2023年8月26日(土)東京・アリーナ立川立飛での開催が決定した『BreakingDown 9』の出場者を選考するオーディションの動画が、同イベントのCEOである朝倉未来のYouTubeチャンネルにて公開されている。
2000人の応募者の中から170人のオーディション参加者が厳選され、今回からの新企画としてひな壇(常連)メンバーが「気になる参加者を呼び出し、本戦の相手を自ら決める」企画がスタート。こめお、樋口武大 冨澤大智が別室のモニターでインタビューを受ける参加者を見て、気になる参加者がいたら別室に呼び出してマンツーマンで話しをし、場合によってはその場で乱闘が始まるというもの。
12日に公開されたvol.4は冨澤の回。冨澤は2019年にABEMAで放映された『格闘代理戦争 4th Season』にTEAM武尊のメンバーとして出演。番組終了後はK-1ジム総本部チームペガサスに入門し、2021年10月に『Krush-EX』でプロデビュー。渚に判定勝ちし、2022年1月の『Krush.133』でも内田竜斗に判定勝ち。プロ戦績はこの2戦のみ。
初出場となった2022年11月の『BreakingDown6』ではDEEPファイターのヒロヤと初のMMAルールで対戦して敗れたが、12月の『BreakingDown6.5』では本来のキックルールでとしぞうを圧倒して初勝利をあげた。2023年3月の『BreakingDown7.5』では空手世界王者ダンチメン・あつきとの対決を制し、7月の『BreakingDown8.5』では朝倉未来がそのポテンシャルを高く評価していた虎之介も秒殺KOして3連勝をあげた。
また、虎之介戦後にはマイクで「もしRIZINに出れるんだったら皇治選手とキックルールでやっても面白いんじゃないかと思っている。俺、勝てると思って喧嘩を売っているので」と皇治に挑戦をアピールして賛否両論を呼んだ。
4人の挑戦者が選ばれ、「口だけじゃないところを、本当のバチバチの距離の取らない殴り合いをして、一番面白かった人とやりたいですね」(冨澤)ということで挑戦者2組でスパーリング対決。
その中から選ばれたのは竜毅。大阪の地下格闘技ZEROで55-60kgのキックボクシング王者だと言い、「とにかくチョンチョンする試合はおもんないんで、思いっきり正面からどつきあってくれる選手じゃないとやる気がないというか。そういう選手とやりたいと思ってここに来ました」という。
応募した動機のひとつとして「僕は4兄弟なんですけれど、兄弟いて長男としても中途半端で、そこでしっかり夢つかんで親孝行したい」ということも話した。
これに冨澤は「俺けっこう好きですね、この人。俺も格闘技始めた時、親孝行したかったんですよ。俺も捕まって出てきて」と自分と重なる部分があるとした。
対面では「俺に勝てそう?」と聞く冨澤に、竜毅は「うん、勝てるな。勝つ自信しかない、まず。思いっきりバチバチやり合いたい俺も」と自信満々。冨澤が「BreakingDownに出てからどうしたいの?」と聞くと「成り上がりたい。俺は今まで中途半端でフラフラ不良ばっかりしてきて、中途半端なことしかやってなくて、俺は。俺は本気で夢つかみたい。本気で思っとるからここに来とんねん。中途半端に来てへんがな、ほんまに」とアピールする。
スパーリングでは左ハイキックでダウンを奪ってのKO勝ち。「今の試合見てもらったら分かるけれど、俺が一番強いと思うし、バチバチのどつきあいが出来るから。俺は覚悟持ってここに来とるねん。お前に絶対負けんぞ、俺。絶対に負けんからな」と冨澤に対戦を迫る。
もう一人のスパーリング勝者も合わせて冨澤が対戦相手に選んだのは竜毅。頭をくっつけてのにらみ合いを仕掛けてきた竜毅を、冨澤は「楽しみにしてっからな、お前」と突き飛ばす。これに竜毅も「お前、みんなの前で恥かかせてやっからな」と挑発。冨澤は「一番面白い試合にすんぞ。分かってるな?」と言い放った。
「アイツは踏み台ですよ、ほんまに。伸びた鼻へし折ったろ思っています。片親でおとんだけなんで、そのおとんが僕らを小さい時からずっと育ててくれたので。あとおばあちゃんですね。これで夢つかんで幸せにしますわ」と、冨澤を踏み台にして自分が成り上がると竜毅。
迎え撃つ冨澤は「やっぱりアツかったですね。絶対に出てぇんだ、俺がこの切符つかみてぇんだって想いがあったから俺もやったし。試合になったらぶっ殺しますよ。俺が負けるなんてありえないから」と、竜毅の本気を感じ取ったが試合では容赦しないと宣言した。