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【RIZIN】井上直樹と対戦の太田忍「クリアしなきゃいけない相手」、安保瑠輝也には「MMA、やってみれば面白さが分かる」

2023/09/02 19:09
 2023年9月2日(土)都内にて、「RIZIN.44 & RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」の追加対戦カード発表記者会見が行われた。  会見1部の「木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査結果・陽性報告」に続いて行われた会見2部には、安保瑠輝也、宇佐美正パトリック、太田忍、梅野源治、斎藤祐斗が出席。  10月1日(日)にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)でバンタム級で井上直樹(キルクリフFC)との対戦が決定した太田忍(パラエストラ柏)が「来年中にチャンピオンになるためにクリアしなくてはいけない相手」と語った。 ▼バンタム級(61.0kg)5分3R井上直樹(キルクリフFC)太田 忍(パラエストラ柏)  26歳の井上は、日本人最年少の19歳でUFCと契約も、フライ級戦線縮小のため1勝1敗でリリース。2020年2月からRIZIN初参戦し、トレント・ガーダム、渡部修斗、元谷友貴、石渡伸太郎、金太郎相手に5連勝。2021年大晦日のバンタム級ジャパンGP準決勝で扇久保博正に判定負けでRIZIN初黒星を喫するも、1年後の瀧澤謙太戦で一本勝ちで再起。2023年5月の前戦では、元Bellator王者のフアン・アーチュレッタに判定で敗れている。米国キルクリフFC所属となり、拠点をフロリダに移して再起戦に臨む。MMA16勝4敗。  井上は、主催者を通して「いま米国のキルクリフFCで練習しています。こちらで多くの技術を学び、一歩ずつ進んでいくために日々練習しています。そして名古屋で試合が決まり、私が育った愛知で試合できることを楽しみにしています。久しぶりの名古屋での大会なので、勝ってゆっくりして地元の美味しいものを食べて帰りたいと思います」とコメントした。  29歳の太田は、2016年リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダル、2019年ヌルスルタン世界選手権63kg級金メダル。2020年大晦日の『RIZIN.26』でMMAデビューし、所英男に2R 腕十字で一本負けも久保優太、祖根寿麻に連勝。2022年7月に元谷友貴の総合力の前に判定負けしたが、2023年4月の 『RIZIN LANDMARK 5』でレスリング時代に1勝2敗と負け越していた倉本一真に1R、右フックでKO勝ち。2023年7月の『超RIZIN.2』では、ストライカーの瀧澤謙太にもスタンドバックからのパンチ連打で瀧澤を場外逃避させ、1R TKO勝ち。MMA戦績を4勝2敗としている。  2連勝中の太田は会見で、「いろんな選手を煽ってきたんですけど、井上選手はほんとうに強い選手だと思っていてリスペクトをすごく持っています。技術面でもすごく高いですし、試合でも高いパフォーマンスを出しているので、RIZINのベルトに絡むうえで、やっぱりクリアしなきゃいけない選手だと思っていますし、逆に言ったら、井上選手をクリアすることができたら、必然的にベルトが近くなってくるかなと思っています。  しっかり当日は倒して──朝倉海選手とアーチュレッタ選手の試合次第だと思うんですけど勝った方をしっかりブッ倒して──来年中にはチャンピオンになると公言しているので、有言実行したいと思っています」と、タイトル挑戦権を得るために、負けられない一戦だとした。 同門の鶴屋怜とは「目指すところは一緒」 (C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka  また、同門の鶴屋怜と神田コウヤが、8月27日にシンガポールで行われた『ROAD TO UFC 2』に向かう姿や試合を見て、思うところがあったかと問われると、「勝った選手、負けた選手がいますけど……怜に関しては、自分でも公開していたので(言っても)いいと思うんですけど、僕と(スパーリング)やっている時に、横から人が突っ込んできちゃって、不可抗力ですけど、ほんとうに避けられない怪我をしたなかでの1カ月後のあのパフォーマンスというのは、最初(試合は)無理だろう、と思ったなかで試合まで作り上げていく姿を間近で見ていたので、若いのにすごいなと思いましたし、戦っている団体は違いますけど目指すところは一緒なので、そこまで行くためにはこの試合は絶対に落とせないので、まずは僕はRIZINでのチャンピオンを目指しているので、しっかりここで井上直樹選手を越えて、本物の強い選手をクリアしてRIZINチャンピオンまで最速で駆け上がりたいと思っています」と語っている。 [nextpage] 安保瑠輝也の「やっぱりMMAはオモんない」に、太田は「やってみれば面白さが分かるんで、ぜひ」  また、安保瑠輝也がこの日の会見で、かつてのSNSでの投稿について、「ちょっと反省あるんで言っていいですか。あの……『MMA、床でゴロゴロしてオモロない』って(投稿して)、この前、考えをあらためてみようかなって思って、鈴木千裕対ピットブル、見たんですよ。鈴木千裕、派手に倒したじゃないですか。“うわっ、ヤバ”って思って、『MMA、面白いな』ってつぶやいてしまったんですよ。ホント、素直に。で、その後に『超RIZIN.2』でしたっけ、見たときに、やっぱオモんないなって思いましたね。結局、打撃の展開で倒して会場って沸くじゃないですか。それを俺は体現できると思ってるんで、それをまだRIZINのリングで見せられてないんで絶対、有言実行します」と語ったことについて、この日、唯一のMMAの出場選手として出席した太田は、感想を求められた。  即座に安保は、「気まずいんでやめてくださいよ、ここで言わんでもいいでしょう、それ」と苦笑したが、太田は笑顔で、「別になんか、人の思うことだから、全然、自由だと思うんですけど」と肯定。安保も「いや、太田選手の試合はメッチャ、オモロいです。レスリング力がすごくて」と持ち上げた。  太田は「全然、気を遣わんでいいです。MMA、やってみれば面白さが分かるんで、ぜひ、MMAをやってみましょう」と、安保にMMAも体験することを勧めた。  実のところ安保は、来日したUFCバンタム級7位のソン・ヤドン(中国)とも交流しており、MMAファイターに敬意を示している。安保が「メッチャ、オモロい」と一目を置く太田は、「最速でチャンピオン」になるために、井上直樹戦でどんな試合を見せるか。
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