2023年8月2日(水)都内にて8月26日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』に向けたファンイベントが開催された。
イベントの最後には同大会にてオープンフィンガーグローブルールの65kg初代王座決定戦を行うYA-MAN(TARGET SHIBUYA)と山口裕人(道化倶楽部)のタイトルマッチ調印式が実施され、それぞれ改めて意気込みを語った。
山口が「しっかり仕上げて、見てる人らがオーッと盛り上がる最高の試合をするので。最高の試合をして俺が倒して勝つのでめちゃくちゃ楽しみにしとってください」と言えば、YA-MANは「タイトルマッチだからとか王者になれるとかじゃなく、僕はこのキックボクシングを通じていろいろな人に僕の試合を見てもらって何か感じ取ってもらえる、夢と希望とかやる気になってくれればいいのでそういう試合をしたい。そういう試合が出来るように頑張ります」と、それぞれ見ている人たちに伝わる試合がしたいとする。
両者ともABEMAのオリジナルビジュアルと同じアウトレイジ的な衣装を着ての出席となったが、山口は「こんな調印式ないでしょう」、YA-MANは「いつも自分が着ている服の方がカッコいいんじゃないですか」と、2人とも照れくさそう。
調印書にサインした時の心境を聞かれると、山口は「タイトルマッチだけどYA-MANが言っていたみたいにベルトを獲ろうとは思っていない。この試合を盛り上げるし、勝つことしか考えてない。だから名前を書いただけ」、YA-MANは「タイトルマッチという感じはしないです。これが普通のグローブのタイトルマッチでとなれば、ついにタイトルマッチかという感じですが、お互いタイトルは気にしてないし、タイトルマッチの感じがしない。OFGマッチ第1章の終わりの始まりかなという感じはする。ここでどっちが第1章を締めくくるのか。キックボクシング史上最高のエンターテインメントを創れるのかなと思います」と、タイトルよりも互いに相手を倒すことに集中しているとした。
ここからの最終調整について、山口は「いつも通り練習して、体重落として。特別なことは別に。いつも通りの試合でいつも通りにやります」とし、YA-MANも「いつも通りですね。僕は週10~12回練習しています。基本的には朝・夜と。朝にキックボクシングをやって、夜はグラップリングやってMMAとか。キックボクシングの練習は週2くらいで、MMAは週4,ボクシングが週2~3くらい,あとはグラップリングが週2~3くらい。キックボクシングの練習を週12回やった方がいいんじゃないかって思うかもしれないけれど、MMAの練習でキックボクシングがより強くなっているんですよ。レベルアップ出来ている。全体のレベルが上がった、キックボクシングにない動きが発見できて、キックボクシングのレベルがアップしました。なのでこのペースを崩さず練習していこうと思っています」と、これまで通りの練習をやっていくとする。
山口はこの2年間のYA-MANの活躍ぶりを見て「見とって凄すぎると思った。どこまで行くねん、と。OFGを広げたし、凄いヤツやな、YA-MANって見ていましたよ」という。
タイトルに興味はないとしたYA-MANだが、獲得すれば所属するTARGET SHIBUYAに初のベルトをもたらすことになり、会長である宮城大樹も元RISEバンタム級王者であったことから恩返しになる。そこに想いはないかと聞かれると「そんなにないですね」と意外な答え。
しかし、その理由は「結果が付いてくればいいやってくらいですかね。ジムにベルトを持って帰るとかそういう気持ちでいると保守的になってしまう。負けたらヤバい、とか。そうなると自分のベストパフォーマンスを出せないので逆に考えないようにしています。だから別に想いは持ってないです。結果として、勝ったら持ってきましたって言えばいいかなって感じです」と、そう考えることで保守的になってしまうからだとした。
両者とも今回のイベントの中で「2RでKO」を宣言したが、その考えに揺るぎはないのか。YA-MANは「そうは言っていても多分、試合になったらお互い行っちゃうので、1Rで終わっちゃうかも。どっちかが倒れてやり返してみたいな。逆にそこで行かなかったら倒されると思うので、多分1R目から行くと思います」と、両者の性格からして1Rから倒し合いになるだろうと答える。
山口も「YA-MANの言う通り。どうなるか分からないですね。殴り殴られの殴り合いでたまに蹴る、みたいな。絶対におもろいですよ」と、試合が始まればどうなるか分からないとした。
また、2人ともトラッシュトークをしないのはなぜか、との質問に山口は「YA-MANにリスペクトがめっちゃある。トラッシュトークはYA-MANがやってきたらやるけれど、やってきてないからいいでしょう(笑)。僕からはやらないです」と、リスペクトがあるからやらないとする。
YA-MANは「OFGというコンテンツを盛り上げてきたのは自分たち2人ですが、RISEを盛り上げてきたのは山口兄弟の方が先に盛り上げきたので、そこはリスペクトを持ってボコボコにします。トラッシュトークはいらないでしょう。やれば盛り上がるけれど、芦澤(竜誠)は本当にムカつくからやったけれど、本当にムカつかないとやらないですよ。そもそもこの2人が試合したらトラッシュトークいらないでしょ、ってくらい盛り上がるからいらないでしょう」と、2人の対決には無用だと話した。
最後に伊藤隆RISE代表は「2人が言ったように煽りは全くいらないのかなと。2人が今まで作ってきたドラマで十分。終わった後にはOFGの第2章が始まっていると思います。ぜひ会場で観戦していただきたい」と語った。