試合前から大きな話題を呼んでいた伊藤vs.ヒロヤ
2023年7月30日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『超RIZIN.2』の第1試合58kg契約5分3R、伊藤裕樹(ネックス)vs.ヒロヤ(トライフォース赤坂)は判定2-1の僅差で伊藤が勝利した。
【写真】伊藤vs.ヒロヤを振り返る斎藤(C)斎藤裕
ヒロヤが「朝倉未来1年チャレンジ」の1期生であること、記者会見が大荒れになったことなどで試合前から話題になった一戦は、第1試合から会場が大いに盛り上がった。この試合を現地で観戦した初代RIZINフェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)は、自身のYouTubeチャンネルを更新、感想を述べた。
「ヒロヤ選手の人気が想像以上に凄くて。BreakingDown効果なのか。伊藤選手の方がRIZINでは試合を重ねているはずなんですけれど、ヒロヤ人気が思ったより凄かったなと思って。会場のエスケープした時の沸き方ってここまで人気あるんだって思っちゃいましたね」と、ヒロヤの人気に舌を巻いたと振り返る。
「試合自体は組みからグラウンドコントロール、レスリングコントロールで作って行くヒロヤ選手に対して、切って打撃を当てていく伊藤選手って図式でしたね。ヒロヤ選手の意地が見えた試合だったかなと思いました。泥臭くても3R戦って勝ちに行くという姿勢は見れたんですけれど、伊藤選手が随所で打撃を当てたっていうのと…見方は難しいですよね。ダメージをとるのか、コントロールの時間をとるのかというところで。目まぐるしく入れ替わるようにはなったので、どっちかなとは思いましたけれど、2-1で伊藤選手に軍配が上がったというところでしたね」と、難しい判定だったとした。
結果的には伊藤が与えたダメージが優先された判定結果になったが、「ヒロヤ選手はそういう風に行くなと思っていたので、伊藤選手がどこまで切り返して自分のペースに持っていくかなと思っていましたけれど、頑張りましたよね。伊藤選手側からすれば、思ったよりもコイツやるなっていうのはやりながらあったと思うんですよね。何とか2-1で勝ちはしましたけれど、勝ってなお課題が残る試合だったかなって感じかな。ヒロヤ選手の健闘が凄く光ったかなという感じでした」と、ヒロヤの健闘を称える。
そして「ぐるぐる入れ替わってお互いの気持ちが観れた試合だと思いますね。もう1試合、ヒロヤ選手見たいなと思っちゃったけれどな」とヒロヤの再登場を期待すると共に「伊藤選手の次の試合も楽しみになりました」と、伊藤がこの試合を経てどう進化してくるのかも楽しみだと語った。