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【GRACHAN】林RICE陽太が小川道的を跳びヒザ&鉄槌TKO! ハシモト・ブランドン、大搗が復活TKO勝ち。鍵山vs.村田はドロー、田中智也が5連勝=『GRACHAN 62』大阪

2023/07/25 04:07
 2023年7月23日(日)大阪・176BOXにて『GRACHAN 62』が開催された。メインイベントでは、ライト級で林RICE陽太(パラエストラ森ノ宮)と、1年10カ月ぶり復帰戦の小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部)が対戦。林が衝撃の13秒、TKO勝ちを決めた。 ▼第9試合 GRACHANライト級 5分2R〇林 RICE 陽太(パラエストラ森ノ宮)70.1㎏[1R 0分13秒 KO] ※右跳びヒザ→パウンド×小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部)70.1㎏  ライト級の林RICE陽太(パラエストラ森ノ宮)は、2021年12月に藤村健悟に判定勝ちも、2022年は3連敗。木村俊也、大宮優、ロクク・ダリにいずれも判定負け。しかし、2023年2月の前戦「GRACHAN60」で山下康一朗に判定勝ちで再起を遂げている。  対する小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部)は、2020年9月に葛西和希に判定負けも、2020年11月に田中壱季に、2021年7月に太田裕稀にいずれも判定勝ちすると、2021年9月の藤村健悟戦で判定ドロー。MMA11勝7敗2分。今回が1年10カ月ぶりの復帰戦となる。  1R、勢いよく中央に出た小川。オーソの小川は、サウスポー構えの林に右インロー。バックステップでクリーンヒットは避けた林は、踏み込みのフェイントから、左ストレートの飛び込み。そこに右インローを当てて、林のバランスを崩す小川。  バックステップで体勢を立て直した林は、走り込んでの左から右の跳びヒザ蹴り!  それをキャッチしようとしてアゴに受けた小川が後方にもんどりうって倒れると、林は右の鉄槌連打! すぐにレフェリーが間に入った。  試合後、林は「今日までしっかり練習してきて、小川選手も前に出てきてくれたんで、最後にいい試合になったと思います。僕をメインに選んでいただいて、ありがとうございます。応援していただいた皆さん、ありがとうございます。僕を強くするために関わっていただいた、いつもの練習仲間の皆さん、ホンマにありがとうございます。  2023年の林RICE陽太はかなり強いと思うんで、ぜひ、どんどん試合を組んでください。10月(15日)の15周年記念大会、今日ノーダメージでいるんで、今日応援来てくださっている皆さんも来てくれると思うんで、ぜひ試合をさせてください。お願いします! ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ハシモト・ブランドン「自分もニッポン人の心あります」 ▼第8試合 GRACHAN無差別級 5分2R※無差別級の為計量無し〇ハシモト・ブランドン(Jaws west)[1R 2分56秒 TKO]×岡本純一朗(米川道場)  1R、ともにオーソドックス構え。互いに右ローから。スイッチしながら細かくステップを踏むハシモトに、岡本はどっしり構える。ワンツーで飛び込むハシモト。かわす岡本は右も、ハシモトもかわして右ロー。  岡本の右ローの打ち終わりにワンツーで詰めるハシモト。金網まで下がらせると右ヒザ。しかしそれを受け止めた岡本がテイクダウン! ハシモトはフルガードから蹴り上げ。ブレーク。  スタンド再開。前手の左フックで飛び込むハシモト。さばく岡本に右ローを当てると、左右で詰める。左に回った岡本はその入りに右を当てるが、ハシモトは右カーフ。ワンツーの連打の岡本をバックステップでかわし再び右ロー。  岡本の右前手がアイポークとなり中断。岡本に口頭注意後、再開。右ローを当てるハシモトは、岡本の右ローに合わせて左から右をヒット!  バランスを崩した岡本だが、右を振って前に。そこに下がりながら右を合わせるハシモトは突進する岡本が被弾しバランスを崩したとことに左で差して投げてサイドから鉄槌を連打! レフェリーが間に入った。  