2023年8月18日(金)東京・後楽園ホール『RISE 171』の前日計量&記者会見が、17日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベントの第2代RISEライトヘビー級(-90kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、南原健太(極真会館)は86.8kg、コントゥアラーイ・JMボクシングジム(タイ/JM Boxinggym)は89.3kgでそれぞれ計量をパス。
続いてのタイトルマッチ調印式を終え、伊藤隆RISE代表は「久しぶりにライトヘビー級が始動するので、決着はKOであるべきだと思っています。ぜひともヘビー級らしい試合をしていただきたい」と両者に重量級らしい試合をと期待をかける。
コントゥアラーイは「RISEにまた来れて嬉しく思う。しっかり練習して追い込んできたので明日の勝利をタイへ持って帰りたい」と挨拶。
南原は「このトーナメントは南原健太のために用意されて僕が巻かなくてはならないベルトだと思っているので、僕が必ず獲ってこれからのRISEを盛り上げて行こうと思うので信じて付いてきてください。コントゥアラーイは僕がベルトを獲ることに華を添えてくれていると思っているので、僕からプレゼントがあります」と言うと立ち上がり、バラを持ってコントゥアラーイの席へ。
しかし、バラを渡したのはコントゥアラーイにではなくタイ語の通訳の女性だった。南原は「お前には明日、失神KOをプレゼントしてやるから覚悟しておけよ」と言い放つ。
コントゥアラーイは「それを言われても何も思わないね。たくさん喋ると喉が痛くなるから明日のリングの上でやってくれ」と笑顔で応える。
南原との16cmの身長差については「そんなに何も思わない。今までの相手も自分より背が高いので逆に身体がデカい選手は得意だ。攻撃するところが多いので簡単に攻められると思う」とニヤリ。
コントゥアラーイがサウスポーであることにやりにくさはないかと聞かれた南原は「あまり気にしていなくて。僕らの階級は技術じゃなく倒し合いなので、相手の構えがどっちだろうが僕の攻撃で立っていられない」と関係ないとし、「まずは相手が失神KO。ぬるっとKOじゃなくリングで痙攣させて失神させたいと思います。相手だけじゃなく、観客が痺れるようなKOをお見せします」と完全KO宣言。
前回の試合を見る限り、スピードでもスタミナでも南原の方が上回っていると思われるが、コントゥアラーイは「南原の空手やスピード速いことは気にしていない。なぜなら私はムエタイの技術を持っているので、ムエタイがどれだけ強いかを見せてあげるよ」と、ムエタイの技術がそれを上回るとした。
戦いの最中にずっと笑っていた理由を聞かれると「自分が大好きなボクシングをやっている時はずっと笑っていられる」と試合をするのが楽しくて仕方がないからだとした。
南原はバラを用意した理由を「ナンバラジョークです」とし、「今はちょけたりしていますが、やることはやってきています。準備は整っています。負ける要素がない。今の僕はめちゃくちゃ強い。相手が心配になるくらいなので。帰りも救急車を呼んでもらっておいて、ホテルが遠かったら運んでもらえる人を用意してもらった方がいいと思います」と、相手が心配になるほど今の自分は強いという。
そして「彼は囚人ボクサーなので、判決はビリビリの刑で。一撃雷帝が公開処刑しますので首を洗って待っていろ」と今までになく挑発的な南原。
その理由を聞かれると「けっこう相手に恵まれなくて穏やかな選手しかいないのがあって。明日殴り合うのに仲良くも出来ないし、明日僕は本当に倒し合いだと思っているので相手もバチバチに来てもらわないと。僕だけ圧倒的に戦ってもKO賞しか獲れないので、ベストバウト賞もMVPもどれも獲る試合を見せるのには相手の協力が必要なんです。なので、僕の意気込み、覚悟を見せている感じです」と、コントゥアラーイにも頑張ってもらって三賞を全て獲りたいと意気込みを語った。