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2008年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストでMMA26勝13敗1分の石井慧(チーム・クロコップ)が、8月18日(日本時間19日)に3年10カ月ぶりにPFLヘビー級に参戦する。
【写真】2022年6月の「FNC 6」で40秒 TKO勝ちした石井慧。MMAは1年2カ月ぶり(C)FNC
K-1、ボクシング、グラップリングのマットで活躍した石井は、MMAは2022年6月の「FNC 6」での40秒 TKO勝ち以来、1年2カ月ぶり。蹴りありのK-1、ボクシングでの近距離の戦い、そしてジョン・ダナハーからも学ぶ最先端のグラップリング、これらがMMAとして、円熟の36歳の石井慧のなかでどんな融合を見せるか。
米国ニューヨークのMSGザ・シアターで石井が対する、ダニーロ・マルケス(ブラジル)も強豪だ。
UFC2勝2敗の戦績を持つ37歳のマスケスは、MMA14勝5敗。14勝中11のフィニッシュ(4KO・7SUB)を誇り、2022年2月にUFCライトヘビー級でジャイルトン・アルメイダにTKO負け後、Gladiator Challengeでの一本勝ちを経て、2023年2月からPFLに参戦。チャレンジャーシリーズで勝利し、欠場選手の代役としてリーグ戦に出場。1勝1敗でプレーオフ進出は逃している。
デミアン・マイアの同門マルケスは、MMAで7つのサブミッションのうち、4つのリアネイキドチョークでの一本勝ちを記録するなど、バックを取らせると厄介で、ほか三角絞め、腕十字でのフィニッシュも持つ。
2021年8月には「Submission Underground 26」にも出場し、ガブリエル・チェッコに延長オーバータイムの末に敗れているが、MMAでの一本負けは無く、防御に固いブラジリアンといえる。
スタンドでも、PFLで同じく元UFCのヨーガン・デ・カストロと非常に慎重な戦いで判定勝利しているが、2023年6月のマルセロ・ヌネス戦では右の蹴りを当てるも、ヌネスのカーフキック、右オーバーハンド、ワンツーでダウンを喫し、ヌネスにクイックシックスを献上している。
石井のスタンドでの進化がキーとなる、PFLでのリーグ戦とは別のワンマッチ参戦。PFLは米国のESPNでオンエアされており(日本ではDAZN配信)、フランシス・ガヌーと契約、Bellator買収の動きも報道されるなか、石井が今後、どんなステップを目指すか、注目のデカゴン参戦だ。
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— Satoshi Ishii | 石井 慧 (@SatoshiIshii) July 28, 2023