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【K-1甲子園】決勝は2試合がKO決着、-60kgは上野空大の弟・奏貴が蹴り技で魅せる、-65kgは野中大翔、-55kgは1年生の新井真惺が優勝

2023/09/03 17:09
K-1甲子園20232023年9月3日(日)東京・新宿FACE  K-1実行委員会主催のもと、9年目を迎えたK-1甲子園は、これまで数々の名勝負を生み、多くの実力者を輩出してきた。今年のK-1甲子園も東日本・西日本で予選トーナメントが行われ、上位進出者によるワンデートーナメントで高校生日本一の座が争われた。  応援サポーターにタレント・モデルの小浜桃奈、PR大使には初代Krushフライ級王者でK-1甲子園2021 -55kg王者の大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)が就任し、大会を盛り上げた。 ▼K-1甲子園 -65kgトーナメント決勝戦 3分1R×金子隆樹(大阪府立長尾高校1年)KO〇野中大翔(福岡県立玄洋高校3年)  10名で争われたトーナメントは西日本予選王者・野中と準々決勝で東日本予選王者・猪瀬尚希を下した西日本予選ベスト4・金子が決勝へ進出。  序盤は金子が勢いよく元気に攻めて行ったが、野中が左フックで迎え撃つ。金子の動きが鈍くなってきたところで野中が右フックを打ち抜いてダウンを奪う。すかさず連打で畳みかけて野中がKOで優勝を決めた。 ・野中のコメント「素直に嬉しいです。1回戦が堅くて体がきつかったのはありました。判定だと周りの方々が見て明確な差が分からないと思うので倒せて良かったです。プロの試合は地元の『大和』で2戦しています。パワーオブドリームさんにも出稽古に行かせていただいています。目標はKrush、K-1王者になって王者にふさわしい選手になりたいです。今はケーキが食べたいですね(笑)。平本蓮選手のK-1時代のファイトスタイルが好きだったのでカッコいいと思います」 [nextpage] ▼K-1甲子園 -60kgトーナメント決勝戦 3分1R〇上野奏貴(北海道恵庭北高校2年)KO×須田煌大(神奈川県立神奈川総合産業高校1年)  8名参加のトーナメント。上野は『K-1 AWARDS 2022』アマチュアMVPでプロ2戦2勝の上野空大の弟。対するはキッズ・ジュニア時代からK-1アマチュアで多数の優勝歴を誇る須田の決勝戦となった。  上野はヒザ、三日月、左ミドルと蹴りでボディを攻め、顔面前蹴りなど蹴りの大技も繰り出しつつ右ローもしっかり蹴っていく。蹴りで主導権を握った上野が須田のアゴにヒザを突き上げ、連打でダウンを奪う。そのままラッシュをかけて最後は後ろ蹴りが決まったところでレフェリーストップ。上野がKOでトーナメントを制した。 ・上野のコメント「このK-1甲子園という大きなタイトルを獲るために必死こいて毎日練習してきたので、嬉しい気持ちでいっぱいです。初戦から決勝の気持ちで戦おうと思っていたので、全試合出し切るように試合しました。決勝は自分は大技だったり蹴り技が得意なので、練習した技がそのまま出ました。所属はK-1ジム大宮ですが練習は北海道でしています。父が空手の先生で兄がK-1で2戦しています。兄と北海道を代表して盛り上げる選手になりたいです。プロで戦える身体と気持ちがまだまだなので、もっと準備して戦えるようになってからプロの舞台に上がりたいです。兄と一緒に戦うのが一番の夢です」 [nextpage] ▼K-1甲子園 -55kgトーナメント決勝戦 3分1R×永谷龍希(横浜修悠館高校2年)判定0-3〇新井真惺(大阪府立北かわち皐が丘高校1年)  16名がエントリーした激戦区では、東日本予選ベスト4の永谷と西日本予選王者の新井が決勝へ勝ち進んだ。  序盤は永谷が前へ出るが新井はジャブ、右ストレートと卓越したボクシングテクニックを見せる。ヒザ、左ハイも織り交ぜて距離を支配する新井。永谷はローに活路を求めるが新井は左右に構えを変えてのストレートを上手く当てていき、クリンチにはヒザで応戦して判定勝ちした。 ・新井のコメント「率直に嬉しいです。一番しんどかったのは3回戦。距離が潰れて殴り合いになったので、僕が対応に遅れたのがその理由です。決勝は3回戦ほど苦戦せずに普通に落ち着いて戦えてよかったです。ファイトスタイルは独自でほんまに研究して。ジムはK-1ジム心斎橋です。元々は違うジムにいたんですが移籍してずっとこのスタイルで来ています。K-1アマチュアにはキッズ時代から出ていました。  今後はKrushのベルトをプロになって獲りに行きたい。まだ完璧に自分のスタイルになったわけじゃないので、コンマの単位で調整したい。今1年で甲子園王者になったし、2年からはどうしようかなって感じで。そこは親とも相談してやっていきたい。優勝したらいろいろな人が応援してくれたのでLINEやDMを返したり、ラーメンを食べに行きたいですね。減量なかったんですが麺類は“のびる”のがアレなので(ゲンを担いで)食べなかったので麺類を食べたいです。  尊敬しているのは黒田斗真選手です。ウチのジムで世界王者でめっちゃ努力しているんですよ。ホンマに誰よりも努力しているくらい頑張っているので、その背中を見たらほんまにやらないといけないとなって。誰にも負けへんくらい練習していきたいです」
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