2月に荒東“怪獣キラー”英貴に敗れたハシモトだが、これでMMA3勝1敗に。試合後、ハシモトは日本語で「皆さんこんにちは。名前はブランドン・ハシモトです。ええと、勝ててよかったです。これからどんどん僕が日本の格闘技を盛り上げます。ペルー人ですが、こう見えて日本生まれ、日本育ちなので、自分もニッポン人の心あります。皆さん、これからのJaws westの応援、よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] 鍵山vs村田は両者譲らずドロー ▼第7試合 GRACHAN 68㎏以下契約 5分2R△鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会)67.8㎏[判定1-0 ドロー]△村田 俊(ノースキングスジム)67.8㎏  鍵山は2022年8月に大搗汰晟に3R TKO勝ち後、12月に小島勝志に2R TKO負け。村田は、怪我で欠場の室井大勢の代役として緊急出場。2022年は5月の前戦で黒井海成に組み勝ち、スプリット判定勝ちを収めている。  1R、サウスポー構えの鍵山に、オーソの村田が先に詰める。鍵山は左ミドル、左ロー。村田は左右で詰める。さばく鍵山も右から左。バックステップの村田に右を振った鍵山が組みに。右で差して押し込むと体を入れ替えた村田。左足をかける鍵山だが、互いに残して離れる。  左インロー、左ミドルハイの鍵山に左右の連打で鍵山の頭を下げさせる村田はワンツーの右。鍵山は左ミドルを当て返す。右ミドルハイの村田。鍵山の詰めに両脇を差して押し込み。右を差し返す鍵山。村田は右ヒザ。四つからの崩しの村田に、鍵山は小手巻き投げ狙うも両者倒れず。互いの左右が交錯し組んでホーン。  2R、先に中央を取る村田に、ダブルレッグは鍵山。差し上げ四つに組んで押し込む村田がダブルレッグテイクダウン。尻で立ち、ネルソンからギロチンスイープで立つと、なおも押し込む村田に鍵山は右で小手に巻く。下に組み直す村田は再びダブルレッグへ。  ネルソンで差し上げる鍵山に村田は再び上の組みからダブルレッグ狙い。左で差し上げる鍵山はネルソンから足をかけて後ろ三角狙いも金網に詰まる。  前に落とした村田が腰を抱いて押し込み、尻を着いて上体は立てている鍵山がギロチン狙いから村田が頭を抜いた瞬間にリバーサル。  しかしここは村田もすぐにヒザを立てて足を手繰りに鍵山に尻を着かせる。その頭にヒジを落とす鍵山は金網使い立ち上がり。村田も押し込んだままホーン。  判定は1者鍵山も、2者はドローで痛み分けとなった。 [nextpage] 大搗が復活のTKO勝ち、充実のフェザー級戦線 ▼第6試合 GRACHANフェザー級 5分2R〇大搗汰晟(POLARGYMOSAKA/宇留野道場)66.0㎏[1R 2分26秒 TKO] ※パウンド×櫻庭泰裕(ANSWER FIGHT)66.0㎏  1R、ともにサウスポー構えから。櫻庭のスイッチに大搗は左ミドルをヒット。サウスポーに戻す櫻庭。大搗は左ロー。左前蹴りでけん制。オーソの櫻庭に再び左ミドルを当てる。  徐々に詰める大搗は左カーフキック。さらに左ハイは櫻庭がブロック。前に出る櫻庭は右を振って組みに行くが、そこに大搗は右を合わせて、四つ組みからすぐに体を入れ替え、大内刈でテイクダウン!  そのまま足を越えてマウントを奪い、パウンド連打! 打たれるままの櫻庭を見て、レフェリーが間に入った。  大搗が2分26秒、TKO勝ち。2連勝からの鍵山雄介戦、チハヤフル・ズッキーニョス戦の連敗から脱出。MMA戦績を4勝3敗とした。櫻庭は2022年6月からの3連勝1分から1年4カ月ぶりの黒星となった。  試合後、大搗は「2連敗から今回、絶対勝たないといけないと思っていました。KOで勝てて良かったです。この勝利で、もしかしたらまた東京に呼んでもらえるかもしれないので、そこでも結果を残してタイトルにからんでいけたらいいかなと思います」 ◆GRACHANフェザー級ランキング王者 小島勝志(STYLE PLUS GYM)1位 高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We)2位 鍵山雄介(コブラ会)3位 崎山 勲(マッハ道場)4位 チハヤフル・ズッキーニョス(MIBURO)5位 和田健太郎(ストライプル新百合ヶ丘)6位 大搗汰晟(宇留野道場)7位 黒井海成(BRAVE) [nextpage] 青木忠秀がモリシマンを1R TKO ▼第5試合 GRACHANウェルター級 5分2R〇青木忠秀(総合格闘技道場コブラ会)77.1㎏[1R 4分51秒 TKO]×モリシマン(STYLE PLUS GYM)76.6㎏  ともにオーソドックス構え。