32』

大田拓真(左)と鈴木真治が初参戦

 2023年9月8日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 32』の全対戦カードが決定した。

 今大会には日本人選手が2名登場。まず第5試合で大田拓真 (新興ムエタイジム)がジェルテ・ブロマート(ベルギー)と対戦する。


 大田はジュニアキックを経て2015年4月にプロデビュー。2019年にS1ジャパントーナメントを制し、RISE、KNOCK OUTにも参戦。2022年5月にはKrushに参戦し、蹴りのテクニックを駆使して佑典から判定2-0で勝利を収めた。前戦は6月の新日本キックで同団体のフェザー級王者・瀬戸口勝也に判定勝ち。元WBCムエタイ日本統一フェザー級王者。

 ブロマートは2023年2月の『ONE Friday Fights 5』で初参戦すると、ティーヤイに初回TKO負け。5月の『ONE Friday Fights 17』の再登場では中国のリー・グオジェンに2RでKO勝ちしたが、7月の『ONE Friday Fights 26』ではゴンチャイに判定負けしている。

 第6試合では鈴木真治(フジマキック)がスーブラック・トー・プラン49(タイ)と対戦。


 鈴木は2005年にプロデビューし、40戦以上のキャリアを持つベテラン選手。様々な団体に出場してトップ選手と拳を交え、2018年11月に開催されたシュートボクシング世界トーナメントS-cupでは決勝進出を果たしている(決勝は棄権)。ヒジ打ちやローキックを駆使する粘り強いファイトが持ち味。2022年から2023年4月にかけて行われた「ROAD TO ONE ムエタイ」ウェルター級トーナメントで優勝した。

 スーブラックは2023年6月の『ONE Friday Fights 20』で初参戦、タンヌンウンに2RでKO勝ちすると、8月の『ONE Friday Fights 28』でもイタリアのレニー・ブラジにも3RでTKO勝ちという強豪。

 8月25日の『ONE Friday Fights 30』では小笠原瑛作、リカルド・ブラボがKO勝利、小川翔は判定負けも大激戦でボーナスを獲得している。今回も日本から参戦する2人の活躍が期待されるところだ。

 第3試合の女子ストロー級ムエタイでは、 ナタリア・ディアチコワ(ロシア)がハンナ・ブレイディ(英国)と対戦。ディアチコワはムエタイのアマチュア世界大会IFMA世界選手権で2009年に銀メダル(-54kg)、2012年に金メダル(-57kg)を獲得。2013年にはワールドコンバットゲームズのムエタイ種目で銀メダル(-54kg)。プロでは2012年にWPMF世界バンタム級王座、2014年にはWMC世界同級王座を獲得している。ONEには2023年4月の『ONE Friday Fights 13』から参戦し、ドークマイパーに初回KO勝ち、6月の『ONE Friday Fights 19』でもレナ・ノッカーに初回KO勝ちしている。戦績は27勝(4KO)4敗で現在3連勝中。

 メインイベントでは、ストロー級ムエタイでコンペット・フェアテックス(タイ)がゴンチャイ・チャナイドンムラン(タイ)と対戦。


 コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型。2022年9月、K-1に初参戦して玖村将史を判定に破り、日本でもその名が知られるようになった。

 ONE初参戦となった2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』のメインイベントではプラジャンチャイに判定負け、3月のK-1では金子晃大に判定負けと連敗を喫するも、6月の『ONE FRIDAY FIGHTS 23』では中国人選手に判定勝ちしている。戦績は84勝(12KO)18敗3分。

 対するゴンチャイは2020年1月ラジャダムナンスタジアム認定115ポンド(スーパーフライ級)王座を獲得(vsペットスパン戦、判定勝ち)、また同年9月には「ヨードムエ・ワンソンチャイ」122ポンド王座も獲得(vsペットパノム戦、判定勝ち)、9月4日(日)にはオートーコースタジアム興行「ムエディーヴィーティータイ+ジットムアンノン」メインイベントでベテランのアピワットと同興行フェザー級王座戦を戦い判定勝ち。ワンソンチャイ系・ジットムアンノン系を代表するトップ選手。2022年10月には福田海斗に判定勝ちしている。『ONE FRIDAY FIGHTS』には2023年2月から4度参戦し、4戦全勝(1KO)だ。


 セミファイナルにはシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)が登場し、モハマド・シアサラニ(イラン)との対戦を迎える。

 シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。ジャバル・アスケロフ、アンディ・サワー、ソーグロー・ ペッティンディーアカデミー、エンリコ・ケールなど、数々の世界トップクラスのストライカーを倒したシッティチャイだが、2020年7月のONE初陣ではスーパーボンに判定で敗れている。

 2021年8月には7年ぶりのムエタイルールでタイの現役トップ選手タワンチャイから判定2-1で勝利をもぎ取った。「ONEフェザー級キックボクシングワールドグランプリ」ではタイフン・オズカン、ダビッド・キリアに勝利して決勝へ進出するもチンギス・アラゾフに判定負け。その後はONEで2勝しており、『ONE FRIDAY FIGHTS』には2度目の出場となる。


 シアサラニはタイを主戦場とし、ペットモラコット、ランボー、ポンシリ、タナンチャイらとも対戦経験がある。オープンフィンガーグローブ着用のムエタイ『ムエハードコア』では5度出場して4勝1敗。『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』でも2戦している。『ONE FRIDAY FIGHTS』には2023年1月から出場し、アバターとサタンファーにも勝利して3戦全勝。前戦はオーストラリアのムエタイトーナメントに出場し、コンタイに敗れた。

 また、最年少WBCムエタイ世界王者のナビル・アナン、元ルンピニー・スタジアム王者のプラジャンバン・ソー・ジョー・ウィチーパッリューも出場する豪華な大会となる。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア