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【RIZIN】木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査結果は「陽性」。王座戦のケラモフ、朝倉未来、アーチュレッタ、扇久保、伊澤、ロペスは「陰性」

2023/09/02 15:09
 2023年9月2日(土)15時より、RIZINが会見。「『RIZIN.43』に出場した木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査結果に関する報告」を行い、木村が「陽性」だったことを榊原信行CEOが発表した。  榊原CEOは、「6月24日の前戦『RIZIN.43』北海道大会で木村選手に試合をしてもらいました。かねてから嫌疑をかけられていたこともあって、試合前から『ドーピング違反があれば受け入れられないよ』と話していて『いや、大丈夫』ということで試合をしてもらいました。検査の結果は『陽性』でした」と説明。「なんでやっちゃったのかな……。嘘をつかれた、話にならない、あっちゃいけないことというのが、正直な気持ち」と怒気を露わにした。  クレンブテロールなど「筋肉増強剤に該当する成分が複数、検査の上、確認された」(榊原CEO)木村は、前回のロクク・ダリ戦が「無効試合」に。RIZINでは罰金の上「半年間出場停止」となる。RIZIN復帰の場合は、ドーピングの陰性証明が必要となる。  木村は、会見で「正直に申し上げますと、K-1時代に禁止薬物を摂取したことはなく、K-1離脱後に(禁止薬物を)インターネットで入手し接種しました。2年、3年と試合ができないかもしれないとなったときに、モチベーションやトレーニングの質を上げるために、K-1をやめた月から使用してみて、効果を体感していました。RIZINに上がることが決まり、RIZINではドーピング検査があることを知っていて、摂取していなかったですが、体内に残っていて検出されました。ロクク・ダリ選手、大会関係者、 応援してくれるファンの方々を裏切ってしまったことを 本当に申し訳なく思っています。  減量のときに代謝を上げるために、2つの試合(2022年12月の『巌流島』での矢地祐介戦、2023年3月の『KNOCK OUT』でのクンタップ・チャロンチャイ戦)は接種していました。矢地選手、クンタップ選手にも申し訳ないと思います。僕自身反省しています。いつになるか分かりませんが、また出場できるならクリーンな身体を作って、今後は、正々堂々と格闘技に向き合いたいです」と語った。  しかし、半年間の出場停止後に安保瑠輝也との試合の可能性について回答する木村を見た榊原CEOは、「先の事なんか甘えた事言ってんじゃなく、クリーンな状態でアスリートとして同じスタートラインに立てるようになってから来い。先に安保がどうこうあり得ない。まず(禁止薬物を)抜けって。クリーンで綺麗な身体作ってから」と諭す場面も見られた。  また、榊原CEOは、旗揚げ以来タイトルマッチとグランプリに出場する選手にはドーピング検査(それ以外の試合についてはランダムに実施)を行ってきたことを明かし、これまでの検査結果について、「これまでも陽性の選手はいました。選手との守秘義務のなかでこれまでは公表してこなかった。罰金や改善が見られなかった選手には出場を取りやめましたが、ほかの団体に出てしまう。五輪競技は抜き打ち検査、そこまで徹底しないと無くならないのかもしれない」と語り、抜け道や課題はあるものの、今後のタイトルマッチやグランプリの検査結果は公表していく意向を示した。  なお、7月30日の『超RIZIN.2』タイトルマッチで行っていたドーピング検査結果も公表。ヴガール・ケラモフ、朝倉未来、伊澤星花、クレア・ロペスの4選手ともに陰性だったことも発表されている(会見後の囲み取材でフアン・アーチュレッタと扇久保博正も陰性だったと追加)。
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