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レポート

【PANCRASE】フェザー級の高木凌が中田大貴を1R TKO! ストロー級で黒澤亮平が小林了平を1R KO! 佐藤豪則は近藤有己との接戦制す

2023/07/09 15:07

▼第6試合 ウェルター級 5分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜)第5代・8代 無差別級K.O.P./64勝39敗9分 72.5kg
[判定0-3]

〇佐藤豪則(Battle-Box)第6代同級K.O.P./20勝12敗7分2NC 72.6kg

 13年5カ月ぶりに近藤有己と佐藤豪則がPANCRASEで対戦する。近藤と佐藤は2010年2月に対戦し、佐藤が判定負け。佐藤にとって13年越しの雪辱戦となる。

“アームロッカー”佐藤豪則は37歳で、10年ぶりのPANCRASEカムバック。10年前のPANCRASE最後の試合は現DEEPウェルター級王者・鈴木慎吾にアームロックを極めて勝利している。その後、2014年2月にUFCに参戦。エリック・シウバとイム・ヒョンギュに1R KO負けでリリースされると、2015年5月にPRO FCウェルター級王者に。

 韓国のTop FCにも参戦し、ホン・チャンソンとの2つのノーコンテスを経て、2017年12月のMFPで現UFC同級8位のアルマン・ツァルキヤンに判定負け。以降は試合から遠ざかり、近年はBattle-Boxで宇佐美正パトリックや芦澤竜誠らを指導してきた。

 対する47歳の近藤は、2連勝中。2022年2月に鈴木一史に判定勝ち後、同年4月にGLEAT MMAに参戦し、BreakingDownミドル級ワンデイトーナメント優勝のプロレスラー・井土徹也に判定勝ち。パンクラスイズム横浜に所属し、円熟のMMAを見せている。

 柔道から髙田道場を経て桜庭和志に師事した佐藤と、少林寺拳法からPANCRASE一筋で戦ってきた近藤は、ともにU系の技術を持ち、さらにMMAへと進化を遂げてきた。13年5カ月ぶりの再戦は、ケージの中でどんな動きを見せるか。設立30周年となる9月大会に向け「プレ30周年記念マッチ」となる。

近藤「明日は佐藤選手と試合ができるので、心から楽しみにしています。最高の自分で明日を迎えたいと思います。よろしくお願いします」

佐藤「久しぶりにPANCRASEで試合ができて嬉しく思います。PANCRASEが一番好きな団体で、近藤選手が一番好きなパンクラスの選手なので、平成の戦いというか、昔の戦いをしたいと思います。よろしくお願いします」

 1R、ともにサウスポー構え。近藤は左カーフをこつこつと突き、佐藤の入りに左を狙う。

 近づき首相撲ヒザを狙う佐藤。左から右ストレート、右フックを放つ。それをかわして右を狙う近藤だが、合わせの状態。佐藤は左ロー。近藤も左ロー。近距離で近藤の頭が佐藤の目に当たり中断も再開。オープンスコアのジャッジ3者が10-9で手数の多い佐藤を支持。

 2R、先に前に出る近藤。左を突いて組みに行く佐藤だが、近藤は受けて離れる。左ローを当てる近藤。佐藤も右ジャブをダブルで突き、左ハイ。ブロックする佐藤は左ローを脛を外受けにし、左ローを互いに打ち合う。左ロー、左ストレートの佐藤。近藤は頭を振って左右で前進。下がりながら左を突く佐藤。鼻頭から出血する。3者10-9で佐藤を支持。

 3R、右ジャブ、右インローと織り交ぜて前に出る近藤。佐藤の左から右に、右を当てて前に。左ローを返す佐藤。右ジャブを突くが、そこに近藤は左をヒット! 受け返しの数をまとめ、左ローまでつなげる。

 試合数の差が最終ラウンドに出てきたか。手数が減ってきた佐藤に近藤は詰めて左右。佐藤の入りに右フックも。左インローの佐藤だが、近藤の圧力にサークリング。残り10秒で組んだ佐藤だが、スタンドバックについたままでホーン。判定は3-0で1、2Rを取った佐藤が逃げ切った。佐藤は今後、ライト級も視野に入れるという。

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