2023年9月3日(日)大阪・176BOXで開催される皇治プロデュース大会『NARIAGARI vol.2』の記者会見第一弾が、8月6日(日)都内にて行われた。
CEOである皇治は、海外にNARIAGARIの選手の原石を探す旅に出たためオンラインでの出席。「今パリの方でダナ・ホワイトと交渉中なので」と挨拶した皇治だが、どう見ても皇治がいるのは和室だった。
今大会のメインイベントでは、ISKAインターコンチネンタルK-1ルール ウェルター級(-67kg)王座決定戦3分5Rとして、平山迅(TEAM ONE)vs.モー・アブドゥラマン(イギリス)が行われる。
平山はパンチを武器に真っ向勝負を展開。渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代Krush王者たちと拳を交えてきた。2020年9月の不可思戦では合計3度のダウンを奪って大差の判定勝ちという番狂わせ。2021年5月にはKrushスーパー・ライト級王者・佐々木大蔵に挑戦も、判定で敗れ王座奪取ならず。2022年7月の川﨑真一朗戦でKO勝ちしたのを最後にK-1 GROUPとの契約を満了。NARIAGARI vol.1では正道会館の空手全日本大会で優勝した実績を持つ。晴也を初回KOした。
アブドゥラマンは南アフリカ出身でイギリス在住のキックボクサー。元ISKAライトウェルター級オリエンタルルール世界王者。2018年11月のK-1に初来日し、「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント」の1回戦で左右田泰臣と対戦。延長戦までもつれ込む接戦を演じるもKO負けを喫した。戦績は42勝(22KO)12敗。
会見に出席した平山は「自分は昨年にK-1を抜けましてvol.1のオーディションから自分のプライドを全て捨て、全て懸けてここまできました。ベルトに懸ける想いは自分が一番強いと思っています。目の前の光るベルトを見てすでに震えが止まらないです。相手は一階級下と言っても世界のベルトを獲っていますし、自分がいたK-1の試合にも出ているってことで実績は自分よりはるかに上だと思っています。そして数名の候補がいたんですが、一番強い相手を俺が選ばせていただきました。
それだけこの相手に勝って獲るベルトの価値はめちゃくちゃ高いものだと思っています。TEAM ONEは皇治、住村先輩、みんなベルトを獲りました。自分だけ持っていないので残り1人の俺が白いベルトを持って帰りたいと思います。RIZINもそうですが、まだまだ自分は出来るというのを証明していきたいと思っていますし、世界の強い団体、GLORYですよね。GLORYにもアピールしていきたいと思います」との意気込み。
オンラインで参加したアブドゥラマンは「日本の皆さん、久しぶりですね。平山はとても強い。パワフルで勇者だと思っています。どのラウンド、どの時間でどちらが倒れるか分からないと思っています。私の多くの経験から戦術を編み出していきます。もちろん勝つつもりです。そして次の目標は世界タイトルを日本で獲得することです」と語った。
平山が「どの局面でも必ずチャンスは来ると思うので隙があれば倒しに行きますし、昔から身上としている倒すか倒されるかの試合の心をこの試合でも発揮しようと思います」と言えば、アブドゥラマンは「3Rまでに決める」と宣言した。
NARIAGARI vol.1のメインを務めた寒天マンは、フェリペ“キングハンター”マソーニ(ブラジル)とNARIAGARI初のMMAルールで対戦することが決定。
正体不明ではないマスクマンの寒天マンはRIZINやHEATで活躍したMMAファイターの春日井“寒天”たけし。現役は引退しているが、地元を盛り上げるためにマスクマンとしてNARIAGARIのリングに上がる。
マソーニは三浦孝太(BRAVE)と2021年大晦日の『RIZIN』で試合が組まれていたが、新型コロナウイルスの感染拡大による入国規制でマソーニが入国できず。2022年5月の『RIZIN LANDMARK vol.3』で再び同カードが組まれたが、今度は三浦の首の怪我により中止に。2022年7月の『RIZIN.37』で3度目が組まれ、両者とも前日計量をパスしたが、計量後に三浦が発熱および喉の痛みなどの体調不良を訴え、検査を受けたところ新型コロナウイルスの陽性判定を受けて欠場。試合が一度も行われることがなかった選手だ。
会見に出席した寒天マンは「今回初めてのMMAというルールで緊張しているんですけれど頑張って試合したいなと思っています。これからYouTube見て勉強して頑張ります」と、MMA初心者であるという設定でコメントした。
会見には7月の「DEEP vs. NARIAGARI」に出場し、MMAルールで悠里(NARIAGARI)を腕十字に降した多湖リキト(ネックス)が乱入。「DEEPから来ました多湖リキトです。会見を見ていたらお芋畑みたいでお芋だらけ。背負っていけるヤツがいないので、僕がNARIAGARIのエースとしてやっていこうと思う」と、突然のエース宣言で出場を表明した。
これに皇治は「クソ生意気やなと思いますけれど、よその団体の多胡君がそう思うってことはNARIAGARIもそう思われているってことなんでね。じゃあ、多湖君の首に賞金懸けます。勝てるって人は首を狩ってください。首を狩ったら賞金50万円」と、多胡への挑戦者(MMAルール5分2R、53~58kgのキャッチウエイト)を全国から募集するとした。
また、発表した対戦カードの中には「X」とされる3人がいるが、これは「名前を聞いたら分かる選手か、メジャー舞台に上がっている選手のどちらかを用意しようと思っている。皆さんが驚くような選手を用意できるように頑張ります」(皇治)と、大物を招聘するとしている。
<決定対戦カード>
▼ISKAインターコンチネンタルK-1ルール ウェルター級(-67kg)王座決定戦 3分5R平山 迅モー・アブドゥラマン(イギリス)
▼フェザー級(-62kg)キックボクシングルール 3分1R吉田 仁X
▼-67kg MMAルール 5分2R寒天マンフェリペ“キングハンター”マソーニ(ブラジル)
▼ヘビー級 キックボクシングルール 3分1RX安藤優介
▼ライト級(-65kg)スタンディングバウトルール 3分1R藤田健介X
▼ウェルター級(-70kg)キックボクシングルール 3分1R駿之介パッション滝上
▼ヘビー級 キックボクシングルール 3分1R朝太カンホサ
▼ウェルター級(-70kg)キックボクシングルール 3分1R豊樹蛇鬼将矢
▼ウェルター級(-70kg)キックボクシングルール 3分1R晴也高田尚哉
▼ライト級(-65kg)キックボクシングルール 3分1R来希千聖
▼ライト級(-65kg)キックボクシングルール 3分1R良太志賀野真人
▼ライト級(-65kg)キックボクシングルール 3分1R調整中真守
▼バンタム級(-55kg)キックボクシングルール 3分1R元太郎矢島直弥
▼フェザー級(-60kg)キックボクシングルール 3分1R悠里ひろきチャンネルレイジ
▼バンタム級(-55kg)キックボクシングルール 3分1R爽良内山朋紀
▼フェザー級(-60kg)キックボクシングルール 3分1R豆塚礼崇祐弥
▼NARIAGARI BOX ライト級(-65kg)30秒1Rマナブ大嶽伸次
※オープニングマッチにはキッズ・ジュニア部門の4試合