2023年6月26日、韓国アニャン体育館にて、『Road FC 65』が開催された。バンタム級決勝がキム・スーチョルと原口央に決まるなか、70kg級トーナメント準決勝も行われた。第9試合の勝者は第8試合でTKO勝ちしているアルトゥール・ソロヴィエフ(ロシア)と対戦する。
▼Road FC グローバル70kgトーナメント準々決勝 5分3R〇ムングントスズ・ナンディンエルデン(韓国)[1R 4分33秒 TKO] ※パウンド×キャプテン☆アフリカ(日本)
修斗環太平洋王者のキャプテン☆アフリカこ出花崇太郎は、マックス・ザ・ボディにノンタイトル戦で敗れた後、王座を賭けての再戦で判定勝ち。7月の修斗でも長田拓也に判定勝ちすると、Road FC70kgトーナメントに参戦し、一回戦でパク・ヘジンに判定勝ちで3連勝中。38歳。
36歳のモンゴルのナンディンエルデンは、MMA16勝(13KO・TKO)8敗。2023年4月にはボクシングの「TREASURE BOXING PROMOTION」に出場し、時吉樹(横浜光)を相手にバッティングによるテクニカル判定でドローとなっている。
2017年に開催されたROAD FCライト級トーナメントでは、現Bellatorのマンスール・ベルナウイに敗れベスト8。その後、現UFCランカーのラファエル・フィジエフにも1R KO負けも、2023年6月の前戦では、修斗ブラジルで活躍するフィリペ・ヘススに1R TKO勝ち。
1R、サウスポー構えのアフリカに、オーソのナンディンエルデン。アフリカは先に左インロー、ミドル。ナンディンエルデンも右ローを返すが、圧力をかけるアフリカはナンディンエルデンに金網を背負わせると、左を振ってシングルレッグに。
そこにパウンドを打ち込むナンディンエルデン。上で組んでボディロックに切り替えたアフリカは、ケージを蹴って引き込み。
クローズドガードの中に入るナンディンエルデンは、右のパウンドを顔、脇腹に連打! アフリカはナンディンエルデンの左腕をオーバーフックして腕十字へ。
すぐに腕を抜いたナンディンエルデンがパウンド連打。アフリカがクローズドを解くと、ナンディンエルデンは体を放して立ち上がる。ブレークでスタンド再開。
左前手を回して右アッパーを打ち込むナンディンエルデン。アフリカはそれを掻い潜ってダブルレッグへ。切るナンディンエルデンにアフリカは引き込み。ここも体を放し、上から蹴り。スタンド勝負を望む。
バックフィストから強引にダブルレッグに入るアフリカだが、すぐにスプロールするナンディンエルデンに、アフリカはヒップアタック。パウンドを被弾しながらフルガードに入れるが、上体が長いナンディンエルデンは左右のパウンドを届かせる。
いったん体を放し、上から足をさばいて中腰でパウンドするナンディンエルデン! アフリカが残り30秒で亀になると、頭を押えてパウンド、さらにサイドバックでパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。
ナンディンエルデンがTKO勝ち。同じく1Rでマックス・ザ・ボディをKOしたアルトゥル・ソロヴィエフとトーナメント決勝での対戦に向け、フェイスオフを行った。
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ソロヴィエフが右アッパーから左フックでマックスをTKO
▼Road FC グローバル70kgトーナメント準々決勝 5分3R〇アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)[1R 1分53秒 TKO] ※パウンド×マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
70kg級トーナメント準決勝。勝者はムングントスズ・ナンディンエルデン vs. キャプテン☆アフリカの勝者と10月の決勝で対戦する。
ロシアのソロヴィエフは29歳でMMA9勝6敗。6月の一回戦はユン・テヨンに1R KO勝ち。対するマックスは、修斗で環太平洋王者キャプテン☆アフリカとのノンタイトル戦で判定勝ちも、再戦で1Rギロチンチョークで一本負け。そこから4連勝中で、修斗で田中有に判定勝ち、菅原和政に78秒TKO勝ち後、6月の一回戦は、韓国のハン・サングォンの反則のグラウンド・ヒザを受けて続行不可能となり反則勝ちとなっている。
1R、ともにオーソドックス構え。遠間からマックスは左ハイを見せて、大きなワンツーで前に出る。バックステップでかわしたソロヴィエフに、なおも右オーバーハンドを振るマックス。ソロヴィエフの右ローに右を合わせてダウンを奪う!
すぐに立ち上がりシングルレッグから離れたソロヴィエフは左ミドル。マックスの入りに跳びヒザ! 続く右をかわしたマックスがワンツーから押し込み組んで、ケージにソロヴィエフを押し込むとアッパー、右ハイも、金網から離れるソロヴィエフ。
マックスは大きな左から右を当て、詰めるとダーティーボクシングで右アッパーを連打! 突き放すソロヴィエフは左の前蹴りを当てると前進。ケージを背負ったマックスに、ソロヴィエフが右アッパー、左フックをヒット! ダウンしたマックスが頭を抱えてうずくまると、ソロヴィエフが右のパウンド連打でレフェリーを呼び込んだ。マックスは1R TKO負け。