王者ウィッセ(左)は3度目の防衛戦、挑戦者は棺桶作りの職人ボアペア(C)GLORY
2023年10月7日(土)ブルガリア・ブルガスアリーナ『GLORY 89』の追加対戦カードが発表された。
GLORY世界ミドル級タイトルマッチ3分5Rとして、王者ドノバン・ウィッセ(スリナム)に同級1位マイケル・ボアペア(ガーナ)が決定。
ウィッセは2016年11月にプロデビューすると連戦連勝で2018年9月からGLORYに参戦。しかし、12月の2戦目でプロ初黒星を喫した(12戦目)。その後は再び連勝の波に乗り、2021年9月にユスリ・ベルガロイをTKOに破って王座を獲得。2022年8月には初防衛に成功した。2023年2月にはシーザー・アルメイダと防衛戦を行うはずだったが、アルメイダが体重超過のためノンタイトル戦に変更となり判定勝ち。6月に最強の挑戦者と目されていたセルカン・オズカグライヤンの挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。戦績は19勝(10KO)1敗。
ボアペアはRINGS Holland Fighting Networkが主催する『Rings Gala』を主戦場とし、2022年3月には『Rings Fighting Network 2022』にてRINGSミドル級タイトルマッチを経験(ケビン・ヴァン・ヘッケレンに判定負け)。2022年8月からGLORYに参戦するも、2戦目でセルゲイ・ブラウンに判定負け。2023年3月には当時ミドル級3位のエルトゥールル・バイラックを判定で破り、6月にはウルリック・ボケメにTKO勝ち、8月にセルゲイ・ブラウンに3連勝。戦績は16勝(7KO)3敗1分。普段は棺桶作りの職人。
現在8連勝で2度の防衛に成功している安定感のあるウィッセか、3連勝の勢いに乗って挑むボアペアか。
12月に開催されるヘビー級GPの出場権を懸け、レヴィ・リガース(オランダ)とマーティン・テルプストラ(オランダ)が対戦。
2020年12月にGLORYデビューしたリガースは、3度のKO勝ちを収め、一躍トップクラスに躍り出た。2022年10月に現GLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・オサロにに判定勝ちして以来の試合となる。戦績は14勝(6KO)1敗。
身長207cmのオランダの巨人テルプストラは、昨年6月のGLORY Rivals 1で2ラウンドTKO勝ちを収め、GLORYデビューを飾った。Enfusionでは8勝6KO、Enfusion世界ヘビー級王座にも就いている。2023年8月の『GLORY 87』で行われた4人制ワンナイト予選トーナメントでは、1回戦でウク・ユルジェンダルに初回TKO負けを喫したが、今回再チャンスを得た。戦績は26勝(13KO)6敗。
ウェルター級3分3Rでは、エドゥアルド・ガフェンク(ルーマニア)とテオドール・フリストフ(ブルガリア)と対戦。
ガフェンクはルーマニアのキックボクシング団体『コロシアム・トーナメント』で活躍し、2018年に世界スーパーウェルター級王座、2019年に世界ウェルター級王座の2階級を制覇。2023年6月にGLORY初参戦を果たしたがディアグリー・カマラにTKO負けを喫した。今回が2度目の参戦。戦績は17勝(12KO)4敗。また、プロボクシングでも3戦3勝の戦績を持つ。
フリストフはSENSHI、Enfusionを経て今回がGLORY初参戦。これまでMixFight世界王座、WKFインターコンチネンタル王座、Castle Gladiator王座などを獲得している。戦績は14勝(7KO)3敗。
ライト級3分3Rでは世界ライト級7位クリス・ワン(ドイツ)とドラゴミル・ペトロフ(ブルガリア)が対戦。
ワンは2022年8月のGLORYに初参戦し、イリアス・ダラジに判定勝ち、2023年2月にはジョナサン・マエゾに判定勝ちと2連勝中。戦績は35勝(14KO)5敗1分。ペトロフはSENSHIを経て今回がGLORY初参戦。14勝(7KO)3敗の戦績を持つ。
今大会は日本ではU-NEXTにてLIVE配信される。