2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の第10試合、日本vs世界・5対5のウェルター級3分3R・延長1Rでラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定同級1位シンスリヤー・サクチャイチョート(タイ)と対戦する第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が所属ジムで公開練習を行った。
野杁は得意の蹴りを封印してのパンチのみのミット打ちを見せ、よくウェイトの乗ったパンチでジム内に快音を響かせた。「コンディションはいつも通りで変わらないです。普段から75~78kgくらいで節制して抑えているので」と順調そうな野杁。
前戦は3月大会でK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに敗れ、連勝が「8」でストップ。「自分の力が足りなかっただけです。ピケオーが強くて負けただけ。さらにレベルアップできると考えて、意見交換してレベルアップできるように練習しているのでレベルアップした姿を見せられると思います」と、ピケオー戦の反省点を活かしてレベルを上げているという。
6月にピケオーが防衛戦のため来日した際には、野杁がプレゼントを手渡し、ピケオーが感激していたという一幕も。このことについて聞かれると「わざわざ日本へ来るのは大変だし、仲良くなるつもりでもなく、僕が勝つまでは負けて欲しくないので頑張ってね、というちょっとしたメッセージです」とその理由を明かした。
今回対戦するシンスリヤーについては「ムエタイ選手ですがK-1ルールに対応してくるんじゃないかって印象です。武尊君がムエタイ王者をKOしたので僕が負けるわけにはいかない。しっかり倒してK-1は強いことを証明したい」と、K-1ルールにも対応できそうだと評する。
「昔タイのリングに上がったこともありますし、ムエタイは生活が懸かっているので強い印象を受けました。タイで試合をしたいわけではないですが、タイ人と試合ができることはありがたいと思っています。僕もK-1に憧れて格闘技を始めているし、K-1がなかったら今の僕はないので、トップの座を簡単に譲るわけにはいかない」と、ムエタイの強さは認めながらもK-1で負けるわけにはいかないとの決意。
タイ人は苦しくなるとつかんでくることが多いが、「僕は首相撲の練習もしているし、そこの対処法は分かっています。組まれて攻撃を遮断されるようなことはさせない。組まれる前に倒しに行く。そこは意識して練習しています。組んでくる前に倒れるでしょう」と対策は万全のようだ。
また、日本人が戸惑うムエタイ独特のリズムについても「苦手意識はない。元々タイ人トレーナーに教わっていたし、僕はスロースターターなので合わせられると思います。僕の戦い方は5R向きなので、ムエタイのリズムで来られても対応できます」と自信のコメントも。
そして「僕が一番盛り上げます」と、目標に掲げる打倒ピケオーに向けていい再スタートを切ると語った。