右ローを当てる青木。左右を突いて左差しで押し込みヒザもローブローに。再開。  右ストレートを突く青木は、左ミドルもそれを掴んだモリシマンはシングルレッグへ。金網背に頭を押して潰して右を当てた青木が、右ロー、右ボディストレートから右のハンマーパンチを当てて、組んで来たモリシマンを小手投げ。  立ち際にスタンドバックから左足をかけてきたモリシマンに、青木は正対し、左で差して四つから小外がけテイクダウン!  レッグドラッグからパウンド。亀になったモリシマンのサイドバックから左右を連打し、モリシマンが頭から崩れたところでレフェリーが間に入った。青木はこれでプロ2勝1分に。 [nextpage] 田中智也が三角絞め一本勝ちで5連勝 ▼第4試合 GRACHAフライ級 5分2R×弘田颯志(SWAG GYM KYOTO)57.0㎏[1R 1分04秒 三角絞め]〇田中智也(fit)56.9㎏  MMA14勝3敗で11の一本勝ちを誇る田中は、北海道PFC、PANCRASE北海道などでデビューから8連勝。中国での敗戦とDEEPで島袋力に、PFCで吉野光に敗れたものの、遠藤来生に判定勝ち、三好真大を1R KO、2022年6月の修斗北海道大会では秋山翼をキムラに極めるなど4連勝中の33歳。  対する弘田は、2023年5月のGrachan 61でプロデビューし、鈴木嵐士に2R TKO勝ちしているルーキー。  1R、サウスポー構えの弘田は左インローから。さらに左の蹴りも、それを掴んで組んだ田中は、左で脇をすくい右とクラッチ。左足で小外で勢いよく払ってテイクダウン!  ここで捨て身にならず首投げ気味に押さえ込みつつ、またいでマウントに。弘田の左手を引き付け、前方い煽ってから潜り、右手で右足をすくって弘田を前転させると、今度は右腕を巻き込んでのマウント三角の形に。  ブリッジする弘田の動きに合わせて足をヒザ裏で組み直して下になると頭を引き付けて絞めに。上の弘田は左手でパウンドを落とそうとしたが、田中の絞めとストレートアームバーにタップした。 [nextpage] ▼第3試合 GRACHANウェルター級 5分2R〇上田拳翔(reversal gym osaka anne)77.1㎏[1R 2分20秒 KO]※右フック×遠塚浩希(SPARKGYM)76.6㎏  1R、先に中央を取る上田。遠塚は右ロー。上田の右ストレートをかわして右を突く。左右で圧力をかける上田が組んで左で差して押し込み。四つから右ヒザ。  離れ際に右フックをヒットさせると遠塚の身体が止まり、そこに左も当てて棒立ちになると、すぐにレフェリーが間に入った。 [nextpage] 藪本vs大貴は倒し倒されの激闘で藪本が逆転勝ち ▼第2試合 GRACHANストロー級 5分2R〇藪本龍作(パラエストラ大阪)52.4㎏[2R 1分40秒 TKO] ※パウンド×大貴(BRAVE)52.3㎏  1Rに先に左ストレートを効かせて2度ダウンを奪う大貴だが、藪本は左の三日月、前蹴り、左ハイ、左ミドルと左の蹴りで反撃。  2R、蹴り足を掴んできた大貴に足を抜いた藪本はボディロックテイクダウン。上から左ヒジを連打し、亀になった大貴にサイドバックからパウンド連打でレフェリーを呼び込んだ。 [nextpage] MIBURO有田が1R TKO勝利 ▼第1試合 GRACHANバンタム級 5分2R×中嶋紳乃介(皇子山MMA)61.5㎏[1R 4分02秒 TKO] ※パウンド〇有田一貴(京都/MIBURO)61.5㎏  中嶋のシングルレッグ、ダブルレッグを両足を広げて耐える有田ががぶりからサイドバック。立つ中嶋に左小手で崩して右ヒザをヒット!  金網に押し込み、放し際に右ハイ! さらに右ローで崩して、シングルレッグで組みついてきたところにパウンド連打でレフェリーが間に入った。
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