ノースリーブから伸びる腕がさらに逞しくなったぱんちゃん
2023年9月16日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4』の記者会見が8月7日（月）都内にて行われ、元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級＆アトム級王者ぱんちゃん璃奈（フリー）の出場が発表された。
ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座（REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者）に就いた。2021年7月には最強の敵と目されたミネルヴァ・ライトフライ級王者sasoriをも退け、9月にはRIZIN初出場で百花に判定勝ち。2022年3月には喜多村美紀に圧勝してデビュー以来無敗の13連勝（2KO）をマークしたが、練習中に前十字靭帯を断裂して長期欠場。
復帰を目指している中、2022年12月5日に詐欺の容疑で逮捕されたが、2023年3月にタイトルを返上してエキシビションマッチでリングに復帰。3月10日には事件に関して不起訴処分（起訴猶予）となり、4月の本格復帰戦ではワン・チンロンに判定2-0で勝利した。
宮田充KNOCK OUTプロデューサーによれば「海外の試合や他団体からのオファーもありましたが、調整して生放送のある今大会に出場が決定しました」とのことで、対戦相手は調整中。1週間～10日の間に発表するという。
会見に出席したぱんちゃんは「自分的には早く試合がしたいなっていうのがあったので楽しみにしています」と意気込み、「前回は1年試合が出来なかった中で1カ月で準備して蹴りが思ったより出なかった。早く次の試合をしたかったんですが、練習期間をしっかり作れたので不安な部分なくリングに上がれると思います」と準備は万端だという。
前回はあまり出なかった蹴りを含めて今は100％の状態かと聞かれると「はい、不安はないです」ときっぱり。
現在の練習環境は「今は東京と大阪とタイに3分の1で住んでいます。メインは東京ですがスパーリング相手はタイが一番練習になります。トップ選手がいるジムに行っているので」とする。
どんな戦いを見せたいかとの問いには「相手が決まっていないので言えないですが、変わらず倒すことを目標にしています」と、今度こそKO勝ちをしたいと目標に掲げた。
その相手について宮田Pは「海外の選手も含めて国内の選手の可能性もある。今48kgがベストなので、48kgは国内にもいい選手がいっぱいいる。そういうところも考えて、ぱんちゃん選手が気合いが入る、ファンもこれ見とくかって気持ちになるような相手を探しています」と、国内外両方の可能性があるとする。
ぱんちゃん自身は「誰でもいいので」と相手は誰でもいいとし、現在KNOCK OUTとの対抗戦が盛り上がっているK-1 GROUPからの相手はどうかと聞かれると「宮田Pが連れてきてくださったら」とやる気あり。宮田Pも「機運も高まっているので、K-1 GROUPのファイターもありだと思います」と対抗戦になる可能性もあるとした。
もし、対抗戦になった場合K-1 GROUPにやりたい相手はいるかとの質問には「今のベストが48kgなんですが、やりたいと思ったのが高梨knuckle美穂選手。最近試合されてないのでどうなのかなと。何度もスパーリングをやらせてもらって仲良くさせてもらっているので、試合をしてみたい。スタンバイが難しいのかな。試合間隔が空いているので」と、よくスパーリングをした仲でもある第2代Krush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂の名をあげた。
前回の試合以降、海外武者修行でタイの様々なジムを巡ってスパーリングを重ねてきたというぱんちゃん。「いろいろな選手とさせてもらって、めちゃめちゃ強いなって日もあれば、いけると感じる日もあって。一番は経験の差だと思いますね。トップ選手はスピードもテクニックも素晴らしいですが、一番は戦いのIQが高いと思う。練習では強くない選手もいますが、試合になると強い選手もいます。そういうところが日本人選手と違うと思いました」と、経験の差を感じたとする。
大阪の正道会館では「湊谷コーチに毎週教わっています。力を抜いて倒す練習ばかりしていて。コンビネーションではなく、力を抜いてカウンターを当てる戦い方を磨いています。あと今まで攻撃しか考えてなかったんですが、今は防御を上げているのでめちゃめちゃ楽しいです」とカウンターとディフェンスの技術をアップしていると明かした。
