キョージの試合に対しては自分のことのようにアツくなるし、彼は、絶対的な殺し屋だ
ーー「俺はここで俺のやることをやる。俺のやり方で」と、そういうマインドセットはどこからくるのですか?
「そうだな、俺がどうこうっていうか、大抵の人間がただ理解できないんだと思うんだよ、腑抜け野郎どもだから。多くの人間っていうのは9時─5時の定時勤務だ。俺はそうじゃない。俺はちょっと違うんだ。他の誰とも違う。だからその点では、それを説明するっていうのは難しいんだけれど。俺がマジで言えるのは、自分の人生はずっとこうだったってこと。
分かるか。4歳の時からレスリングをやってきたし、レスリングをしているときも、いつも対戦相手にボロカス言ってきた。で、時にはレスリングのジムからつまみ出されてた。それが俺って奴なんだ。それが俺のDNA。自分が何クソやってるかも関係ない、たとえばもし俺がフットボールをやってたからって、俺のメンタルは同じ。それは、殺るか殺られるかで、いつだって勝ちに行く。何があっても勝ちに行く、俺はいつだって。だからもし、クソ全力を出し尽くす。つまり、それはダニー・サバテーロ、イタリアン・ギャングスターであるってことだ。それがすべての原点。もしおまえらが何かに全力で取り組んでいないのなら、そのことがマジで俺にとってはクレイジーなことだ」
ーー今回の試合をどうフィニッシュしますか。
「めちゃくちゃ残酷に。まずは拷問から取りかかる。いつも言ってるんだけど、俺は対戦相手を簡単にはオネンネさせてやらないよ。特にもしクソみたいなトラッシュトークをしていたならば、罰してやる必要もあるから。それから東京で俺の滅茶苦茶めちゃめちゃいい試合を見せつけたいっていうのもあって、初来日なんだけど、俺、マジで超絶好きだわ東京。他の国々は、メモってこの国の優れたところを見習うべきだと思う。
それはさておき、俺はただそこにいって数秒で終わらせてしまいたくない。俺が1発でも何か当てたら、一瞬で相手をKOしちゃうだろ。もちろん俺自身はそれでハッピーで喜ばしいけど。でも俺としては、相手を拷問したい。打撃でもボコボコ、サブミッションも極め極め。とにかく疲れさせて、俺は相手に、ダニー・サバテーロと試合をした日を記憶に刻みたいんだ。“めったくそにされた試合だ”っていうふうに。で、もっとヘトヘトしさせたら、もっとボコボコにする、そうすると相手はぶっ壊れる。
いくつか彼の試合を見返したけど、いくつかキーとなる間違いを犯してきているんだ。彼は俺に対して多くのミスを犯すだろう。俺はミスはすごく少ないし、相手の小さいミスを見逃さないで利用できる。だから、試合全体を通して、細かいミスを利用していこうと思ってる。殴ってボコボコにして、試合後に縫わなきゃいけないくらいにして、極めるかTKOするかでフィニッシュするよ。実際のところどうするかは決めてはいないが、この6カ月は寝る前にこういう試合を思い浮かべてきた。いろんな方法で終わらせられるって。アメリカでは土曜の夜、日本では日曜の昼に、それを見極めてくれ。(日本語で)ヨロシク!」
ーーチームメイトの堀口恭司選手がフライ級タイトルマッチを戦います。ATTで、彼のフライ級での強さをどう感じていますか。
「俺にとって、彼はこの惑星で最強のフライ級ファイター。俺は何年も一緒にいて、俺とキョージはとっても仲がいいんだ。彼は、俺がこの競技を始めたばかりの3試合くらいコーナーについてくれていて、俺の試合をビデオで記録していてくれたりした。俺にとって、彼と同じ大会に並ぶというのは、ものすごく意義深いことというか。アメリカントップチームというファミリーていうのは、とっても結束力が強くて、誰と誰が同じ大会で戦おうともね、これはすごく特別なこと。ATTボーイズの絆は深い。俺たちはいつも同じ大会に何選手も出ているんだ、このクソ世界中で一番のジムだから。二番はない。
他はみんなチ●●ス。ほんとうに、マジでいうけど。だから、彼と同じカードなのは、本当に最高なんだ。俺たちはブラザーで、長いことチームメイトとしてやってきて、彼は最初のフライ級王座を戴冠する、考えただけでもイカれてる。彼のためにエキサイティングな気持ちになる。彼の試合に対しては自分のことのようにアツくなるし、彼は、絶対的な殺し屋だ。彼を知っている人なら誰でも、あの男がどれほど献身的かも知っているし、屋根の上から飛び出るような、突き抜けたとんでもない技術の持ち主だってことも知っている。アメリカ時間の土曜の夜、日本時間の日曜午後、とても特別な1日になるよ」
ーー何か堀口選手から日本語を教えてもらっていますか?
「いや、そんなには……。というのも、ジムは世界中の人が集まっているからいろんな言語の人がいて、みんな共通語で英語を話すだろ? だからあんまり日本語は知らないんだけど。でも、勉強する気は満々! だってこれが最後にはならないから、日本に来るのは。この国が大好きさ。ここ数年、キョージと日本のことを話すことがあって、彼がすごく高い評価で言っていてもちょっと受け流していたんだ。だって、この東京で、街角でランチを食べたりする経験なんてしたことがなかったから。この土地が好きだな。だから絶対また来たい」
ーー勝利したとき日本のファンに何を言いたいですか。
「アメリカの土曜の夜、日本の昼、俺が勝ったら日本のみんなに言うメッセージを準備しているけど、それがどういうことかは試合を見てもらえれば分かるね!」