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【RIZIN】安保瑠輝也「KOして木村ミノルの足元に叩きつけてやる」、キックルールで挑む宇佐美正パトリック「ちょうど安保選手が嫌いなのでいっぱい殴れるなと思って」舌戦を展開

2023/09/02 23:09
 2023年9月2日(土)都内にて、「RIZIN.44 & RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」の追加対戦カード発表記者会見が行われた。  9月24日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.44』にて、RIZINキックルール70.0kg契約3分3Rで安保瑠輝也(MFL team CLUB es)vs.宇佐美正パトリック(Battle-Box)が決定。  安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはゲーオとの再戦で延長戦の末に判定勝ちして防衛に成功。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。2021年7月大会からウェルター級に階級を上げ、9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」で決勝へ進出したが、野杁正明にKOで敗れた。  2022年6月の『THE MATCH 2022』でRISEスーパーライト級王者の山田洸誓に勝利するとしばらく試合から離れていたが、今年2月の『BreakingDown』で元K-1ヘビー級ファイターのシリル・アビディと対戦し、KO勝ちすると、5月にRIZIN初参戦。ブアカーオと3R戦ってドローとなった。戦績は25勝(14KO)5敗1分。  ボクシング高校6冠の宇佐美は、MMA6勝2敗。2022年10月にRIZIN初参戦で佐々木信治を3R TKO。大晦日にRIZIN2戦目でベイノアを1R開始早々に左フックをヒットさせてKOと2連勝したが、今年4月のキム・ギョンピュ戦にてリアネイキドチョークで敗れている。  宇佐美は「安保選手とキックボクシングの試合が決まったことで。みんなは負けると思っているだろうけれど、僕は打撃にも自信があるし、そこらへんの人たちとはレベルが違うところを見せたいし、僕が代打の満塁ホームランみたいな感じで全部かっさらいたいと思う」と、同門の木村“フィリップ”ミノルの代わりに安保を倒すと自信のコメント。  それに安保は「宇佐美くんはMMAファイターで俺と立ち技のルールで戦うのは男気もあっていいなというのが正直な感想です。ただ実力差は、本人も言っているけれど周りが負けると思っている、自分もそう思っていると思うので俺が圧倒的にボコボコにしたろかなと思っています」と、キックボクシングでの実力差を見せつけると言い放つ。  質疑応答でブアカーオ戦について改めて聞かれた安保は「見てくれる人の数はK-1時代よりありましたけれど、あの試合に関しては大口を叩いて有言実行できなかった自分に対する悔しさが凄くあって。今もそれを強く思っている。だからこそもう一回見返してやりたいと思って、今ここまで作り上げてきた。今回はそれを披露出来たらなって。必ずします」と、名誉挽回の試合にしたいとする。  宇佐美に関しては「ボクシングも高校でしっかりやっていますし、空手のバックボーンもあるので、立ち技にある程度適応できるから俺との試合を受けたと思う。ただ、キックボクシングではやってきた相手が違うし、俺もK-1王者になっているし、その辺は実力差をハッキリ分からせてやろうと考えていますね」とする。  今後に関しては「木村ミノルしか見ていなかったので。試合はとりあえずこなしたいということで宇佐美くんが名乗りを上げてくれた。多分、宇佐美くんも木村も兄弟分みたいな感じで同じチームなので、宇佐美くんをしっかりKOして木村ミノルの足元に叩きつけてやろうと思いますね」と、やはり木村戦を実現させたいとの意向のようだ。  一方、キックボクシングルールでの試合を受けた理由を聞かれた宇佐美は「打撃が大好きなので。しかもちょうど安保選手が嫌いなのでいっぱい殴れるなと思って(笑)。凄く面白い試合が出来るんちゃうかなと思っています。自分のテクニックを見て欲しい。小さい頃からボクシングもキックボクシングもやってきたので。自分のセンスをまだみんなに見てもらっていないところもいっぱいあるので、しっかりここで証明して。俺を倒すと言ってるんですけれど、返り討ちにして腹で沈めてやろうかなと思っています」と不敵な笑みを浮かべる。  さらに安保と初めて会った印象を聞かれると「面と向かって喋るのは初めてですね。ただブサイクやなと」と笑う。これに安保も「俺は逆に顔を見て、コイツが宇佐美やったんやと思いましたね。Twitterで定期的に絡んでくるけれどガソリンスタンドの店員さんやと思っていたので」と反撃するが、宇佐美は「そうやって人のことをバカにすることしか出来ないので、しっかり結果を出して俺が勝つのでよろしくお願いします」と余裕の表情だ。  安保が「俺が逆にボディで沈めてやるから楽しみにしておけ」と挑発しても、「おう、やってくれ。頼む」と受け流す。  宇佐美には、安保がつまらないと揶揄したMMAの練習をすることで打撃にどういう影響があったかとの質問が飛び、「組みもやれば身体のパワーもつくし、当たり負けもしない。今回の試合を見てもらったら圧倒的に違うと思うので、それだけ見とってください。身体の強さ的にも勝てないと思いますね」と答える。  すると安保は「それについては反省があるので言っていいですか。MMAは床でゴロゴロしていておもろないって言っていて、考えを改めてみようかなと思って鈴木千裕vs.ピットブルを見たんですよ。そうしたら鈴木千裕が派手に倒したじゃないですか。MMA面白いなってつぶやいてしまったんですよ。その後に超RIZIN.2をもう一回見た時に、やっぱMMAおもんないと思いましたね、正直。結局打撃の展開で倒して会場って沸くじゃないですか。それを俺は体現できると思っているので。それをRIZINのリングでまだ見せられていないので今回は有言実行します」と、懲りない様子。  宇佐美はその発言に「やりたい、やりたい言うてるけれど多分できないと思うので、それを応援してあげてください。お願いします」と挑発を続けた。  再起戦がキックルールになったことについて聞かれた宇佐美は「昔から家族でやってきたこともそうだし、それを信じて舞台に上がるだけなので。あとは試合に向けてしっかり仕上げるだけじゃないですか。今回の試合に関しては打撃メインじゃないですか。僕のいいところだらけなのでそこを使ってしっかり使って仕留めに行きたいと思っていますね。常に打撃の練習はしていたので問題はないです。後は試合でぶっ倒すだけ、やるだけですかね。腹で落としたいと思っていますね。無様なところを見せてあげたいと思っています」と、ボディでのKO宣言。  するとすかさず安保は「お前の左ボディは分かりやすすぎるから絶対に当たらんから」と、当たらないと反撃。宇佐美は「こうやってすぐに焦って言うでしょう。落ち着いたらいいんですよ、ほんまに。とりあえず言ってるんですけれど、当日結果が出るので皆さん楽しみにしていてください」という。  安保が「左ボディに思いっきり顔面ヒザ合わせてやる」と言えば、宇佐美は「それじゃあ逆にそれ、俺がやったるわ」と返す。  舌戦を展開しながらも、試合が楽しみで仕方がないといった様子が見えた両者。RIZINならではの試合となりそうだ。
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